数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(264)   リンさんの妻

2024-01-14 20:27:13 | 漫画のシナリオ
(264) リンさんの妻

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。ひっつめた髪を後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳くらいに見える。

N=ナレーション

   広大な敷地に台湾にある林本源園邸を縮小して再現した建物の外観(新しい分、こちらの方が立派である)。

   邸内の屋根付きの大きな駐車場内に新旧のロールスロイス二台、ベンツ(マイバッハ)、トライクとバーグマン125と共に二人のリードが停めてある絵に早苗の声、
  「これと全く同じ建物を台湾で見たことがあるけどーー」

   邸内の絵に早苗とリンの会話、
  「もしかしたらあれを模してシャレで建てたんですか?」

  「いえいえ、シャレではなく先祖を偲んで建てたんですよ」

   尚も邸内建物の絵に会話、
  「えっ!ということは・・・?」

  「早苗さんが見た林家花園は私の先祖が建てたものです。政府に譲渡したからもう私のものではありませんがね」

   尚も園内建物の絵に会話、
  「大富豪とはいえ土地が高い日本でよくこんな豪壮な建物を建てられましたね」

  「自慢じゃなく台湾の金持ちは日本の金持ちとはケタが全く違いますからね」N『リン家は台湾の十大富豪のなかでも屈指の金持ちであった』

   同、中国風の食堂内(窓を開け放っている)

   長砲(チャンパオ)に着替えたリンと早苗達三人が円卓を囲んで話してる所にチャイナドレスを着た侍女三人が静々と数々の点心を運んできたのを見て感激し、
里香「おおお、本場の点心だー」

注、椅子は四席あり、リンと早苗の間の椅子が空席になっている

   円卓に並んだ数々の点心の絵に三人の会話、
  「ねえ早苗さん、本格的な点心は匂いも日本のとぜんぜん違いますね」

  「日本人に馴染みのない八角や五香粉、パクチーなどを使ってるからよ」

  「その通りです。早苗さんはよくご存じだ」

   レンゲに乗せた熱々の小籠包のスープをすすりながら、
里香「はふ、あちち、おいしー」と食べるのをお茶を飲みながらリンと共に微笑ましく見て、
早苗「里香さん口の中を火傷しないようにね」

   湯呑のお茶を訝しそうに見て、
早苗(あれ?修ちゃんにもらった高山茶とおなじ味だわ・・・)

   その時、横からチャイナドレスを着た二十五歳位の超美人がスッと早苗の湯呑に茶を注いでくれた。

注、女のチャイナドレスの横にはスリットが深く入ってて艶めかしい太腿の根本まで見える。

早苗「ありが・・・」と言いかけて女のあまりの美しさに言葉を無くす絵にN『女の早苗ですら目が釘付けになった超絶美女は全身から暮らしの豊かさと上げまんオーラを発散させていたーー』

   女に優しい眼差しを注ぎながら隣の椅子を引いてやり、
リン「給仕は係の者にまかせて梅花(メイファ)も一緒に食べなさい」

   早苗達に会釈しながら掛け、
梅花「梅花といいます。今日はようこそお越しくださいました」

   梅花の美貌に見惚れ、
早苗「なんて綺麗なお孫さん、女優かと思ったわ・・・」

リン「(すました顔で)妻です」

   呆気にとられて、
早苗「は?なんておっしゃいました?」

リン「(点心を食べながらすまして)妻です」

   早苗に呆然と見惚れられて梅花が恥ずかしそうに頬を染める。

   呆れて、
早苗「リンさんはロリコンなんですか?」

リン「(苦笑し)妻を初めて見た人はみな同じことをおっしゃいますよ」

   やや怒ったように、
早苗「こんな年端もいかない娘さんを金に飽かせて手籠めにするなんてもはや犯罪ですよ」

リン「(苦笑し)まあまあ、私を責める前に本人に歳を聞いてごらんなさい」

早苗「(梅花に)年はおいくつ?」

   チャイナドレスのスリットが割れて艶めかしい太腿が露わになってるのをテーブルの下から見た絵に早苗の声、
  「リンさんから逃げたかったら私が助けてあげるから正直にいいなさい」

   頬を染めて恥ずかしそうに、
梅花「今年で五十になります・・・」

   憐憫の眼差しで梅花の頬に手を添え、
早苗「可哀そうに、そう答えるように命令されてるのね?」

   同情するように梅花の頬を撫で、
早苗「でもそれはあまりにも無理がありすぎよ」

早苗「こんなツルツルの肌をした五十歳がいるわけないでしょ」

   ドレスのスリットに手を入れて太腿を撫で、
早苗「太腿も張りつめて掌が吸いつくようにきめ細かいし」

   Tバックの上から股間に触れ、
早苗「ほら、私が触っただけでこんなに潤って、五十歳でこんなに濡れるわけないでしょ」

   股間に触れられて赤面してる梅花に、
早苗「私が必ず助けてあげるから本当の事をいいなさい。お金で買われたのよね?」

   苦笑しながら梅花に、
リン「これ以上疑われては困るから免許証をみせてあげなさい」

   手に持った免許証を見て驚愕し、
早苗「・・・・・」(な・・・なんとマジで五十歳だった・・・)

   赤面しながら先走った事をごまかすようにリンに、
早苗「そ、それはそうと」

早苗「東南アジアの人達がサイの角を煎じたものを有難がって飲むのをどう思います?」

リン「(予期せぬ質問に驚き)え?・・・」

   角が立派なサイの絵に早苗の声、
  「サイの角はケラチンという爪と同じ成分でできててなんの薬効もないのを知らないんでしょうかね?」

早苗「無知な彼らがサイの角信仰をやめたらサイの密猟もなくなるのに・・・」

   疑いの眼差しでリンに、
早苗「もしやお二人はサイの角を飲んでたりしませんよね?」N『早苗は夫婦の若さの秘密をなんとしても探り出したかった』

リン「いえいえ、そんなものを飲むぐらいならサプリメントを飲みますよ」

   沈思し、
リン「・・・若さを保つ効能があるかどうかわかりませんが・・・」と聞いて早苗がビクッと反応する。

リン「ひとつ思い当たるのは・・・」

   湯呑を持ち上げて見せ、
リン「阿里山にある先祖伝来の茶畑で栽培したこの高山茶を昔から飲んでることぐらいですかね・・・」

   驚愕して手に持った湯呑を見て、
早苗「えっ!?・・・」

   目の色を変えてお茶を見つめ、
早苗「なんと、このお茶が若さを保つ秘訣だったとは?・・・」

   強い眼差しでリンに、
早苗「これ、どこで手に入ります?どんなに高価でも買いたいんですが」

リン「ネット販売しかしてませんがすでに日本で爆売れしてますよ」

早苗「(驚愕し)は?!・・・」

   目の色を変えて食いつき、
早苗「ぜひそのネットショップの名前を教えてください」

リン「日本での販売を一手におまかせしてる台湾公司というショップですよ」

   真空パックした高山茶の絵にリンの声、
  「以前は高価すぎてほとんど売れなかったんですが」

   阿里山の高地にある茶畑で従業員達が茶摘みをしてる絵にリンの声、
  「なかよしクラブの美女たちがDVDで宣伝してくれた直後から爆発的に売れ出したんです」

   驚愕し、
早苗(な、な、なんと効能を知らずにわたしもリンさんと同じお茶を飲んでたとは・・・)

リン「私はまだ会ったことないんですが社長は岩城さんという人です」と話すリンを早苗と里香が驚愕して見ている。

リン「商品が品薄になるほど世界中に売っていただき、一躍うちのお茶を有名にしてくれた社長にぜひお礼をいいたいんですが・・・」

   困惑した表情で、
梅花「何度メールしても忙しいからって会って頂けないんですよ」

リン「なんとか会う手立てはないものでしょうかね?」と困ったように言い募る二人を早苗と里香が驚愕して見ている。
  
           つづく


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