TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TRIBUTE TO JEFF / LOWDOWN

2005-02-08 00:37:58 | TOTO&FUSION
TRIBUTE TO JEFF / DAVID GARFIELD & FRIENDS

4.LOWDOWN(BOZ SCAGGS/DAVID PAICH)
4曲目はスタジオミュージシャンとしてのJEFFの代表作、BOZ SCAGGSの「LOWDOWN」です。
このアルバムにはもちろんのことBOZも他の曲のボーカルとして参加しているんですが、この曲には参加してません...。インストバージョンになってるんですね。メロのパートはサックスがカバーして、コーラス部分のみボーカルが入ります。なんかヒット曲のメロをサックスで演奏してるなんてその辺のスーパーで流れてるBGMみたいですが、そんな安っぽいものではございません。こう言っちゃなんですが、本家のBOZのバージョンよりも遥かにカッコいい!このアルバムの中でも名作中の名作と言ってもいいでしょう。
ABRAHAM LABORIEL JR.の重量感のある粘っこいドラムから始まり、そこにFREDDY WASHINGTONのチョッパーが絡みます。そしてベースとエレピのユニゾンで盛り上げて、パーカッションをバックにワウを効かせたギターソロが入ると曲の始まり。MICHAEL PAULOのサックスがBOZのボーカルパートを奏でます。で、サビは鉄壁のコーラス隊JOSEPH WILLIAMSとJASON SCHEFFが例のコーラスパートを唄うわけです。フュージョンらしくリフのパターンにキメを入れたりしながらピアノソロやらベースソロまで織り交ぜて、ここに生まれ変わった「LOWDOWN」が表現されます。

この曲の聴き所は、まずはABRAHAM LABORIEL JR.のドラムでしょう。この曲で初めてこの人の存在を知りましたが、イントロのドラムパターンを聴いただけでその非凡さにのめりこみました。音の一つ一つがまるで自己主張をしているように、実にずっしりと聞こえてきます。そして、まるでドラムに根が生えているような粘っこさ。JEFFは小さな体を激しく動かして叩いているような印象がありましたが、このヒトは手と足以外どっこも動かさずにそれこそドラムスツールにふんぞり返りながら叩いているんでしょうね。体型が体型だけにその姿が目に浮かびます。(実際には映像で見たことないのでホントかどうかわかりませんが)この粘っこさはABRAHAM LABORIEL親父の血を受け継いでいるんでしょう。もちろんFREDDY WASHINGTONのベースともベストマッチです。さすがJEFFの名曲のドラマーを任せられるだけのことはありますね!
それとDAVID PAICHのRHODESも素晴らしい。2回目のサビが終わったあとのベースソロに入る手前でほんの一瞬聞こえてきますが、まっこときらびやかに輝いてます。この部分だけを聴いても、いかにこの曲が素晴らしいかわかってもらえるんじゃないかな。

それぞれのパートは結構アクが強い感じもしますが、これがうまいこと一つに纏まって心地よい爽やかさに浸れる大人の音楽ですね。こんな曲に出会えて私は幸せです!!

ABRAHAM LABORIEL JR.(ds)
FREDDY WASHINGTON(b)
DAVID GARFIELD(p)DAVID PAICH(rhodes)
STEVE PORCARO(synth)
DAVID WILLIAMS(g)~ワウを効かせたギターでRIGHT SIDEから聞こえます。
PAUL JACKSON JR.(g)~LEFT SIDE
MICHAEL PAULO(sax)CHRIS TRUJILLO(perc)
JOSEPH WILLIAMS/JASON SCHEFF(vo)
コメント (3)
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