ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

子どもらしい表情

2010年01月21日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

路上の子ども達の教育事業は、現在マニラの6ヶ所で行っています。いつもは、別々の事業地で学んでいる子ども達ですが、今日は3ヶ所の子ども達が一緒に集まり、ゲーム等を通じて仲良くなり、一緒に学び合いました。

いつもは、路上で1日中物売りやジープへの呼び込みの仕事をしている子ども、学校から帰った後に夕方から夜中にかけてサンパギータという花を売り歩く子ども、手にカップを持ちスーパーの前で、裸足で真っ黒になりながらきょうだいで物乞いをしている子ども、いろいろな子ども達が集まり、子どもとしての時間を満喫しました。

路上では、走り回って体をいっぱいに動かして遊ぶことも、危険が伴います。今日は大きな公園で、思いっきり駆け回りました!



子ども達は、遊びのなかでも大切なことを学んで行きます。友達を思いやること、ルールを尊重すること。そして、他の子どもと知り合うことで、自分の世界を少しずつ広げて行きます。

それぞれの地域ごとのグループに分れ、路上での自分たちを歌にして表現し、公園で音が出るものを探して楽器として演奏するというワークショップを通じて紹介し合いました。


一つの事業地の歌を紹介します。

私たちは、いつも布巾を路上で売ってるの
路上での商売の仕方を知ってる?
物乞いするって、どういうことか知ってる?
あなたも、一緒にやってみない?
ノト(アイキャンスタッフ)は、
いつもいい事を教えてくれるの。
路上で布巾を売る仕事。
あなたも一緒にやってみる?

子どもが子どもとしての時間を過ごしている時の表情や態度は、路上で働いている時のものとは、明らかに異なります。

日本で働くことを「社会に出る」と言いますが、働く子ども達は、幼いながらに社会に「突き飛ばされ」ます。大人たちに対して信頼出来る人かそうでないか、子どもながらに判断することが求められます。仕入れた商品が売れない時は、中々家に帰れません。また、裸足で路上を歩くため傷が絶えません。そのような環境にいることが、子ども達を険しい表情にします。

その路上の子ども達が、安心できる人に囲まれ、思い切り体を動かし、一緒に笑いあった時、この子どもは、こんなに子どもらしい表情をするのかと、そのギャップに驚かされます。同時に、いつも厳しい環境に置かれていることを改めて認識させられます。今日始めて、笑顔を見せてくれた子どももいました。



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