冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

蔵王でスノーモンスターに遭遇する

2013-02-23 20:45:46 | 旅行
水曜にもちょっと書いたが、先週末は山形県に1泊2日の旅行に行った。
国内旅行はあまりしないけど、久しぶりに行くと結構楽しい。寒いところに寒い時期に行くと、特に東京人にとっては非日常が味わえて楽しい。
写真などはここよりも4travelの旅行記の方が多いので、興味がある方はこちらのリンクで大量のスノーモンスターを見ていただきたい。

で、ここではこのブログらしく、旅行記とは言っても旅行しながら考えた経済・社会的なことを少しメモしておく。
1) 山交バスの臨時便: この地域の(恐らく)独占バス企業で、山形駅前から蔵王温泉までの路線を運営している。あくまで路線バスなので、途中停車駅もあるのだが、実は往復とも路線バスより大型の快適な車体の臨時直通便が出て極めて効率が良かった。一見。私がバス運営をする立場なら、もっと改善できると思う。臨時バスは、実は路線バスの定時(1時間に1本程度しかない)少し前に、明らかに多くの客が並んでいるのを見て運行を決めているようだった。これはこれでフレキシブルだが、実際にはスキー・樹氷シーズンの週末など明らかに利用者増が見込まれるときは、そもそも直行便を増発して時刻表に組み込んでおくべきだろう。そうすれば、客の方から直行便を目指して集まってくるし、車体の良い直行便は料金を1割増しにしてもいい。こうすれば、利便性も収益も両方上がって皆ハッピーだと思う。

2) 蔵王スキー場のゴンドラ: これは日本では稀に見る酷いオペレーションだ。まったく気が利かない。まず待合施設がないので、利用者はゴンドラに乗るために行列する。日本人らしく数百人が整列するが、その場所が屋内とはいえゴンドラ乗り場からの風が入る暖房なしのコンクリートの階段である。氷点下で寒い中、1時間近く立ったまま整列していることになる。樹氷群に向かうゴンドラは1回で約100人が乗れる。利用客の乗り降りの時間も含めて8分に一回運行される。だから、効率的に利用者をさばくのであれば、100人ごとに整理券を出して今運行している便の次の便の利用者だけをコンクリート階段に誘導すればよい。自分の待ち時間もすぐ計算できるから、数十分を近くの喫茶店で過ごすなどして待つこともできるはずなのだ。ここまで分かっているのに利用者を氷点下の場所に立たせる拷問を強いるのは悪意ある蛮行だし、こんな簡単な算数もできないなら生きている価値のないバカである。いずれにしても蔵王のゴンドラ運営者は死んだ方がいい。

3) 山形駅周辺: バーなどが集まる歓楽街があり、土曜は午前3時まで営業している店もあって銀座も顔負けなのだが、駅前ということで街の中心であるにもかかわらず「中心感」があまりない。商業施設あるいはオフィスビルのランドマークに欠いている。工場も近くに見えない。例えば、釜石市などは製鉄所を中心とした企業城下町だが、そういう感じでもない。あえて言えば地元の十字屋デパートがランドマークなのかもしれないが、バスで蔵王まで行く過程で点在していたロードサイド店舗を見ると、集積効果が利いていない街づくりになっているように思った。まあ、今さら大きなオフィスビルを中心としたコンプレックスへのニーズもないとは思うが、もう少し経済活動を活性化させる工夫ができそう。結局、多くの人がなんらかのインタラクションをする場がないと、お金が回らないのだから。

そうは言ってもメインはやはりスノーモンスターなので、写真もアップ。







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