一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

上賀茂神社 御戸代会神事

2014-07-02 23:46:47 | よきもの
上賀茂神社 薪能



能 代主


音の鎮まるころ
細い川の音がさらさらとして

とても厳かな能でした

良い時間を過ごす事ができました

ありがたい(^ ^)



代主という演目は三本の指に入るほど、公演される事の少ないものなのだそうで、生きている間にはもう二度と観る事が出来無いかも知れませんよ~
との事でした(笑)

代主は事代主のこと
葛城の元賀茂の神社との由来のお話です。
神様というより、葛城で賀茂というと賀茂の姫君や藤原不比等をぼんやり思ってしまいます。
そんな賀茂の一族としての謂われの方も深そうで興味深い演目でした。

神歌(翁)
にはじまり
仕舞 屋島・草子洗小町・葵上
狂言 延命袋
能 代主

井上祐久



奉納がはじまるまでの間、友人たちと本殿右に祀られている新宮社の高龗の神様の話をしていましたが、
一陽の持っていた郷土史の本には
龗(おかみ)は、みつち・罔象(みつは)と説明があり、子供の頃に読んだ本なので、もっとも龍に近い蛇、または角の無い龍の姿の水神様として強烈に印象が焼き付いてしまいましたが

字統
字訓
といった書物には、また違う様子で説明があったので補足してみます。


龗 (レイ、リュウ、オカミ)

龍なり

雨雪を降らす

泉に住む
水源におおく祀られる水神

雲雷を司る龍
罔象に対する竜形の神



我が岡の
於可美(おかみ・龗)神に言いて降らしめし
雪のくだけし 彼所にちりけむ 万葉より



龗の文字は中国の文献にあらず、我が国の古典により用いられている文字である

のだそうです

日本古来より独自の文字なんですね~


龗と罔象は共に水神であるせいか、対に祀られる事もおおかったようで、家の田舎の郷土史では一緒くたになってしまったのかもしれません。
それに罔象は女神という事なので、昔話なんかをつい思い出してしまうと、夫婦の水神様なのかな?
などと思ってしまいますね(^ ^)ふふ。



着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。

一陽の帯留めも使ってくださっています~
ふあふあくらぶ 奈良の生駒と京都の町家で着付け教室


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