ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

山の向こうで必要としている子どもたち

2010年01月09日 | 先住民ブラアンの子どもたち
たくや@ミンダナオ



アイキャンはミンダナオ島の先住民族の子どもたちが学校に通えるように、学校給食の活動を行っていますが、実はこの事業では学校給食以外にも様々な活動を行っています。

子どもたちが学校に行けるように「学校の整備」を行い、空腹の子どもでも勉強できるように「学校給食活動」をおこない、更に学校で必要な「学用品を提供」する。同時に、「親たちの収入を向上させる活動」により、親たちが子どもの教育にかかる費用をねん出できるようにし、また親たちに子どもの教育の重要性をきちんと認識してもらうために、「子どもの権利の勉強会を開催」する。「子どもが学校に行けるようにする」ための、包括的な取り組みによって、地域を少しずつ地域の人とよくしていくことが大切です。

この日は、その学校給食活動に参加している子どもたちの学用品をそろえるために、各学校を周っていました。荷物を積んだトラックがアスパン小学校に到着し、待ちかねた子どもたちが集まります。



しかし、アイキャンがともに活動する全ての村の学校に、トラックが行き来できる道があるわけではありません。道が開通している地域には、人やモノが行き来し、まだ様々な福祉も入る可能性がありますが、山奥に行けば行くほど、状況は厳しいのです。

例えば、奥地にあるバゴンシラン小学校に学用品を届けに行く際は、山でも走行できる特殊な車両「ウェポン」で、学用品を運びます。






道中、通学途中の子ども達も乗り、山を降り、川を渡り、また山を登り・・・。雨が降ったら川が増水し、渡れなくなります。その場合は暗闇の山の中で一晩過ごすことになります。(そしてそれには、様々な危険も伴います。)


葉っぱや木の枝に叩かれながら、上下左右、大きく揺れる荷台から振り落とされないようがんばること3時間で、ようやくバゴンシラン小学校に到着です。


やっとの想いで届けることができた学用品を、子どもたち一人一人に手渡しするアイキャンスタッフのジェフリーくん。





「学用品を届ける」と言うと、簡単なことのように聞こえるかもしれませんが、道もない山奥で必要としている子どもたちに届けることことは、決して容易ではありません。ただ、誰も行かない山奥だからこそ、アイキャンが入り込んで活動する意義があるように思えます。

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