境内の桜の木。春には、木々いっばいの桜の花が、楽しませてくれる。落葉も始まり、野分でも吹けば、枯葉が、一度に落ちてしまいそう。初冬の景色。曇り空で、はるかかなたの海添えの街並みもぼんやりとしか、見えなかった。すぐの冬枯れにかなぁ。
九十日ぶりの写経に行った。山寺は、初冬の情景。木々が色つき、落葉も始まっている。ふうぅっと吹いてくる風に、足元の落ち葉が、ころころころと、ころげている。参詣の人が突く梵鐘が、ごおぉぉぉーんと、山々に響き、こだまも、山々を伝わって、余韻を残して、静かに消えた。静か、静か。気が付けば、もう、十月も下旬に差し掛かってきた。