TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TRIBUTE TO JEFF / BIG BONE

2005-02-20 01:17:53 | TOTO&FUSION
TRIBUTE TO JEFF / DAVID GARFIELD & FRIENDS

12.BIG BONE(JEFF PORCARO/DAVID GARFIELD)
「LOS LOBOTOMYS」に収録されていた、JEFFがソングライティングにも参加している曲です。原曲はかなりハイテンポなシャッフルビートでしたが、ここではだいぶテンポを落としてゆったりと、泥臭いプレーが展開されています。元々DAVID GARFIELDの緊張感のあるシンセがフィーチュアされていたあたりがスマートに聴こえた所以でしょうが、今回のメロはミュートしたトランペットとソプラノサックスのユニゾンで、それがSTEVE LUKATHERのぶっといギターリフに乗っかってほんわかと演奏されています。これにより、曲の印象も結構違ったものになってます。
そもそもJEFFは「LOS LOBOTOMYS」のレコーディングの際、ミュートしたトランペットによるメロ演奏を望んでいたそうですが、実現しなかったといういきさつがあったようです。その宿題をようやく今回実現させたというDAVID GARFIELDの思い入れがこもった曲です。
更に、GREGG BISSONETTEがTOTOにSIMON PHILLIPSの代役で参加して「ROSANNA」をプレイした時のグルーヴがベースとなって、このような原曲とちょっと異なる雰囲気を作り出したということです。

このアルバムにおいては、比較的大人しかったSTEVE LUKATHERがここに来て一気に弾けます。それがMIKE PORCAROとGREGG BISSONETTEの作り出す、ワイルドでJEFFへの想いを込めたグルーヴと重なり、JEFFの望んだホーンセクションによるメロを支えています。圧巻はLUKATHERのソロ。短いながら思いのたけをぶちまけるかのようなワイルドなソロをGARFIELDのMIDIピアノがドラマチックに盛り立てています。ラストは「LOS LOBOTOMYS」でも共演していたBRANDON FIELDSのソプラノサックスによるソロ。哀愁を帯びた音色は、JEFF追悼パーティーの終わりを予感させ、聴く者の飢餓感を煽ります。
このアルバム終盤のハイライトといえる曲ですね。

DAVID GARFIELD(keys)GREGG BISSONETTE(ds)STEVE LUKATHER(g)MIKE PORCARO(b)
LENNY CASTRO(perc)WALTER FOWLER(tp)BRANDON FIELDS(sax)
コメント
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