ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

妊娠にまつわる言い伝え

2008年03月10日 | ひとりごと
まい@まにら。

タガログで妊娠していること、もしくは妊婦さんのことを「ブンティス」と言います。
実は私も、初めてフィリピンでそのブンティス生活を送っているのですが、日本と違うところも色々経験しました。

お腹が大きくなってからは、見知らぬ人に頻繁に「ハーイ、ブンティス」と声をかけられようになりました。妊娠当初は、『ブンティス=妊婦』と自分の中で解釈していたため、「Hi,妊婦」な、なんて失礼な!と「ブンティス、ブンティス」言われるたびに抵抗がありました。(確かに、妊婦なんですが、「さん」くらいつけてよと。まぁ、タガログで「さん付け」はないですが…ん?Ms. Buntis?)

先日、コミュニティケアセンターに向かう途中、道を歩いてるとおじいさんが横に並んで「わしとこのブンティスとで歩く競争じゃ・・・いいかい、ブンティス?」と言われました。突然言われ、私も意識的にセンターまで競争してしまいました でもなぜでしょう。その日からなんとなく、「ブンティス=妊婦さん」という意味で解釈するようになりました。不思議ですね、そう考えると抵抗どころか「みんなフレンドリーだなぁ」と心が温まりもします。

さて、日本では「葬式に参列しないほうがいい」、「火事を見てはいけない」、「トイレを掃除すると美人が生まれる」、「くじ運が強くなる」などなど妊娠にまつわる迷信や言い伝えがありますが、ここフィリピンでも何度か言われました。

妊婦さんは起きるときに旦那さんをまたぐとつわりがひどくなる。
妊婦さんが食べかけたものをシェアするとよくない。(難産になる?)
玄関先で妊婦さんと立ち話をすると難産になる。
つわり中に「旦那さん」が苦手になった場合(言動や体臭)、旦那さんそっくりの赤ちゃんが生まれる。
妊婦さんは幸運を運ぶ。(日本では妊娠中に他の人にお腹を触られるということはあまりありませんでしたが、最近はしょっちゅうお腹に触られます。)
妊娠中は空腹にするとよくない。

最後のは空腹の限度にもよるのかもしれませんが、「二人分食べなさい」「お腹を空かせてはだめよ」「赤ちゃんがかわいそうだわ」とよく言われます。日本では妊娠中毒症などの危険性からも、妊娠中の体重管理が厳しいですが、それに比較してフィリピンではあまり厳しく言われません。(極端に増えすぎると病院では注意されますが)

以前、ゆきよ@まにらがコミュニティ内で、妊娠に関する迷信と医学的説明との難しさについて言及していましたが、実際生活していると、日本よりも言い伝えが強く浸透しているように感じます。