理由を聞くと、3階フロア全部を借りて各室を間仕切ると8室になり自分達が必要としている教室の数に間に合うと言うのです。
私は、そんなに小さな教室をいくつも使っていたとは思いもよらなかったのです。
ますます、この専門学校を収容できる物件というのは数が少ないと思いました。
この点では問題がクリアしているのですが、まだ課題は存在していました。
ひとつは、例の大量の自転車をどうするか、ということと、学校の運営会社である会社の社長が高齢で階段の上がり下がりが大丈夫だろうかということでした。
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買主を含めて私たちはともに祈りを捧げ、神様の助けを祈り求めていくことになりました。
そして、元付け業者から連絡が入ったのです。
こちらから出した価格の引き上げについて提示したところ、売主から検討したいという返事があったと言うのです。
その具体的な返事は週末を過ぎてからと言うのですが、ここで大変困った問題が浮上しました。
というのは、元付け業者から週末から一週間ほど海外出張があると言われたのです。
そこで、もし売主の売却合意が取れた場合は急遽帰国するということと、出張先の海外でも連絡が取れる携帯電話をもっていくからということで、私たちは期待に胸を膨らませて売主の返事を待つことになったのです。 . . . 本文を読む
幸い再開発に伴い前面道路は現在は封鎖されていて、そこに自転車があっても車両の通行にはなにも問題はありませんでした。
それは、この買主の行っている事業である専門学校の生徒のものだったのです。
買主に、自転車で通学する生徒はどれ位いるか訪ねると、100人以上はいると言うのです。
なるほど、これではそのような台数の自転車を収容できるところが無いとしたら移転はできない。と、痛感させられました。
ついでに、現在のビルの賃料を訪ねると全部で45万円ぐらい、ということでした。
他の物件ではこの規模では70~80万円はすると思われるので、私は何故移転ができなかったのか理解したのです。
これでは、購入する以外に移転先が無い!
というのが私の印象でした。
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それで、ではどうするかということで話し合った結果、このB物件を検討する経緯をかえりみたとき、買主の社長がビルを見るなり「これでいい、このビルにしよう」と言ったそうで、この人がこういう言い方をしたのははじめてのケースだからと、とりあえず一週間待ってみましょう。
ということになったのです。
私は、とりあえずそれならば待ちましょう。ということで待つことにしました。
しかし、同時に賃貸物件の検討もするように話しました。
というのは、最初に相談された時から購入ではなく賃貸を検討すべきだと言っていたのです。
この不透明な時代であれば、変化に対応しやすい賃貸物件に移転すべきだと考えていたからです。
けれども、この考えを覆すような現実を見ることになったのです。
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