ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

路上から出て1ヶ月

2010年01月17日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

「路上生活にさようなら」
http://blog.goo.ne.jp/icanmanilaoffice/e/4b0ad9ee3f35bcac473e5e56932289e8

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路上で生活を送っていたアルネール(仮名)が施設に行って、1月8日で1ヶ月が経ち、様子を見に行ってきました。施設のスタッフがアルネールを呼びに行きます。

アルネールは、Tシャツで顔を押さえながら、走って駆け寄ってきます。
アイキャンスタッフのノト「アルネール、泣いてるの?」
アルネール「もう僕のこと忘れたかと思ってたよ。」
やはり、とても寂しい思いをしていたようです。

最近のアルネールの様子について、施設のスタッフと話をします。とてもやさしい子で、時にはケンカもするけど、友達とも仲良く遊んでおり、少しずつ環境に慣れてきているようです。しかし、新しい服やサンダルをもらっても、すぐになくしてしまうとのこと。路上では、物を大切にどこかに保管するという習慣がなかったので、まだ慣れないようです。



アイキャンスタッフのノトがアルネールと1つ1つ丁寧に話をします。
「アルネール、ぼく達は、いつも君のことを覚えているし、様子をいつも聞いているよ。施設には、施設のルールがあって、それには従わないとダメだよ。ここに来た意味を考えてみて。それが、出来ないなら路上に戻るか、別の施設に移ることになってしまうよ。」

時にはケンカをして怒られたりもするけれど、アルネールの素直な部分は、彼のとてもよいところです。子どもにとっての1ヶ月というのは、とても長い時間だったことでしょう。その時間の分だけ、少し落ち着き、少しふっくらしたアルネールに会うことが出来きました。路上での生活に絶望していたアルネールの生活が、今確実に変わっています。

【路上にいた頃のアルネール、一番右。】


【路上の仕事に向かうアルネール。お金が払えないため、ジープニーの後ろに摑まって移動していました。】


アルネールが、かつての路上の友達に宛てて手紙を書きました。
「みんな元気ですか?ラグビー(シンナー)を吸ってないといいけど。僕は、元気にやっています。」


私たちは、このアルネールの手紙を大切に持ち帰り、今も路上にいる子どもたちに届けることにしました。

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