家内が、ちょっと思い切って(高い?)私の大好きな桃を買って来ました。
桃栗三年柿八年・・・植えてからたったの三年で実が生ることから、今から約50年も
前、兄が野原を開墾して桃畑を作った際、作業を手伝いましたが大変でした。
実が生る様になって4、5年間も収穫したでしょうか、当時は、まだ果樹園など誰もや
っていなかった時代でもあり、素人の手探り仕事で、結局、管理が行き届かず失敗に
終わってしまいました。
当時は、今の様に甘くジューシーな桃ではなく、少し硬目の甘酸っぱい味でしたが、随
分食べさせてもらった記憶があります。(お陰で今も、少し硬めの桃が好きです)
「桃」は、中国でも日本でも邪気祓い、悪鬼除け、不老長寿をもたらす果実として親し
まれ、「古事記」にも、イザナギノミコトが黄泉の国から追われて逃げ帰る時(松江市
東出雲町の「黄泉平坂」)、桃を投げつけることで鬼女、黄泉醜女(よもつしこめ)を退
散させたとの記述があります。
また岡山、香川、愛知などには、子供の頃よく聞かされた「桃太郎伝説」~桃から生ま
れた桃太郎が長じて、鬼が島の鬼を退治した民話が残されています。
また五節句の一つ、3月3日の「桃の節句」は桃による加護によって、女児の健やか
な成長を祈る日本の伝統行事続いています。
しかし英語圏では、桃は傷みやすいが綺麗で美味しいことから、俗語で「若く魅力
的な娘」を表し、そこから「ふしだらな女」「乳房」等の、少しお色気ムードの意味に
転じたイメージの果物の様です。
何はともあれ、早春に花を愛で、夏には甘い桃の実を着ける桃はいい!
~今日も良い一日を~
庭に咲く黄色いカラーの花