TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TOKYO FUSION NIGHT

2008-08-13 00:13:14 | J-FUSION
たまたま前回の7(SEVEN)のポンタさんついでということになりますが、つい先日再発売された「TOKYO FUSION NIGHT~SPECIAL SESSION FEATURING SHUICHI"PONTA"MURAKAMI」について。

なんでもこのアルバムからそれまでの「クロスオーバー」から「フュージョン」という言葉が使われだしたということらしい。それだけインスト音楽の転換期の代表的でかつ幻のアルバムだったということだそうで。もちろんこんなアルバムがあったなんてことは小生も全く知りませんでした。
なんせ30年前、1978年の録音ということ。当時小生は小学生だもんな~。せいぜいこの手の音楽はYMOくらいしか知らない頃。その頃の大人はこんな音楽聴いてたんだな~なんてちょっと感激すらしてしまいます。
しかもメインのメンバーが…村上秀一をリーダーとして、鳴瀬喜博、難波弘之、中村哲、野呂一生、松原正樹と、なんだかんだ言いながらも、30年経った現在も第一線で活躍している人ばっかり。いかにこの業界の新陳代謝がないのかがよ~くわかります。それにしても野呂さんなんて、CASIOPEAでデビューする前だったってんだから、たいしたものです。ナルチョに気に入られて引っ張り込まれたんでしょうか。セッション参加の小林泉美さん(通称ミミちゃん)だけちょっと懐かしい感じですけどね、高中バンドの紅一点は素敵でした。

前回もポンタ師匠はフュージョンのイメージがないとか書いてしまいましたが、もちろんこのアルバムでは思いっきりフュージョンしてます。確かに今ほどねちっこいドラミングではないですけど、スネアのロールを多用する平べったい雰囲気は当時もそのまんまというのがわかります。ライナーの解説によれば、当時はこういったセッションといえばポンタ、と言われていたそうで、実はフュージョン界の神ドラマーでもあったわけですね。ちょっと面白かったのが、シンドラを使っているところ。ライナーの写真にもちゃんとセッティングされているのがわかります。シンドラなんて、YMOで高橋幸宏やQUEENのROGER TAYLORが使ってるくらいかと思ってたんですが、ポンタ師匠も使ってたんですね。実は結構当時は使われてたのかな。1曲目「CAPTAIN CALIBU」でしっかりピョ~ンピョ~ンと鳴ってます。これ面白いです。

それとナルチョ、フレットレスを多用しているせいもあるのかもしれませんが、なんか今の雰囲気と全然違うような気も。でもやっぱり普通じゃない独特なベースラインはそれはそれでナルチョなのかも。野呂さんの音も今ほど「らしさ」が固まっていない時期だったせいか、結構荒削りな面もあって、これまた興味深いところ。細野晴臣御大がスティールパンで参加しているというのもまた意外です。

なんにしても、こんなフュージョンの歴史を飾るアルバムを再発してくれたUNIVERSAL MUSICには感謝感謝、他にももっとよろしくお願いしますね~。

TOKYO FUSION NIGHT~SPECIAL SESSION FEATURING SHUICHI"PONTA"MURAKAMI
SHUICHI"PONTA"MURAKAMI(ds,perc)YOSHIHIRO NARUSE(b)HIROYUKI NAMBA/IZUMI KOBAYASHI(keys)SATOSHI NAKAMURA(sax)ISSEI NORO/MASAKI MATSUBARA/AKIRA WADA/KENJI OMURA(g)PCKER HASHIDA/NOBU SAITO/MAC SHIMIZU(perc)HARUOMI HOSONO(steel drum)JUNICHI KANESAKI/TADANORI KONAKAWA/TOSHIYUKI YOSHIDA(tb)ICHIRO NITTA(tp)
コメント (2)
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