TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TRIBUTE TO JEFF / MY HEART WANTS TO KNOW

2005-02-11 23:32:29 | TOTO&FUSION
TRIBUTE TO JEFF / DAVID GARFIELD & FRIENDS

7.MY HEART WANTS TO KNOW(DAVID GARFIELD/JOHN PENA/JASON SCHEFF/LARRY LEE)
バリバリの4ビートジャズの次はこの究極のバラードです。
オリジナル作品でJEFFを追悼する曲。このアルバムのハイライトとも言える、心にずっしりと響いてくる曲です。歌詞にある"WE MISS YOU SO,THINK OF YOU EVERYDAY"なんてフレーズをJEFFを想いながら聴いてみて下さい。絶対に涙無しには聴けないですよ。
JEFFを追悼するアルバムとはいえ、ある意味JEFFに関わった人々が集まって賑やかに音楽パーティーをやっているような感覚のアルバムの選曲構成において、この曲を意図的に真ん中あたりに持ってくることにより、改めてJEFFの死を悼み、本当に彼は逝ってしまったんだと再認識しようとする強いメッセージを私は感じました。

ボーカルがメインに据えられているこの曲、JASON SCHEFFがリードボーカルをとり、BILL CHAMPLINとJOSEPH WILLIAMSがコーラスで飾っています。
何度も拘るようで恐縮ですが、このJASON SCHEFF、BILL CHAMPLIN、そしてJOSEPH WILLIAMSが参加するコーラス隊には右に出る者はありません。そもそも私はJASON SCHEFFに対してはこの曲を聴くまではこれといった印象を持っていませんでした。せいぜいCHICAGOもよくもまあこれだけPETER CETERAそっくりの若い奴を見つけてきたな、くらいの感じで。でもこの曲を聴いてJASON SCHEFFに目覚めましたね。それ以来ですよ、このJASON、BILL CHAMPLIN、それにJOSEPH WILLIAMSの組み合わせのコーラスこそが、世界最高のコーラス隊だなんて勝手に思い込み出したのは。
そんなこともあって、この曲に関わった全ての人々のJEFFへの想いを昇華させた素晴らしい楽曲に、このコーラス隊ですからもう言うことはありません。文句なしオススメの1曲です。
もちろんボーカルだけじゃなく、MICHAEL LANDAUとJAY GRAYDONの朴訥としたバッキングギターサウンドに、DAVID GARFIELDの美しいことこの上ないMIDピアノサウンド、そしてBRANDON FIELDSの泣きのサックスも情感たっぷりで、JEFFのいない寂しさが心の叫びとしてこの1曲に凝縮されています。

JASON SCHEFF/BILL CHAMPLIN(vo)/TRIS IMBODEN(ds)~現在のCHICAGOのメンバーの人たちです。
JOSEPH WILLIAMS(vo)DAVID GARFIELD(keys)
MICHAEL LANDAU/JAY GRAYDON(g)
JOHN PENA(b)JIMMY HASLIP(FLETLESS bass)
LENNY CASTRO/MICHITO SANCHEZ(perc)BRANDON FIELDS(sax)
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TRIBUTE TO JEFF / BAG'S GROOVE

2005-02-11 01:10:10 | TOTO&FUSION
TRIBUTE TO JEFF / DAVID GARFIELD & FRIENDS

6.BAG'S GROOVE(MILT JACKSON)
さっきまでギターでギャンギャンやってたと思ったら今度はチーチッチチーチッチの典型的な4ビートジャズが始まります。TOM SCOTTのサックスソロの始まり方なんかバッパパラパ~なんて笑ってしまうくらい絵に描いたようなジャズですね。このあたりの曲順なんて意図的にやってるとしか思えないほど妙な展開です。

ライナーによれば、JEFFが幼少の頃にMILES DAVISのこの曲のレコードを聴いて、ドラムの真似事を始めたそうです。で、それを思い出しながら叩いたんでしょう。この曲のドラムはJEFFの父、JOE PORCAROです。自分自身がドラマーでありつつも、息子はそれを受け継ぎ、そして自分を超える存在となりながらも、先に逝ってしまった息子JEFF。JOE PORCAROの心中をお察しします。ライナーには若かりし頃のJOEの写真と、オムツをして座り込みながらもドラムスティックを握り締めるJEFFの写真が並んで掲載されています。父JOEのJEFFへの想いが託された曲なんでしょうね。JEFFも天国でMILESとこの曲をやってるんでしょうか...って、天国でも随分忙しそう。

JOE PORCAROは今までもTOTOのアルバムにパーカッショニストとして参加することはありましたが、ドラマーとしてはこの曲で初めて叩いているのを聴きました。途中ドラムソロもちゃんとフィーチュアされています。もちろん4ビートジャズですから、JEFFとはスタイルが全然違います。でもやっぱりJEFFの父だけあって、曲に合わせたドラミングのセンス、ソロの組み立て方なんてさすがだと思います。な~んてこじつけかもしれませんが、ドラムソロの終わりのキメなんて印象に残るカッコ良さですよ。
そういえば、JEFFってドラムソロをあんまりやらない人でした。やっぱり曲との調和重視、自己主張よりも1曲1曲におけるドラミングのセンス優先だったんでしょうね。

JOE PORCARO(ds)EMIL RICHARDS(vib)DAVID GARFIELD(p)
TOM SCOTT(sax)WALTER FOWLER(tp)DENNY DIAS(g)CHUCK DOMANICO(b)

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