●生活費
あなたは4時少し前に中古の賃貸物件を斡旋してくれている不動産屋さんの事務所をたずねました。
「○○です。4時に社長さんと約束していたのですが。」
と、事務員さんに声をかけると丁度奥から不動産会社の社長が出てきました。
「あ、○○さん、いらっしゃい、どうぞこちらに。」
と、奥にある応接室に通されました。
応接いすに腰掛けると、社長が話し始めました。
「例の銀行の支店長なんですが、いろいろ面倒見のいい人なんです。
けど、今の支店長というのは昔と違って支店でできる決済金額が少ないんですよ。」
「はぁ、・・・」
「いや、銀行が融資する金額で支店長が自己判断で融資してもよい金額のことです。
昔だったら、5000万円から1億円とかだったんですが、今の時代せいぜい2000万円どまりで、ひどいところだと500万円のプロパーでさえ本部決済なんてところもあるようなんですわ。」
「名ばかり支店長なんて影口たたかれているような始末のところもあって、いまの銀行は特に不動産がらみの融資に対して慎重なんですよ。」
「そうなんですか」
「でもね、銀行だって金を貸さなかったら商売にならないんですからね、優良な貸し先を一生懸命探しているんですよ。」
「○○さんのように、優良な物件であれば支店としては実はできるだけ多く貸したいんですけど、本部の決済が下りるかどうかというのがハードルになるようです。」
「そうですか、で、融資の見込みはどうなんでしょうか。」
あなたにとってそれが最も気がかりなことだったので、そう話したのです。
「そうですよね、どうも支店長の話しでは融資はかなりの確率で大丈夫だろうということなんですけど。問題は融資の金額なんです。」
内心やはり融資金額に難があるのだろうか、とあなたは少し心配になりました。
「一応1億5000万円で融資の申し込みをいただいて審査にかけていただけるところまでは、支店長が約束してくれています。ただ、万が一減額要請が出たときどうするかということなんです。」
「はあ、とういうことは?」
「銀行の融資判断は、返済原資である賃貸収入と物件の担保評価にかかってきます。今回のばあいは賃料収入とあなたの年収、そして物件の担保評価が該当するのです。」
「どうして私の年収がかかわってくるのでしょうか。」
サラリーマンの年収などでとても返済できる可能性がある金額ではないので、なぜ自分の年収に関係するのかあなたは理解できなかったのです。
「年収があるかどうかというのは、生活費をどうしていくのかが見られているんですよ。購入する物件からの収入を生活費に当てるのであれば、返済原資の余裕度が低くなります。つまり、家賃というのは決して満室稼動の現状から上がることはなく、むしろ減っていくものであるという見方をしていますから、満室稼動の賃料収入に歩留まりを評価していくのです。」
「ああ、なんとなく理解できました。つまり、物件からの収入を生活費に当てていくとしたら、その分の融資額は減らされるということですね。」
「そういうことです。だから、あなたの給与収入があるのかないのかは大きな問題なのです。」
「それだったら私の場合、今は住宅ローンと子供の教育費にかかりますから正直言って預金を増やすとまではいえませんが、赤字にはならないので大丈夫だと思いますが、それに現役の間は賃料収入に手をつけるつもりはないんですけど。」
「わかります。そういうことも伝えておきましたから。大丈夫です。」
「もし、減額要請が出るとすれば二つの要素がありそうです。」
「えっ、それはなんですか」
◆今日の祈り
ご慈愛深い父なる御神様、あなたの豊かな恵みと祝福に心から感謝申し上げます。
主の御前にあって愚かで弱く、罪深いわたしですがどうかお許しください。
主の御恵みはしもべの上に溢れるほどに注がれています。
主の御約束がそれを保証しています。ただ、主の御恵みに感謝です。
ああわが主よ、しもべは今詩篇91篇を口語訳聖書ですべて記憶しました。
いま、日々暗唱しています。
この詩篇91篇は、あなたがこの愚かで弱いしもべに対して約束したものであり、主はしもべにそのように示されました。
この御約束にしもべは勇気付けられています。
しもべはこの詩篇91篇をしもべに対する、あなたの宣言と受け止めました。
しもべは、あなたの前に誓いを立てることは許されていません。
それで、しもべはこう考えました。
あなたの救いの宣言に対して、信仰の道を歩む決心を揺るぎのないものとしたいと、しもべは望んでいます。
それゆえ主よ、願わくはしもべに道を歩む上で、日ごとに口ずさむべき聖句を与えてください。
信仰の道を外れることなく、あなたの御教えに従い、日々信仰者として心がけるべき生き方を示す聖句を、聖章という形で詩篇91篇とともに暗唱したいのです。
いま、しもべの心に浮かんでいるのは、コリント人への手紙一の13章です。
これが、あなたの御心に適うことならばどうぞしもべにそれを悟らせてください。
願わくは主よしもべの信仰を増し加えてください。
信仰によって試練を耐え忍び、信仰によって困難を乗り越えさせてください。
この祈りと願いとを尊き御子、主イエス・キリストの御名前を通して感謝してお祈り申し上げます。
アーメン
あなたは4時少し前に中古の賃貸物件を斡旋してくれている不動産屋さんの事務所をたずねました。
「○○です。4時に社長さんと約束していたのですが。」
と、事務員さんに声をかけると丁度奥から不動産会社の社長が出てきました。
「あ、○○さん、いらっしゃい、どうぞこちらに。」
と、奥にある応接室に通されました。
応接いすに腰掛けると、社長が話し始めました。
「例の銀行の支店長なんですが、いろいろ面倒見のいい人なんです。
けど、今の支店長というのは昔と違って支店でできる決済金額が少ないんですよ。」
「はぁ、・・・」
「いや、銀行が融資する金額で支店長が自己判断で融資してもよい金額のことです。
昔だったら、5000万円から1億円とかだったんですが、今の時代せいぜい2000万円どまりで、ひどいところだと500万円のプロパーでさえ本部決済なんてところもあるようなんですわ。」
「名ばかり支店長なんて影口たたかれているような始末のところもあって、いまの銀行は特に不動産がらみの融資に対して慎重なんですよ。」
「そうなんですか」
「でもね、銀行だって金を貸さなかったら商売にならないんですからね、優良な貸し先を一生懸命探しているんですよ。」
「○○さんのように、優良な物件であれば支店としては実はできるだけ多く貸したいんですけど、本部の決済が下りるかどうかというのがハードルになるようです。」
「そうですか、で、融資の見込みはどうなんでしょうか。」
あなたにとってそれが最も気がかりなことだったので、そう話したのです。
「そうですよね、どうも支店長の話しでは融資はかなりの確率で大丈夫だろうということなんですけど。問題は融資の金額なんです。」
内心やはり融資金額に難があるのだろうか、とあなたは少し心配になりました。
「一応1億5000万円で融資の申し込みをいただいて審査にかけていただけるところまでは、支店長が約束してくれています。ただ、万が一減額要請が出たときどうするかということなんです。」
「はあ、とういうことは?」
「銀行の融資判断は、返済原資である賃貸収入と物件の担保評価にかかってきます。今回のばあいは賃料収入とあなたの年収、そして物件の担保評価が該当するのです。」
「どうして私の年収がかかわってくるのでしょうか。」
サラリーマンの年収などでとても返済できる可能性がある金額ではないので、なぜ自分の年収に関係するのかあなたは理解できなかったのです。
「年収があるかどうかというのは、生活費をどうしていくのかが見られているんですよ。購入する物件からの収入を生活費に当てるのであれば、返済原資の余裕度が低くなります。つまり、家賃というのは決して満室稼動の現状から上がることはなく、むしろ減っていくものであるという見方をしていますから、満室稼動の賃料収入に歩留まりを評価していくのです。」
「ああ、なんとなく理解できました。つまり、物件からの収入を生活費に当てていくとしたら、その分の融資額は減らされるということですね。」
「そういうことです。だから、あなたの給与収入があるのかないのかは大きな問題なのです。」
「それだったら私の場合、今は住宅ローンと子供の教育費にかかりますから正直言って預金を増やすとまではいえませんが、赤字にはならないので大丈夫だと思いますが、それに現役の間は賃料収入に手をつけるつもりはないんですけど。」
「わかります。そういうことも伝えておきましたから。大丈夫です。」
「もし、減額要請が出るとすれば二つの要素がありそうです。」
「えっ、それはなんですか」
◆今日の祈り
ご慈愛深い父なる御神様、あなたの豊かな恵みと祝福に心から感謝申し上げます。
主の御前にあって愚かで弱く、罪深いわたしですがどうかお許しください。
主の御恵みはしもべの上に溢れるほどに注がれています。
主の御約束がそれを保証しています。ただ、主の御恵みに感謝です。
ああわが主よ、しもべは今詩篇91篇を口語訳聖書ですべて記憶しました。
いま、日々暗唱しています。
この詩篇91篇は、あなたがこの愚かで弱いしもべに対して約束したものであり、主はしもべにそのように示されました。
この御約束にしもべは勇気付けられています。
しもべはこの詩篇91篇をしもべに対する、あなたの宣言と受け止めました。
しもべは、あなたの前に誓いを立てることは許されていません。
それで、しもべはこう考えました。
あなたの救いの宣言に対して、信仰の道を歩む決心を揺るぎのないものとしたいと、しもべは望んでいます。
それゆえ主よ、願わくはしもべに道を歩む上で、日ごとに口ずさむべき聖句を与えてください。
信仰の道を外れることなく、あなたの御教えに従い、日々信仰者として心がけるべき生き方を示す聖句を、聖章という形で詩篇91篇とともに暗唱したいのです。
いま、しもべの心に浮かんでいるのは、コリント人への手紙一の13章です。
これが、あなたの御心に適うことならばどうぞしもべにそれを悟らせてください。
願わくは主よしもべの信仰を増し加えてください。
信仰によって試練を耐え忍び、信仰によって困難を乗り越えさせてください。
この祈りと願いとを尊き御子、主イエス・キリストの御名前を通して感謝してお祈り申し上げます。
アーメン