つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

藤蔭道子さんについて

2010年01月03日 | 友人
                藤蔭道子さん(左)と辻田晴子先生

武蔵野第3小学校、第3中学校の同級生に藤蔭道子さんがいます。
現在は作家として多角的に活躍しております。

新しく出版した「慕情」(龍書房 定価1,000円)が送られてきました。
そして続いて同人誌「花粉期」も届きました。
その中で、藤蔭道子さんは「タンポポ」と題して随筆を掲載しています。
「タンポポの会」は、小学校時代の恩師である辻田晴子先生を囲む同期会の名称であります。藤蔭道子さんは1年から4年まで辻田晴子先生のクラスで学んでいました。

先生の傍には、成長とともに忘れていた安らぎと、静けさがあって、悩み深かった思春期にも私は(タンポポの会に)参加したのだった。と記述してありました。
現在89歳の辻田晴子先生を囲む会が12月に吉祥寺で開催され参加した。
藤蔭道子さんは、辻田晴子先生の一言一句を聞き漏らさないように真剣に聞いていました。

辻田晴子先生に長生きの秘訣を尋ねると「そんなもの何もないのよ。ただ、目の前にあるものや来たものを受け容れて、大切にして生きてきただけ・・・。いい服着たいとか、あれこれ何も考えないの。若葉の季節には、葉っぱが、きれいだなぁ、と思ったりね・・・それだけ」と穏やかに話すのだった。
目の前にあるものを、受け容れる――何てすごいことだろう。
久しぶりに、私も春を待つこころが生まれてきた。とまとめてありました。

書籍が到着したお礼の電話を藤蔭道子さんへ掛けました。
「慕情」は、七編の短編集。
「小説のストーリーは、実体験からですか?」と問うと、「勿論それもありますが、小説ですから、フィクションも含まれています」との応えでありました。

文章を読んでいて、内容の表現力の素晴らしさと筋書きの展開の面白さを感じました。やはりこのように文として表して読者の感動を与える作家の方は、心細かいところまで気を遣って分析をして、文章を表現していることに敬意を表したいと思いました。

藤蔭道子さんの作家活動が益々発展することを祈念しております。

(1月3日記)

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