冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

Jazz現代の名盤 その14

2011-04-03 09:54:17 | 息抜き
ピアノトリオ作品が続いていたので、ホーンを一枚。


Contemporary Jazz。ブランフォード・マルサリスです。結構有名なサックス吹きですね。

私が初めてジャズのCDを買ったのは、実はこのBranford のものでした。そのアルバムもいずれご紹介するかもしれませんが。
もともとは、Sting のナッシング・ライク・ザ・サンというアルバムを高校生のときに聞き、次第にこのアルバムは私の生涯のお気に入りの一枚になっていったのですが、これにサイドミュージシャンとして参加していたのがBranford Marsalis。
冷たいホーンの音色にゾクッとしたものです。

このContemporary Jazzは2000年のアルバム。
Piano: Joey Calderazzo
Base: Eric Revis
Drums: Jeff "Tain" Watts
という、予定調和的名奏者のカルテット。

1曲目のIn The Creaseでは、かなり前衛的だった80年代のBranfordを洗練させた感じで、なおかつ勢いやグルーヴ感はそのままに。
脇を固める面々もそれぞれのパートで野心的に技を披露。まずこの曲で引き込まれます。
2曲目はバラード。Branford は2000年代のアルバムを通してバラードの名手として認識されたように思いますが、それを余すところなく発揮。
ピアノも美しい。Requiemというタイトルから、長くこの人のカルテットでピアノを支えてきたKenny Kirklandへ捧げられたものかと思います。
3曲目のElysiumは、この1枚前のアルバムにあったものの別バージョン。前のアルバムでは9分40秒、今回は15分58秒といずれも熱演。
前のアルバムはKirkland 参加の最後のアルバム。そして、そのときのクレジットを読む限り、この曲は彼の作曲だと思います。
いずれにせよ、まさに鬼気迫る演奏。ダイナミック。

私なりの曲の感想を書いていてもしょうがないですが、このアルバムをアマゾンではなんと690円で売っています。。。
価値観は人それぞれと思いますが、雑誌を買うような値段でこの音楽を聴けると思うとねえ。ちょっと複雑。