「つまり、この物件に住んだ人はこの町を好きになった人が多いということですか。」
「そうなのかも知れませんし、そうでないのかも知れません。ただ、この物件に入居した人達の居住年月は平均すると他の物件に比較してかなり長いということが分かっています。
それが、高い入居率の具体的な要因です。」
「それはつまり、空き室が少ないということなんですね。」
「そうです。空き室が少ないと不思議なものでわりと短時間でその空いた部屋も埋まるものなんです。」
「どうやら、その辺に賃貸経営の秘訣がありそうですね。」
「さすがに、勘が鋭いですね。しかし、問題はそれをどうやって実現するかです。」・・・・・・ここまでが前回のブログでした。 . . . 本文を読む
「仰るとおり、決してなくならないでしょう。しかし、減らすことは可能だし、それを極限まで減らせれば、近隣の方たちは、『少なくとも、あのアパートに住む人たちは安心して一緒にこの町で暮らせていける人たち』だという、同じ町民意識というものを持つことはできないでしょうか。」
「う~ん、なんとも言えないような、つかみ切れないですね。」
「そうなんです。あの大家さんは、その『つかみ切れない』ところの、昔からここに住んでいる地主や分譲住宅に住む人も、この賃貸物件に住む人も、同じ町内でくらす『町民』という意識をどうやって、双方に持ってもらうかを真剣に取り組んだということです。
その結果が入居率の向上に結果的に現れた、ということなんです。」・・・・・・ここまでが前回のブログでした。 . . . 本文を読む
そして、人口の増加は違法駐車の問題や、ゴミの問題などを引き起こしていったのです。
そのため、賃貸物件を建てて喜んでいたのは、大家さんと、不動産屋さんと銀行と入居者で、圧倒的に増えていた分譲住宅の持ち家の方々はこころよく思ってはいませんでした。
そしてついに、団地全体で賃貸物件を建てさせないところも出始めて行ったのです。
地主さんの中にも、そういうトラブルに見舞われたり、家賃の滞納が発生したりして、賃貸物件への入居者を、本音ではこころよく思えない人が増えていきました。
そこで、不動産屋さんに入居審査、家賃の集金などわずらわしいことをまかせて、賃料をいただくだけの大家さんになっていったのです。」・・・・・・ここまでが前回のブログでした。 . . . 本文を読む
「突き詰めて問われると、正直言って、そういう目で見ていないとは言い切れません。」
「では何故、そういう風になってしまうのでしょうか?」
「う~ん、いろんな理由があるのでしょうが、やはり定住者ではない。という感覚がそうさせるのでしょうか。結構違法駐車やゴミの捨て方で迷惑だなぁって、妻が言っているのを聞いたことがあります。」
「でも、そういう人たちが家賃を払う、大切な入居者であり、大切なお客様ではないのですか。」・・・・・・ここまでが前回のブログでした。 . . . 本文を読む