数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(154)  憧れのセントレジス、バリ

2019-04-29 16:38:35 | 漫画のシナリオ
(154)憧れのセントレジス、バリ

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
桜田優子(25)170㎝。グラマーな美人。

北条愛(17)170㎝。清楚な美人。

里香(17)165㎝。清楚な美人でアニメ声。

真菜(18)180㎝。上品な美人。

石川翔(17)170㎝。痩身、大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

N=ナレーション


   ミサイルがもう少しでA5とアパッチに命中しそうな距離まで接近している。

   ひっ迫し、
里香「で、ミサイルはどうなっちゃうの?」

石川「発射された元の位置にUターンして敵機は自爆」

真菜「おおお、すんごい兵器」

石川「もうすぐ横をかすめるから、みんなシャッターチャンスを逃さないようにね」

   前方に迫りくるミサイルを撮影しながら慄き、
優子「きやあああ、命中するーっ!」

   操縦桿の赤いボタンを押し、
石川「スイッチオン!」

   赤いボタンを押し、
修一「スイッチオン!」

   A5とアパッチの前部から電磁波が波紋のように発射されミサイルを包み込む。

   命中寸前にアパッチの横に逸れたミサイルを恐怖に凍りついて撮影しながら、
優子「ひいいいいーっ・・・」

   旧式の装備を装着したミグのツリ目のパイロットがミサイルが逸れたのを見て驚く。

   二発のミサイルがUターンする。

   ミサイルが向かってくるのを見て両機のパイロットが目を剥いて驚愕する。

   パイロットがスロットルを必死に引く。

   両機、急上昇するがミサイルが後方まで迫る。

   ミサイルが両機に命中する。

   粉砕した戦闘機の部品が落下してゆくのを見ながら、
優子「すっごい快感、ざまーみろ、あんたらの好きにはさせないからね」

   周囲を遠浅の美しい砂浜に囲まれた小島に縮小したバリ島の「セントレジス、バリ」と全く同じホテルが建ってるのを見下し、
石川「はい皆さんお疲れ様でした。別荘に着きましたよー」

   里香、真菜、愛が島を見下ろし感激し、
愛 「きゃー、なんてステキな所なの・・・」

   優子も感動し、
優子「なんとゆう事・・・」

優子「テレビで観ていつかは泊まりたいと思ってたホテルじゃないのー」

優子「(興奮し)ねえ石川君、ここバリ島じゃないわよね、日本の領海なのよね?」

石川「もちろん、日本の領海ですよ」

石川「シャレでバリ島の「セントレジス、バリ・リゾート」の小型版を作ったんです」

   感動と呆れをないまぜにした顔で、
優子「石川君のシャレは桁外れすぎて先生感動して泣きそうになってきちゃったわ・・・」

   涙を流し、
石川「うぐっ・・・そう言ってもらえたら作った甲斐がありました・・・」

石川「修ちゃんと出会うまで自慢したくても友達が一人もいなかったから・・・」

   里香、愛、真菜が慈愛に満ちた表情で石川を見る。

   後席からハンカチを渡し、
真菜「はい、石川くん。私も修ちゃんと出会うまでボッチだったのよ」

   ハンカチで涙を拭い、
石川「ぐすん、ありがとう真菜さん」

   涙をハンカチで拭いながら、
石川「着水するからちょっと揺れるからね」

愛 「えー、これ水上飛行機にもなるのー?」

   A5が着水し水面を滑るように滑走し、その横を海面すれすれにアパッチが飛んでいる。



   風防が開いたままで無人のF5の先端部が砂浜に乗り上げてあり、その先に無人のアパッチが停めてある。


   セントレジス、バリの外観。

   同、豪華なエントランス内の絵。


   施設の豪華さに圧倒された女達は浅黒い奏者達が奏でるガムランの音楽に迎えられ(他の従業員達は胸の前に両手を合わせて整列して修一達を出迎えている)、



   奏者を見て驚き石川に、
優子「この人達って、ほんとにバリの現地のひと?」N『いきなり本場のガムランの演奏で歓迎され女達は舞い上がった』

石川「そうですよ、マネージャー以下全員、バリからヘッドハンティングしてきた人達です」

   民族衣装を着た美人マネージャー(30)が両手を合わせてお辞儀し、
  「翔さまようこそ、心からお待ち申し上げておりました」

   厳しい表情で、
石川「みんな僕の大切な人達だから、絶対ぼくに恥をかかせないでね」

マネージャー「承知しました。従業員全員誠心誠意おもてなしさせて頂きます」と緊張で顔を強張らせたマネージャーの表情に女達が気付く。

   緊張気味の笑顔で、
マネージャー「皆様、長の飛行でお疲れで御座いましょう、まずはウエルカムドリンクでくつろいで下さいませ」

マネージャー「そのあとでお部屋にご案内させて頂きます」




   ビュッフェ形式にびっしり並んだウエルカムドリンクやフルーツ類の絵に女達の歓声   「きゃーっ、まさに南国―」「目移りしてどれを選んだらいいのか迷っちゃうー」

   大量のそれらの物を見て平然と、
優子「客は私達しかいないんだからぜんぶ頂いていいんじゃないの?」

   修一と女達が一Fのエントランスホールに掛けてウエルカムドリンクやフルーツを食べており、その向うで石川が緊張気味のマネージャーと向き合って何やら話している。

   声を潜め、
真菜「ねえ見た?さっきのマネージャーのひきつった顔」

愛 「見ました。ちょっと意外な感じでびっくりしちゃった」

里香「石川君が優しいのは私達にだけで、従業員にはすんごく厳しいのかも」

優子「当然でしょ、主従関係ってそんなものよ」

優子「石川君にとって私たちは唯一心を許せる特別な存在なの」

優子「従業員がそんな私達に不快な思いをさせたら面子丸潰れで、そりゃ彼は怒るわよ」

   ジュルルとドリンクを飲み干し、
愛 「早くどんな部屋か見たいなー」

マネージャー「(笑顔で)では皆様、お部屋にご案内させて頂いてよろしいでしょうか?」

   期待に満ちた顔で愛たちが、
  「お願いしまーす」と声を揃えて言う。



   同、室内

   超豪華な部屋を見回し圧倒され、
愛 「きゃー、なにこの異国情緒は・・・?」

真菜「本当にバリに来たみたい・・・」



   豪華なアメニティを見て驚き、
里香(なんてリッチなアメニティ。帰りに全部もらって帰ろ)


   花びらが一杯浮かんだ浴槽を見て、
優子「きゃーっ、夢にまでみた花びらまみれのお風呂―」

里香「一生に一度でいいからこんなお風呂に入ってみたかったー」

修一「せっかく絶景の島に来たんじゃけん先に泳いでから花びら風呂に入りゃよかろう」

優子「それもそうよね、ねえ石川君、水着ある?新品じゃなきゃいやよ」

   鼻を膨らませて得意げに、
石川「御安心ください」

石川「いつか皆さんを招待するつもりでより取り見取り揃えてあります」

修一「みんなにゆうちょくがスクール水着みたいなのだけは絶対やめてね」

修一「腰骨が出るぐらいの超ハイレグのハミ尻水着以外は許可しませんから」

優子「言われなくても修ちゃんの好みぐらい分かってるわよ」

マネージャー「どうぞ、皆様お好きな水着を選んでください」と大量の水着が掛けられた大きなクローゼットの戸を開けたので女達は、
  「わー、こんな大量にー」

  「沢山有り過ぎて迷っちゃうよー」などとはしゃぐ。

石川「じゃあ、僕達は先に着替えてホールで待ってますから」

   艶然とした目で石川に、
優子「あら、石川君も私達と一緒にここで着替えてもいいのよ」

石川「(汗、赤面し)い、いえ、じゃごゆっくり」と去る。

        つづく




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