TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

SEVEN

2008-08-11 23:28:06 | J-FUSION
村上"ポンタ"秀一が結成した最強ユニット"7(SEVEN)"。
昔の仲間が当時の曲をそいじゃいっちょやってやろうかってノリで一発録りした雰囲気がもの凄い伝わってきますね。選曲もまたそれらしくって、涙がチョチョ切れそうな。フュージョンの入門編の1枚としては結構いい感じかも。「遠州つばめ返し」とか「BLUE LAGOON」なんてのがまたいかにもで素敵ですね。
それにしても「SOME SKUNK FUNK」のもっちゃりした緩いテンポがいかにも一発録りっぽかったりするのがちょっと笑えます。さすがに原曲のハイテンポはしんどかったんでしょうか。

ポンタ師匠って、小生的にはジャズかニューミュージックというイメージ。ドラミングもちょっと粘着質で重たい感じ。いかにもフュージョン系の粒の揃った軽い音を出すドラマーじゃないという印象があります。でもこれ聴いているとそれはそれで独特の個性なんだな~と改めて感じるわけであります。というかCASIOPEA、SAUARE系のジャパニーズフュージョンとはちょいと異なるこれぞ大人なフュージョン。そう、こう言っちゃなんですが、サウンド自体には若さというかこれでもかというようなエネルギーはあまり感じられません。確かにそんな意味で円熟した渋い音。バリバリに意気込んでやってるというよりは、肩の力抜いて楽しみながら自由にやってるって雰囲気。それがこのアルバムの心地よいところであり、これだけの面子が揃っているからこそなせる業なんだろうな。最後のナンバー「JAM REPORT」にそんなエッセンスが凝縮されている気がします。

ちなみにこのアルバム、CDにスタジオライブ4曲のDVDまで付いていて、更におまけでもう1枚1曲だけ別バージョンで収録されたDVDが付いてました。これで3,000円ちょいだってんだからお得です。このDVD見て気が付いたんですが、ポンタ師匠、曲によってドラムのセッティングを変えてるんですね。スタジオの片隅には床一杯に広げられたシンバルやらタムの類が。ちょっと素人には理解できないこだわりです。そこがやっぱりプロなんですな~と改めて感心。

とにかく日本のフュージョンシーンに喝!!を入れる1枚。音楽を聴くことを忘れてしまった中高年の皆様にも是非とも聴いてもらいたいものです。

7(SEVEN)
(08/7/7リリース 去年だったら完璧だったんですけどね~。来年も同日にリリースしたりして)
SHUICHI"PONTA"MURAKAMI/TATSUO HAYASHI(ds)AKIRA INOUE/KEN SHIMA(keys)MASAKI MATSUBARA/KAZUMI WATANABE(g)TSUGUTOSHI GOTO(b)NOBU SAITO(perc)TOSHIYUKI HONDA(sax)SHIHO/DANCE☆MAN(vo)
コメント (2)
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