天気図と天気予報を見ながら、いつもの冬と同じく有給消化のタイミングを計る日々。今年は1月に入ってからの寒波によって、主だった山々には結構積雪がある模様。天気さえ良ければ白い山と青い空、そして樹氷や霧氷にシュカブラといった絶景が待っていいるのはお約束。まずは1月26日の木曜日に、スキーバスを利用して上州武尊山に登って来ました。
新宿に7時集合のオリオンツアーのバスを利用します。目指すは川場スキー場。積雪は2メートル70センチということで十分。スキーバスの利点は、他の公共交通機関と違って現地まで直行だし、値段もお得なこと。リフト券付きで5,600円でした。電車やバスを乗り継いで、さらにリフト券を買うより断然お得。
10時半ごろにスキー場に到着し、早速登山届を提出してリフトへ。桜川エクスプレスとクリスタルエクスプレスを乗り継ぎます。リフトの降り口のところにいる係員さんに聞けば、登山口も分かります。リフトを降りたところからは赤城山がクッキリ見えました。この場所の標高は1,860メートルです。
前日まで降雪があり、平日なので入山者が少なければラッセル覚悟だったのですが、既に11時頃になっていたのが幸いし、先行者が10名程度いた模様。スノーシューはデポして最初からアイゼンで登りました。まずはこの岩を登って行きます。
かなりの急登を20分くらい強いられます。この時点では曇り時々晴れくらいの天気で、風が強く、午後にかけて雲が風で流されていくのに期待して登ります。
まあ、早朝に雲がかかっているとこのような霧氷に巡り合えるのがお得。アイゼンで木を傷つけないように注意しながら、霧氷のトンネルを抜けていきます。
振り返った図。既に結構登った感があるけれど、まだまだ序盤。この時点では雲がかかっていますが、この後直ぐに晴れました。
最初のピークとして目指す剣が峰が、ガスと風で飛び散る雪片の先に見えてきました。
雪庇が結構発達し始めていますね。歩くところを間違えると雪崩と共に落下は間違いなし。
12時前には剣ヶ峰(標高2,020メートル)に到着しました。道標は埋まっていて役に立たないですが、ルートは分かるので問題ありません。
武尊山の本体、沖武尊の姿をとらえましたが、まだだいぶ先が長い。
視線を右にずらしていくと、武尊山の他のピークが連なる稜線。稜線の位置によって雪の量はだいぶ違います。
さて、風が強いので早々に剣ヶ峰を下り、沖武尊を目指します。すると、樹氷ゾーンが見えてきます。
拡大。モンスターというほどには育っていないものが大半ですが、これくらいの樹氷はとても綺麗。
エビの尻尾が発達した木もあります。
樹氷ゾーンに向けて100メートルくらい標高を下げていきます。せっかく稼いだ標高がもったいない。今シーズン初めてのアイゼン歩行なので、足が重いです。
道標だったと思われるもの。今はモンスターの仲間になっています。まあ、立派なエビの尻尾だ。
谷川連峰~巻機山などの上越国境線の山々も真っ白です。こちらの方は、山頂付近に結構雲がかかっていました。
一方、時々武尊山の山頂を見ると、沖武尊の山頂には時々薄い雲がかかるものの、風が強いので直ぐに雲が移動する状況。これなら山頂でずっとガスに巻かれるということはなさそうです。
樹氷ゾーン突入。
結構モンスター級に育ったものもあります。可愛いと感じるのは私だけ?
太陽を背に。格好いい。
風が強いので、シュカブラもハッキリと形成されています。
そして、進行方向左手に雪の壁が。ここを登る必要はないのですが、その最上部が崩れつつある感じて怖かった。風も強かったし。風速は10メートルは優に超えていましたね。体感的に。15メートル前後じゃないかな。
そして、この辺りで振り返ってみると、剣ヶ峰が無茶苦茶格好いいことに気づく。樹氷や雪庇も従えていて。これ、自分の雪山史的にもかなりの絶景だと思います。
ちょっと拡大した図。風が強いので雪煙が舞っている。
雪庇を拡大。歩くところを間違えると雪崩と共に谷底へ急降下ですな。
ここからはひたすら急登です。一気に200メートル以上登るので、それなりにハード。でも、この日は体調が結構よくて、途中で立ち止まったりすることもほとんどなく順調に進めました。先行していた方々はラッセルで大変だったと思いますが、すでにトレースができていたので楽だったのも事実。まあ、それでも結構膝上まで沈むところは多かったですけど。風が強かったのも、本来暑がりの私にとっては悪くなかったです。会話を交わした何人かの方々は皆相当に寒がっていましたが、私はこれくらいの方が汗もかきにくくてよかったくらい。
山頂直下には風がつよくて作られた造形美が。草か低木なのかな。ただ単に風で雪の結晶が固まっているだけにも見えるけど。
そして、最後の急登を終え、1時頃に登頂です。最後は一生懸命足を運んでいたら、あっけなく山頂だったという感じ。まあ、風を受けながらまっすぐ進むのがたいへんでした。武尊山、標高2,158メートルの山頂ゲットです。
山頂は大展望台。苗場山や谷川連峰から上越国境の山々、そして尾瀬方面、日光白根山など、北関東の山々がほぼ全て見渡せます。
日光白根山の存在感は素晴らしい。あの山もこの日は快晴状態で楽しかったでしょうね。
これは尾瀬方面だったかな。至仏山と燧ケ岳は最後まで雲に隠れていました。
武尊山の稜線と日光白根山。
そして登ってきた剣ヶ峰方面。130メートルちょっとしか差はないですが、結構下に見えますね。上から眺めるよりも樹氷ゾーンから眺める方がいい感じ。
最後に一応自撮り。快晴で大満足。
20分ほど山頂で過ごし、下山を開始です。積雪の多い雪山の下山はふかふかなので膝への負担も少なく、たったと快適に下りることができて楽しいです。そして、武尊山の場合は進行方向に剣ヶ峰や樹氷ゾーンが見えるので、景色的にも下山時の方が登山時よりも楽しいです。
武尊山の山頂を振り返る。太陽の位置の関係で、この時間に見ると空の青が神秘的。2年前に登った蓼科山での快晴登山を思い出します。あの時のブルーも凄かった。
樹氷ゾーンに向けて、霧氷のトンネルを抜けます。
谷川連峰方面も完全にガスが取れた模様。この日はどの山に登っても満足度最高だったでしょうね。
再び樹氷ゾーンです。風で雪片が舞っていますが。
背後の上越国境の山々も格好いい。
シュカブラもやはり見事です。下山時には登山時と視点が変わるせいか、同じルートのピストンなのに気づくものにも違いが出ます。あとは、風が強くてあまり顔を上げていられなかったせいもあるかも。
剣ヶ峰の絶景ポイントも近づいてきました。
太陽も従えて、格好いいったらありゃしない。南極でもヒマラヤでもなく、群馬県ですが。
いつまでも見ていたいですが、後続者のじゃまになるといけないので剣ヶ峰に登り返します。剣ヶ峰から見た山々はやはり美しかった。
そして、最後にゲレンデ奥にあった大きな岩を下ります。その前に雪庇が凄いところがありました。まあ、これだけの積雪と風があればこうなるのでしょう。
やはり雪山の下山はペースが速く、2時半頃にはクリスタルエクスプレスのリフトトップに戻ってきました。風が遮られるところなので余裕があり、15分くらいダラダラ目のペースでアイゼンやスパッツを外し、戦闘モード解除です。
リフトで楽々下山したら、遅めの昼食です。川場スキー場は施設が新し目なのか、レストランも充実しています。登山の後はカレーの原則に従いましたが、ここは「タンドール」という東京に本店を持つ本格的なインド料理のレストランがあります。登山後に日本カレーではないカレーは初めてだった。
上州武尊山、快晴に恵まれてとても楽しい雪山登山となりました。今年のシーズンは幸先い感じ。できれば唐松岳とか乗鞍岳、八ヶ岳の赤岳か阿弥陀岳にも挑戦したいと思っています。
新宿に7時集合のオリオンツアーのバスを利用します。目指すは川場スキー場。積雪は2メートル70センチということで十分。スキーバスの利点は、他の公共交通機関と違って現地まで直行だし、値段もお得なこと。リフト券付きで5,600円でした。電車やバスを乗り継いで、さらにリフト券を買うより断然お得。
10時半ごろにスキー場に到着し、早速登山届を提出してリフトへ。桜川エクスプレスとクリスタルエクスプレスを乗り継ぎます。リフトの降り口のところにいる係員さんに聞けば、登山口も分かります。リフトを降りたところからは赤城山がクッキリ見えました。この場所の標高は1,860メートルです。
前日まで降雪があり、平日なので入山者が少なければラッセル覚悟だったのですが、既に11時頃になっていたのが幸いし、先行者が10名程度いた模様。スノーシューはデポして最初からアイゼンで登りました。まずはこの岩を登って行きます。
かなりの急登を20分くらい強いられます。この時点では曇り時々晴れくらいの天気で、風が強く、午後にかけて雲が風で流されていくのに期待して登ります。
まあ、早朝に雲がかかっているとこのような霧氷に巡り合えるのがお得。アイゼンで木を傷つけないように注意しながら、霧氷のトンネルを抜けていきます。
振り返った図。既に結構登った感があるけれど、まだまだ序盤。この時点では雲がかかっていますが、この後直ぐに晴れました。
最初のピークとして目指す剣が峰が、ガスと風で飛び散る雪片の先に見えてきました。
雪庇が結構発達し始めていますね。歩くところを間違えると雪崩と共に落下は間違いなし。
12時前には剣ヶ峰(標高2,020メートル)に到着しました。道標は埋まっていて役に立たないですが、ルートは分かるので問題ありません。
武尊山の本体、沖武尊の姿をとらえましたが、まだだいぶ先が長い。
視線を右にずらしていくと、武尊山の他のピークが連なる稜線。稜線の位置によって雪の量はだいぶ違います。
さて、風が強いので早々に剣ヶ峰を下り、沖武尊を目指します。すると、樹氷ゾーンが見えてきます。
拡大。モンスターというほどには育っていないものが大半ですが、これくらいの樹氷はとても綺麗。
エビの尻尾が発達した木もあります。
樹氷ゾーンに向けて100メートルくらい標高を下げていきます。せっかく稼いだ標高がもったいない。今シーズン初めてのアイゼン歩行なので、足が重いです。
道標だったと思われるもの。今はモンスターの仲間になっています。まあ、立派なエビの尻尾だ。
谷川連峰~巻機山などの上越国境線の山々も真っ白です。こちらの方は、山頂付近に結構雲がかかっていました。
一方、時々武尊山の山頂を見ると、沖武尊の山頂には時々薄い雲がかかるものの、風が強いので直ぐに雲が移動する状況。これなら山頂でずっとガスに巻かれるということはなさそうです。
樹氷ゾーン突入。
結構モンスター級に育ったものもあります。可愛いと感じるのは私だけ?
太陽を背に。格好いい。
風が強いので、シュカブラもハッキリと形成されています。
そして、進行方向左手に雪の壁が。ここを登る必要はないのですが、その最上部が崩れつつある感じて怖かった。風も強かったし。風速は10メートルは優に超えていましたね。体感的に。15メートル前後じゃないかな。
そして、この辺りで振り返ってみると、剣ヶ峰が無茶苦茶格好いいことに気づく。樹氷や雪庇も従えていて。これ、自分の雪山史的にもかなりの絶景だと思います。
ちょっと拡大した図。風が強いので雪煙が舞っている。
雪庇を拡大。歩くところを間違えると雪崩と共に谷底へ急降下ですな。
ここからはひたすら急登です。一気に200メートル以上登るので、それなりにハード。でも、この日は体調が結構よくて、途中で立ち止まったりすることもほとんどなく順調に進めました。先行していた方々はラッセルで大変だったと思いますが、すでにトレースができていたので楽だったのも事実。まあ、それでも結構膝上まで沈むところは多かったですけど。風が強かったのも、本来暑がりの私にとっては悪くなかったです。会話を交わした何人かの方々は皆相当に寒がっていましたが、私はこれくらいの方が汗もかきにくくてよかったくらい。
山頂直下には風がつよくて作られた造形美が。草か低木なのかな。ただ単に風で雪の結晶が固まっているだけにも見えるけど。
そして、最後の急登を終え、1時頃に登頂です。最後は一生懸命足を運んでいたら、あっけなく山頂だったという感じ。まあ、風を受けながらまっすぐ進むのがたいへんでした。武尊山、標高2,158メートルの山頂ゲットです。
山頂は大展望台。苗場山や谷川連峰から上越国境の山々、そして尾瀬方面、日光白根山など、北関東の山々がほぼ全て見渡せます。
日光白根山の存在感は素晴らしい。あの山もこの日は快晴状態で楽しかったでしょうね。
これは尾瀬方面だったかな。至仏山と燧ケ岳は最後まで雲に隠れていました。
武尊山の稜線と日光白根山。
そして登ってきた剣ヶ峰方面。130メートルちょっとしか差はないですが、結構下に見えますね。上から眺めるよりも樹氷ゾーンから眺める方がいい感じ。
最後に一応自撮り。快晴で大満足。
20分ほど山頂で過ごし、下山を開始です。積雪の多い雪山の下山はふかふかなので膝への負担も少なく、たったと快適に下りることができて楽しいです。そして、武尊山の場合は進行方向に剣ヶ峰や樹氷ゾーンが見えるので、景色的にも下山時の方が登山時よりも楽しいです。
武尊山の山頂を振り返る。太陽の位置の関係で、この時間に見ると空の青が神秘的。2年前に登った蓼科山での快晴登山を思い出します。あの時のブルーも凄かった。
樹氷ゾーンに向けて、霧氷のトンネルを抜けます。
谷川連峰方面も完全にガスが取れた模様。この日はどの山に登っても満足度最高だったでしょうね。
再び樹氷ゾーンです。風で雪片が舞っていますが。
背後の上越国境の山々も格好いい。
シュカブラもやはり見事です。下山時には登山時と視点が変わるせいか、同じルートのピストンなのに気づくものにも違いが出ます。あとは、風が強くてあまり顔を上げていられなかったせいもあるかも。
剣ヶ峰の絶景ポイントも近づいてきました。
太陽も従えて、格好いいったらありゃしない。南極でもヒマラヤでもなく、群馬県ですが。
いつまでも見ていたいですが、後続者のじゃまになるといけないので剣ヶ峰に登り返します。剣ヶ峰から見た山々はやはり美しかった。
そして、最後にゲレンデ奥にあった大きな岩を下ります。その前に雪庇が凄いところがありました。まあ、これだけの積雪と風があればこうなるのでしょう。
やはり雪山の下山はペースが速く、2時半頃にはクリスタルエクスプレスのリフトトップに戻ってきました。風が遮られるところなので余裕があり、15分くらいダラダラ目のペースでアイゼンやスパッツを外し、戦闘モード解除です。
リフトで楽々下山したら、遅めの昼食です。川場スキー場は施設が新し目なのか、レストランも充実しています。登山の後はカレーの原則に従いましたが、ここは「タンドール」という東京に本店を持つ本格的なインド料理のレストランがあります。登山後に日本カレーではないカレーは初めてだった。
上州武尊山、快晴に恵まれてとても楽しい雪山登山となりました。今年のシーズンは幸先い感じ。できれば唐松岳とか乗鞍岳、八ヶ岳の赤岳か阿弥陀岳にも挑戦したいと思っています。