ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

子どもの家の休日 -ブストス事業地

2008年06月20日 | 路上の子どもたち
ゆきよ@まにら。

6月12日の祭日が振り替えられて、9日の月曜日が休日となっていました。その日のブストス事業地の子どもの家の様子をお届けします。この子どもの家には約60人の子どもたちが住んでいます。彼らは、かつて路上に暮らしていた子、路上で働いていた子、そのほか家族が機能していないために保護された子どもたちです。ICANはそのうち10人の子どもたちの通学を支援しています。



6月から新学期がはじまったばかり。制服に学校の校章ワッペンを縫い付けているのは、高校2年生(日本の中学2年生)のジョンくん(仮名、写真左)。彼もICANキッズのひとりです。「縫い物できるのー?」と覗き込む私に、「もちろん!」

ジョンくんは、路上生活を生き延びるためにギャングの一味に加わって盗みも覚えた過去を持っています。ギャングの関わる生々しい犯罪のニュースをよく聞きますが、あのままいたらジョンくんも恐ろしい犯罪を犯してしまっていたかもしれない。彼は路上にいたころ「誰にも省みられず、自分は価値のない存在だと思っていた」ので、犯罪に走ってしまった可能性はおおいにあったと思われます。ジョンくんのように、一人でも多くの子どもがこんな平安な生活に移ってこれることを望まずにいられません。



たらいと洗濯板を使って、ごしごし洗濯している子もいます。




こちらは、のんびり昼寝中。




一方、訪問グループを迎えて、楽器の演奏をしている子どもたちも。ギターを弾いているレオくん(仮名)もICANキッズ。ときどきこちらを見て、ニコッと白い歯を覗かせます。彼も、マニラの市場で夜中中、重い野菜を運ぶ仕事をしていた子です。父はなく、母はとてもレオくんを学校に通わせられる余裕がなく、彼の労働力に結局頼ってしまいます。それで彼は今この子どもの家から学校に通っています。




訪問者たちに演劇も披露。

現在このブストス事業地の子どもたちの通学を応援するパートナーさんが足りていません。路上にいた経験は子どもたちの心に大きな重荷を残しており、彼らの成長はすくすくと簡単にはいかないようです。そんな子どもたちと悩みながらも一緒に「路上の子どもたち」の問題にコミットしてくださる方キッズパートナーを求めています。みなさまの参加をお待ちしています。

http://www.ican.or.jp/kidspartner.html



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