一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2014年・年末麺紀行2

2015-12-10 01:20:22 | 旅行記・その他の地域
(8日のつづき)
店内は椅子席も豊富にあった。注文は自販機でチケットを買う。店内のコンセプトと料金設定は、立ち食いソバとふつうの蕎麦屋の中間ぐらいの位置づけか。私はもりそばの1.5人前(390円)を選択した。
出された蕎麦は香り高く、麺の量も多くて美味かった。ダシは枕崎産カツオブシを使用。食後に蕎麦湯で薄めて飲み干すと、口の中に何ともいえない香りが残った。ただ、本日3食目の蕎麦はいささかキツかった。蕎麦は1日2食までがいいと思う。
さて、今夜の宿は山形市内に取ってある。よって、また移動だ。
19時38分発の仙山線に乗る。杜の都仙台は、たった40分の滞在だった。
仙山線は途中駅に立石寺(山寺)を擁する観光路線で、沿線風景も変化に富み、時間があれば日中に走破したいところである。
仙台発だけに車内は混んでおり、陸前落合まで立って行った。21時02分、山形着。なお話が前後するが、山形までの時間を有効に使うなら、福島から奥羽本線周りで行く手はあった。これなら福島で1時間半、余計に時間を取れるからだ。ただ、もう陽は落ちているし、大した観光はできない。それよりは車内にいるほうが快適と判断した。
さて、今夜の宿は駅から徒歩2分の「コンフォートホテル山形」である。事前の調べでは「枕」に力を入れているようで、部屋に入ると、枕が奇妙な形をしていた。これが快眠に最適の形らしい。
ちょっと遅くなったがサスペンスドラマを観た後、レンタルパソコン(500円という安さ!)でブログを書いたりして、結局ズルズル夜更かしをしてしまった。

翌30日(火)。枕のおかげかどうか知らないが、昨夜は短時間ながら熟睡できた。
朝は朝食バイキングで、美味しくいただいた。これで宿泊料4,000円は激安である。「コンフォートホテル」、覚えておこう。
今日は山形県内で蕎麦、ラーメンを食らう予定である。蕎麦は村山や大石田が有名だが、村山は駅から距離があるので、大石田で食すことにした。私は公共の乗り物のみの利用なので、だいぶ行動範囲が限定される。でも、その条件下で楽しみを見つけ出す。
08時42分の奥羽本線に飛び乗り、定刻を3分遅れの09時33分、大石田に着いた。まずは駅前の観光案内所で蕎麦マップをいただく。蕎麦屋は20軒以上あるが、徒歩で行けるところとなると、店は限られるのではないか。
観光地は、大石山乗船寺、というのがある。横たえている釈迦涅槃像が有名らしい。他は「センボンダンゴ」、というのも名物らしい。
釈迦涅槃像は無料で見学可能とのこと。御朱印もいただけそうだし、まずはそちらに行くことにした。
街中は当然雪景色である。でもしっかり除雪がされている。その途中、最上川を見る。空はどんより曇っているので、川も鉛色だ。しばらく佇んだが、虚しくなったので、先を急ぐ。
乗船寺に着いた。釈迦涅槃像は波板の掘っ立て小屋(失礼)の中にあった。もっと巨大なものを想像していただけに意外だった。小窓から中を拝観すると、金色の釈迦涅槃像が横たわっていた。
私は社務所へ御朱印をもらいにいく。檀家か誰だか分からないが、社務所内に誘われた。
中ではゆんたくをやっていて、住職と思しき人と、その奥さんも現れた。私のようなヨソ者がこういう席にお邪魔していいものかと思うが、年末の慌ただしい時期に御朱印をもらいに来る旅行者も奇特らしく、歓迎された。
テーブルの上のお菓子の中に、餅菓子がある。「しそ餅(しそ巻)」という地元の和菓子で、味噌やクルミを練り込み、それをしそで巻いて、揚げる。各家庭で作るポピュラーなものらしい。作り手によって味が微妙に違い、そこが奥さんの腕の見せ所らしい。
私もいただいたが、外はサクサク、中はもっちりとして、美味かった。
テレビの旅番組は「人とのふれあい」を前面に出して鼻につくことがあるが、今回の親切は本当にうれしかった。
その先に「最上川千本だんご」があった。何かと思ったら、和菓子屋だった。ただ、和風の建物は大きく、かなり有名と見てとった。



「あん団子」と「醤油団子」を1本ずつ買う(計220円)。談話室が隣接しており、お茶のサービスや地元の資料もあって、充実している。店の人はノータッチだし、ここでのんびりするのも手である。ちょっとお腹が膨れているので、団子は夜食にする。
…と、腹の調子がおかしくなってきた。今朝はまだ「大」をやっていない。トイレに駆け込み、快感。こういう時、ヒマつぶしにスマホを繰ってしまう。まったく、スマホが我が生活にこんなに入り込んでくるとは思わなかった。
さて、いよいよ蕎麦屋に行く。マップには写真付きで紹介されており、これだけ店があると目移りしてしまうが、前述の通り、入る店は限られている。というか、駅に戻る途中にある「そば処 善之助」しか候補がない!
地図を頼りに探すと、善之助はすぐに見つかった。表は蕎麦屋だが、中は民家を改造したふうな感じで、というか民家そのもので、一気に旅情があふれ出た。これはテレビや雑誌がほっとかない佇まいである。

私は板そば(750円)を頼む。さて…とスマホを取りだそうとするが、あれ? …ない。
え? どして? 私はリュックから荷物をすべて出す。でもやっぱりなかった。
やべえ…どこかで落としたのか?
…あ!!
(つづく)
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