一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

燃え尽きた?

2011-08-30 23:02:08 | Weblog
死ぬ思いを経て^^
あとは、一陽はバイト(勉強になるのもあるのですが、基本生活不安定だからね)なんかもしていたので、ちょこっと疲れが出ています~
なんかいっぱいはたらいたよー

ずっと蓋をしていた心配事もあってか。。

「最近あんたらしくないな~。ここんとこ怒ったり、心乱したりやー」
と、ご近所のお年寄りに言われたりしています。

そうだよね。普段あんま怒んないし。空気ピリピリさせたりとか無くって、のんびりしているから~(笑)


今回死に物狂いでやっていた仕事は、

三尺の阿弥陀如来さまで、総 漆箔(しっぱく:漆を塗った上に、金・銀箔を貼り付ける技法)仕上げ、その上にプラチナ箔で、截金細工を施していくものでした。

修理でなく新規のもので、三尺もの大きさの漆箔仕上げというだけでも、今時とても大層な事だと思います。その上プラチナで截金で細工というのは、弟子時代ならともかく、生涯の内なかなか経験させて頂けるものでもなかったと思います。
それだけに、私にはとても大変な仕事でしたが、とてもありがたく思っております。

一陽はいつもそうですが、まったく不思議なご縁でお仕事を頂いているな~と思うのです。

今回一緒にお仕事させて頂いた方々は、塗師さん(漆を塗る職人さん)、箔押師さん(金箔などを貼る職人さん)共に層層たるメンバーで当初とても緊張しましたが、不思議とそういう方々ってほんとうに気さくで、お優しいのですよね。
一緒にお仕事させて頂けて、本当にありがとうございました。
そして彩色師さんも一流処。
彩色された連弁に、金箔で截金させて頂いたのですが、色がとてもきれいで、膠も良く効いていて、調子も均一。とても細工しやすく。
仕事していてとても気持ちが良かったです。
恐らくお弟子さんがされたのだとは思いますが、流石でした^^


そうですねー
今回何が大変だったかというと、阿弥陀さまなのでおかざしになっている手がくっついている訳なんですね。
なのでそこに当たらないように、浮かせて台に乗っけて細工するのですが、一陽は個人でほそぼそとやっているので、昇降機付きの台なんて持っていませんから、高さ60cmくらいに合わせてずっと立って中腰の作業です。
截金は彩色と違って、筆二本使って操る細工なので両手がふさがり、腹筋と背筋の酷使たるや凄まじいことになります~(当然、仏さまは金箔仕上げなので、絶対に肘は付けませんよ♪)
太れませんー!(笑)

阿弥陀さんをお預かりしている間は、なんとなく、なんちゃって潔斎と、禁酒をしていました。

そして無事に九州のお寺さんに、お納めすることができ、本当に安堵しています。

仏さまなので、作品ではないですから、写真はアップしませんー
まあ、どのみちカツカツ過ぎて撮る暇もなかったのです~

本当は、時間があればもっともっとという気持ち一杯で送りだしました。
でも今回は、私の中ではもう精一杯です。

ほんとうにありがとうございました。

草臥れきった私に潤いをあたえてくれた、マチャプチャレのごはんたち。

冷製豚肉とサラダ
一陽は豚肉が苦手です。でも何故かここのは食べれます。
赤いオクラも初めてたべました。美味しかった^^

揚げナスの煮浸し?お出汁が美味しいです~

ズイキ(芋茎)の椀もの。京都らしいです~

元気な野菜たちを頂きましたー

マチャプチャレさんいつもありがと~

マチャプチャレ→http://yaokan1748.exblog.jp/
ツイッター→@yaokan8


着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり
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