つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

東京都庁の建物

2010年01月25日 | 名所
                      東京都庁舎の建物

新宿に存在する東京都庁舎は、高さ243m、奥行き44m(第一本庁舎)と、高さに対して奥行きが短いので、通常の超高層ビルで採用している柔構造型の「ラーメン構造」では、地震などの力が加わった場合の曲げ変形が大きすぎて、十分な強さを確保できない。
そこで、少数の巨大な柱と梁に力を集中させ、地震や風圧などの外力に耐える強さをもった剛構造型の「スーパーストラクチャー工法」を採用しています。
具体的には、厚さ最大80mmの鉄板で1m角の箱型鉄柱を作り、この鉄柱4本を一組として4隅に立て、コア部の柱相互をK型ブレースで結び、1辺が6.4mの「スーパー柱」を構成します。
このスーパー柱を東西に各4本、均等な間隔(19.2m)で左右対称に4角形を形勢するように配置しました。
さらに、10階ごとに設けた1フロア分の高さをもつ「スーパー梁」で各スーパー梁を結ぶことで、建物の十分な強度とねばりを確保しています。
また、このスーパーストラクチャー構造のもうひとつの大きな利点をして、建物内部に柱のない、レイアウトの自在性に富んだ、居住性の高い大空間を得ることができました。

(1月22日記)
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