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ばばの日記

団塊世代 仲良し夫婦の暮らし
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マーキィ人形

2009年07月13日 18時29分48秒 | 植物のこと

7月13日(月)晴れ

昨日から大相撲が始まり、夕方からじじは上の空。

「散歩は止める!」と一言。

ばばは、姉と二人で出かけることに。

姉との待ち合わせ場所に急ぐ途中、

民家のイヌマキの木に綺麗な実がついているのを発見!

ばばはその実のあまりの可愛さに「泥棒さん」になって6個失敬。

この木は、今年は害虫キオビエダシャクの被害に遭わなかったようで

葉っぱも太々青々、色艶も良くたくさんの実が付いている。

実の形は、まるでこけしみたいで、方言では「マーキィ人形」と言う。

「イヌマキの木(方言ではマーキィ)に出来る人形」という意味だろう。

もうすっかり赤く熟しているのから、まだ黄色いのまで

カラーバリエーションも豊富。

ばばは取った実を大事に大事に握りしめて散歩を続けた。

散歩の終わりにお店に寄るのでその時は小さなビニル袋に入れ

ウエストポーチに留め具で止めた。


さて、大事に持ち帰った実、今日は写真を撮ることに。

しかし、ばばの腕もカメラも三流なのでなかなかうまく写せない。

昼寝から覚めたじじが

「ばばが困っていたら、じじがすかさず助ける」とカメラを持ち出してきて写してくれた。

ありがとう~じじ!


さて、イヌマキの木のこと、島では「ヒトツバ」「マーキィ」「花香」とも言う。

ヒトツバって全く別の植物なのに不思議。

「花香」という言葉はじじと結婚してから、母がよく使っていたので分かった。

ばばの両親がこの言葉を使うのを聞いたことがない。

この木の枝は切って仏壇の花瓶に挿したり、お墓へ持って行って花瓶に挿したりする。

葉っぱが青々としたまま長持ちするので重宝されたのだろう。

今でも亀津の小さなお店では「花香あります」と店頭に張り紙がされ

バケツにイヌマキの枝が数本輪ゴムでまとめられて売られている光景を目にする。

しかし、最近はお墓にも、この木の枝を飾っている所はほとんど無く

造花が多い。時代の移り変わりと共に神様にお供えする木も違ってくるんだなあ。。。


ばばが昨日撮ってきた実は色づいた部分は噛むと葡萄のピオーネのような味がする。

小さい頃、桑の実などと共に囓った記憶がある。

でも、甘い下の方の部分とは違い上の方の青い部分には毒があるって聞いたことがある。

ちょっと怖い。いくら好奇心の強いばばでも囓って実験しようという気にはならない。


この木はばばの実家集落でも庭木として植えている家が多く

綺麗に形を整えられている姿は美しい。

ばばの実家にも一本ある。

数年前から、この木にはキオビエダシャクという害虫がたくさんたくさん付くことを知った。

その姿形の気味悪さったらありゃしない。

つい先日まで、ばばはお隣さんの木に付いた害虫が糸にぶら下がり

我が家の階段や階段、スロープまで進出してきた日には

気味悪くて、通れる場所が無くなってほんの数歩で行ける両親宅まで

わざわざ遠回りをして行っていた。

今年の害虫の繁殖ピークは終わったようでやっと一安心したばばだ。


可愛い「マーキィ人形」はしばらく仏壇に飾っておこうと思う。


今頃ですか?

2009年07月11日 11時29分46秒 | 植物のこと

7月11日(土)晴れ・・蒸し暑い

散歩コースで「えっ、今頃この花が咲くの?」

と思うことが多い。

例えば「ナンバンギセル」・・これは去年の秋に咲いて、今年の春頃咲いて

又、今頃咲いていた。

今咲いているのはたった一輪だけだったが。。。。

ナンバンギセルって、本当は何月頃咲くのだろう?

この花は葉緑体を持たないのでススキの根っこなどに寄生して咲くそうだが

ある条件を満たせばいつでも咲くのかな?

次は「萩の花」。

これこそ秋の七草の一つだと思っていたのに、

昨夕の散歩途中、もう満開になっているのを見つけてビックリ。

最近の気候って植物も季節を間違えるくらい異変を起こしているのだろうか?


シソ狂が見ればランタナまでも

2009年06月25日 11時49分21秒 | 植物のこと
6月25日(木)小雨

梅雨明けはいつ?

ムシムシするかと思うと急に雨が降り出したりする。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


先日、両親宅に下りていったら母がいなかった。

家の中を捜してもいないので裏庭に回った。

すると、母は菜園?畑?で草抜きをしていた。

菜園と言ってもパパイヤの木が数本あって、ニラが少しあって

アロエベラとウコンが少し生えているだけの場所だが・・・・

母は座って草を抜いていたが

「ばばちゃん、この間ばばちゃんがシソって言ったのね、

草のような気がする・・・」と言う。


そう言えば、過日両親宅の庭先に

こぼれ種から芽が出たらしいシソを数本見つけ

母とばばは大事に見守っていたのだ。

そして、たまたま裏庭の畑を覗きに行ったばばが

パパイヤの根元に5㎝ほどの青々とした草を発見。

葉っぱを千切って匂いを嗅いでみると・・・?

シソ。わぁ~~い、貴重な青ジソ発見!!と大興奮!

早速葉っぱを一枚ちぎり(2,3枚しかない貴重な若葉なのに・・・)

母にも見てもらったり匂いを嗅いでもらった。

ははも「へぇ~~あんな所にねぇ・・」と言いつつ

「シソは雑草みたいな物だから何処にでも種が落ちれば芽を出すよ」と。

大事に育てようねと話しつつ、その日は終わった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あれから何週間経っただろうか?

草抜きをしていた母は、シソだけは残し、

その周囲の草を綺麗に抜き取っていた。

そして、ばばに言ったのだ。

「ばばちゃんがシソって言ったの、草のような気がする・・」って。

びっくりしたばば。いくら見ても青々と育ったシソにしか見えないんだけど。

母が自信ありげに言うので、ばばは試しに葉っぱを一枚千切って匂いを嗅いだ。

んんん~~、シソのような違うような・・・

ばばの自信は揺らいできた。

おしゃべりをしつつ、何度も葉っぱの匂いを嗅ぐうちに

何だかシソでは無いような気になってきた。

そこで「お母さん、ごめんなさい。

ばばったら・・・これ、ただの草みたいね。引き抜くね!」と言って

一気に引き抜こうとした。

その途端、アッ、イタッタッッタタ~~。

何とその植物にはシソにはあるはずもない頑丈な棘があったのだ。

「棘が阿る~~」と叫ぶばばに「ばばちゃん、気をつけて!」と母。

小さいながら、なかなか抜けない頑丈な草の、思いっ切り根っこを持って

全力で引っ張り上げた。

抜けタッ!!!

そして、抜いた草をよくよく見、匂いを嗅げば

紛れもない、それは・・・「ランタナ」だった。



思い込みの激しいばば、青ジソと思い込み、雑草のランタナを

母と二人して大事に大事に育てていたのだ。

「初めて見つけた時、確かにシソの葉の匂いがしましたよねぇ~」と母に言うと

「私は鼻が利かないから・・」って。

そっかぁ~~。母は若い頃鼻の手術をしていて、

物の匂いをあまり感じないんだったよあ。。。

あの時は、母も匂いを嗅ぎ葉っぱを見て「シソだね」って言ってくれたのに。。


信ずる者は救われる・・・って言う??

ばばがランタナをシソと信じこみ、じじに

「これでお刺身巻いて食べてね」って出すと、じじは信じて食べるかも知れない。


シソとランタナ。。。。葉っぱも似ているような気がする・・・

二つとも匂いもある・・・・

他に似た葉っぱにカラムシっていう草もあるね。

でも、この葉っぱは裏が白いから、ばばだって間違えないだろう。


いくら、大事なシソにコーヒー飲ませ過ぎて、

まっ茶茶色に枯らしたと言え、

善良なじじに「シソ偽造」なんていけませんぞ~ばば。



それにしても、ばばって自分はシソ食べるの??

ん~~ん~~。

あの青々とした姿・形が好きなだけ。。。

全く、ばばったらぁ。。。。

稲・花・桃

2009年06月24日 10時27分02秒 | 植物のこと

6月24日(水)小雨・蒸し暑い

5月15日に今では島でも珍しい田植えの写真をアップした。

あれから一ヶ月余、あの田んぼはどうなったのだろう?

先日20日、用事があってその田んぼの横を通ったので

再び写真を写した。

もう、田んぼ一面がすっかり緑に染まり・・・

大きくなった苗が気持良さそうに風に揺れていた。

もうすぐ稲穂が・・・


5月に植えた苗。

稲刈りは7月中旬から8月上旬頃かな?

折あるごとに画像に留め、貴重な島の稲作風景を残していきたい。。。

 


ばばが「ど根性スイセン」と勝手に名付けた名も知らぬ花。

今年も又咲いたよ、うちの車庫前にある直径10センチほどのビニルパイプの中で。

いじらしくて、愛おしくて、いっそ鉢植えにしようかな?とも思うが

ばばが手を加えることにより、

この花の「ど根性」を、家、命さえも奪ってしまうかも知れない。

だって、自分が好きだからとコーヒーを野菜にも飲ませるばばだもの。

花が咲き始めて、もう3年目。

株も増えているような気がする。

あの土管の中で咲いてこそ「ど根性スイセン」。

あの花がどういう経緯であんな狭い場所に根付いたのか知らないけれど、

又、道行く人が何名目を留めてくれるか分からないけれど

ひっそりと、でも堂々と咲き誇っていて欲しい。

 

あちこちの畑で、庭先で桃が枝も折れんばかりに実っている。

ばばが子どもの頃は貴重だった桃。

ばばは、大っ嫌いな注射を受けに行く時

付き添っていた10才上の姉が「泣かないで注射受けたら家に帰って

一番大きな桃取ってあげるから、泣くんじゃないよ」と言うので

注射の痛みに必死に耐えた・・・そんな甘酸っぱい思い出の桃の実。

時代が変わり、今や庭先の桃の実に目を留める子はいないのかも知れない。

スーパーに行けば大きくて甘い水蜜桃がいくらでも並んでいるもの。

庭先や畑中の大量の桃の実。

鳥や虫の餌になり、大部分は腐って落ちていく運命なのかなあ。。。


シソはコーヒーがお嫌い???

2009年06月21日 12時56分15秒 | 植物のこと

6月21日(日)晴れ時々曇り

じじとばばは毎朝コーヒーを飲む。

コーヒーが特別好きというわけでもないが

じじが大病をしてから食生活が変わってしまった。

それまで朝は和食オンリーだったのが、パン食に・・・・

そして、コーヒーが毎朝食卓に・・・・と。

じじは、朝も、午前中のお茶の時間も、昼のお茶の時間も

コーヒーが欠かせない。

当然ながらコーヒー滓が毎日出る。

その滓を捨てずに溜めておく。

そして、一定量たまったら両親宅の庭の植物や

自宅の玄関先の鉢やプランターの植物の根元に入れる。


先日も子供用バケツのいっぱいコーヒー滓がたまったので

天気の良い日は外へ出して陽に当てた。

しかし、急な雨で室内に入れるのを忘れビタビタ状態に・・・

慌てて室内に入れ、天気が回復すれば又外へ・・・

・・を何回か繰り返し、(もうそろそろ良いだろう植物の肥料に)

と、行動に移した。

ばばが今大事にしているのは、シソとネギなので

この二つに(うんと多くコーヒー滓をあげましょう)と決定!

プランターと鉢に次々と蒔いていった。

(栄養いっぱい摂って、大きく大きくなって葉っぱをたくさん付けてね・・

じじの刺身のツマになってね・・・)と唱えながら。。。


さて、シソにコーヒーをあげた翌日・・・・

当然ながら変化無し。

一週間もすれば、少しは変化が出るだろう。。。。

と思いながら、毎朝気になって覗いていた。


三日後。

ワッワッワァ~~~~一大事!

事件です!

何と、シソの葉がどす黒くなってしおれ、枯れたような状態になっている。

どうしよう~。

(まあ、しばらく様子を見よう・・・・)


5日目。

大事なシソは見るも無惨な姿に。。。。

不幸中の幸いというか、無惨な姿になったのは

3本のシソのうち広々とした個室を与えた2本。

一本は小さめのプランターに一本だけ植えてあったシソ。

もう一本は大きめの鉢に一本だけ植えたシソ。

残り一本は個室ではなく、生姜やネギと雑居させていたが、

その一本だけが元気ぴんぴん!


やはり、我が子(シソ)が可愛いからと小さいうちから

個室で溺愛はいけないなあと反省。

生姜・ネギ・ハンダマなどと雑居させたシソは

強く逞しく育ち、花を咲かせ種までいっぱい付けている。

今回の場合、ばばがシソに「好きか?嫌いか?」聞きもせず、

勝手に「栄養になるから」と大量なおやつを与えたのが原因。

シソ達は悪くはないねぇ。

ばばは、可愛いシソを2本も台無しにしてしまって・・・・

ごめんね、ごめんねぇ~~~。


でも・・・・・これしきで懲りるばばではない。

今度は苗一本と言わず、種を一袋買ってきて

プランターにいっぱいまき散らしてみようと思っている。

もう、こうなれば一種の病気かなあ。。。。


自分が食べるわけでもなく、じじの刺身のツマにと

シソ一袋も種を蒔くばば。

「なんて麗しい!!!ばばのじじへの愛」と言わずして

何と例えよう・・・・


実は今日ホームセンターでシソの種の袋を手にまでしたが

又元に戻したんだ~。

「買うべきか?」「買わざるべきか?」

それが、当面のばばの一大決断すべき事案なのだ。


らん、ラン、蘭、顛末記

2009年06月05日 19時37分26秒 | 植物のこと
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6月5日(金)晴れ

ばばが先日見つけたナゴ蘭??。(ばばは断定できるほど蘭に詳しくないけど・・)

じじに写真を撮ってもらおうと思っているのに天気がなぁ~~。

見つけた翌日は、散歩に出かけようと、

一歩玄関を出た途端、雨がぱらつきだしてやむなく中止。

そして、翌々日。

曇っていたけれどいつもより30分以上早く

じじが「散歩に行こう!蘭の写真撮ってこなくちゃ。しおれてしまうかも」

と言うので慌てて準備した。

その地点まで行くには何通りもコースはあるけれど

いつもと違って逆コースで行こうとじじが決定。

車庫を出た所で「イヤ、やはりいつもの通り行って

途中から近道しよう」と言うじじ。

「ハイ、ハイ何でもじじの言う通り!何処まででも付いていきますとも」

空が曇っているので天気との勝負だ。

雨が降り出さないうちに蘭のある場所まで行き写真を撮ると言うことで

じじの歩き方がやけに速い。

ばばは付いていくだけで息が上がりそうだ。

「フーハー、フーハー」良いながら必死にじじの後を追う。

頭で考えると、近くに思えるが実際歩いてみるとけっこうな距離だ。

それに、普通とはちょっと変わったコースなので遠く感じるのかも知れない。

 

歩くこと15分ほどで蘭を見つけた場所までは来たが・・・・・

カメラを取り出したじじが「蘭は何処にある?」と聞く。

確か・・・・と、ばばは上を見上げるが・・・・

ない!ない!蘭が見つからない!

わぁ~~どうしよう~~~。

確かにあったんだけど・・・姉と一緒に見たんだから間違いないんだけど。。。。

(やはり、ばばの他にも上を向いて歩く人がいるんだぁ~~。)

(家に持ち帰ったんだろか?????)等と考えるばば。

残念だったね。

ごめんね~~じじ。

せっかく時間早めて家を出たのに。。。

成果なし、手ぶらで帰ることになるなんて・・・・・

 

諦めきれないばばは、近くの木を次々に目を凝らして見上げていった。

すると~~

ばばが、じじに教えた木よりも5メートルほど先の木に

お~~~お、見覚えのある「蘭ちゃ~~~ん。」

「じじ~~~あったよ!、あった!、あった!」

夢中でじじを呼ぶ。

じじも走ってきた。

そして、ばばが指さす木を見上げて、

声は出さずニヤ~~~っと笑って「ナ・ゴ・ラ・ン!」と口を動かした。

やった~~~やった~~!!!

初めて自分の目で正真正銘の「ナゴ蘭」を見つけたんだ。

最近は山の中にある色々な蘭が、乱獲のため激減していると聞く。

ナゴ蘭も今や絶滅の危機に瀕しているんだって。

だから、「葉っぱ一枚千円」という相場もあるそうだ。

じじが「ばばが見つけた蘭は、葉っぱが六枚として六千円かぁ~」と呟く。

そんな貴重な蘭を見つけたと言うことで、ばばはいやが上にもハイな気分になる。

じじも何回も何回もシャッターを切っていた・・・・

写真を撮りおわった後、ちょっと事情がありじじとばばは右と左に別れた。

 

夕方、買い物から帰って「じじ~蘭の写真、綺麗に写せてた?」と聞くと

「いやぁ~ちょっとぼやけてた。やはりカラッと晴れていないとダメだな~~」って。

残念!

でもいいや、懲りずに又出かけようね~じじ。

「ナゴ蘭の写真撮りにね~~~」。


見つけたよ!どうしよう~~~

2009年06月03日 18時20分27秒 | 植物のこと

6月3日(水)曇りのち雨

見ぃ~~~っけ!!!

ばばは貴重な物を見つけたかもしれない。

興奮しまくっています。なに、なに、なに?

らん、ラン、蘭です~~。


それも、ナゴラン!!

自然の状態で、きれいに開花しているんです~~~。


だけど・・・・

高い高い所・・・そう、松の木に寄生しているんです。

そもそも、ばばがこんな貴重な植物を見つけること自体

あり得ないことですが・・・・・・

いやぁ~~~奇跡としか言いようがありません。

写真に撮ろうにも、ばばのカメラではきれいに写すことが出来ません。

いつもカメラ抱えているじじに見つけて欲しかった。

でも、たまたま、じじに決別?を言い渡され姉と二人だけ歩いていた。。。。


昨日は、姉とばばにとっては、全く初めてのコースを通った。

散歩も、年がら年中、毎日、毎日同じコースでは面白くない。

だから、昨日は「新しいコース見つけたいな」とじじに言いながら

歩いていた。するとじじが、

「じゃ、じじがカラス鳩見つけた所に行く?」と聞くので二つ返事でOK,OK!!

他人様の畑のど真ん中を突っ切って、石ころゴロゴロ、足元不安定な狭い坂道を下りた。

坂道を下りきった所で「ここで、じじは待機してカラス鳩撮ったんだよ。

今日もしばらく、ここで待機するから、ばばは好きなコース歩いて先に帰って」

と言われた。こう言われたら留まるわけにはいかない。

姉と二人はその後も初めて通る道?他人様の畑の中を突っ切って下り続けた。

このままだと最短コースになってしまう。

途中でジグザグあちこち回ってみようと即決。

でも、目は左右上下へ配り、耳も大きく開いて

何か良い題材はないかと物色しながらね・・・・・・・

しばらく歩いて大きな木が道に覆い被さっている場所に出た。

・・・と、「コンコンコンコン」と軽やかな音が頭上から聞こえた。

「キツツキだ!」音のする方を見上げるが鳥の姿は見えない。

あちこち見回していた時・・・・・・・・・・・

ばばは、あまりの幸運に「見て、見て、見て、見て、見て!!!!」と叫んだ。

ばばの興奮ぶりに、びっくりしたのは姉。

「どうしたの?」とおっとり聞く。

「ホラ、ホラ、ホラ、ホラ、あの木見て!蘭よ、蘭!

きれいに満開の蘭よ」

「じじがいたらな~~~。さっきの所まで戻ってじじ呼んでこようか?

キツツキも近くにいるよ、きっと」と言ったけど、

じじが、まだ、さっきの場所に留まっているという保証はない。

引き返して、ばば達とは逆回りで他のコースへ行ったかもしれない。

諦めきれないけれど、どうしようもない。

「人間、普段は下を向くことが多いので、

こうして上を向くって良いことらしいよ」

なんてテレビの受け売りをしながら首が痛くなるほど蘭を見つめ続け、

何とか諦め前に進み民家のある場所に出た。


すると・・・・・

普段しっかり者の姉が「何処かで帽子を落としたらいい」と言い出した。

何処で外したかさえ覚えていないという。

でも、歩いた距離はそう遠くもないし、引き返すことに。

姉はしきりに謝るけれど、いいって、いいって。

だって、このまま進んだらいつもの三分の一しか歩けないよ。

同じ道を引き返して、又戻ればいいじゃない。

もし、家を出てすぐあたりに落としてあれば又他のコースへだって回れるし。

・・・と、さっき来た道を戻り始めたが、さっきは下り坂、今度は上り坂、

いやぁ~~きつい、きつい。

帽子は何処だ~~~と歩いていると、何と坂道の中間あたりに落ちていた。

帽子を拾い上げ、そのままいつものコースの農道に出て

「アカヒゲ観察コース」へと進んだ。

結局一万四千歩くらい歩いて帰った。


帰るや、すぐじじにもナゴラン発見を報告。

じじも、びっくりしたらしく「凄い!じゃ、明日は早速写真に撮ってこよう」と言う。

 


ばばの本音としては、あの蘭が誰にも知られることなく

ずっと、あの場所で咲き続け、生き続けて欲しい。

でも、あんな民家の近くだし、誰かがたまたま上を見上げて

あの蘭を見つけて撮ってしまったらどうしよう。

 


・・・って、ばばひとりナゴランで最高に興奮しまくっているけど、

徳之島の奥山へ行けばまだ蘭はあちこち咲いているのかな?

それとも、乱獲されて数は大部減っているのかな?


貴重な植物も多い徳之島だけど、出来れば乱獲などせず

自然の花は自然に置いてこそ・・・と言うように

自然な環境のなかで自然のままに育って欲しいな。。。。。。。

 

・・・・なんて書いて、今日は蘭の写真撮影に行く予定が・・・

何と4時過ぎからポツリポツリ。。。。。雨・・・・

明日からは本格的な梅雨らしい天気になるのかな?

しばらくは、あの蘭に会えないかも。

寂しいな・・・・・・・・・・


へクソカズラ

2009年06月02日 14時25分51秒 | 植物のこと

6月2日(火)晴れ後曇り

夕方の散歩途中、坂道を上がりきった農道脇で

「へクソカズラ」が可憐な花を咲かせていた。

 

この花、遠目にはとても可憐な花なのに

その葉っぱを千切って匂いを嗅ぐと・・・・

 


花なのに、「ヘ」「クソ」なんて・・・

「へクソ」=「オナラウンチ」なんて可愛そう。。

匂いを嗅いだら納得するかな?


ばばが小さい頃は方言で(発音通り表現できない文字があるが)

「フィーシィラカンダ」と言っていた。

「フィー」とは「おなら」

「シィラ」と「(おならを)出す?」

「カンダ」とは「カズラ」

要するに「オナラの匂いのするカズラ」とでも・・・・?


それが標準語で「へクソカズラ」というと知ったのは

つい10数年前くらいか?????

方言では「オナラ」だけなのに「クソ」まで付いてしまって、

匂いがますます強調されてしまっている。


昨日はこの花を見た時「あっ、へクソカズラだ」と思ったものの

じじが「本当?」と何回も確かめるので

「じゃ、試しに葉っぱを千切って匂いをしてごらん」と言った。

写真を撮った後、じじが葉っぱを千切ってばばに手渡したので

ばばも匂いを嗅いだが、そんなに強烈な匂いはしなかった。

でも、やはり間違いはないと確信した。

個体によって、匂いには強弱があるのかな・

この花は生命力が強く、ばばの家の外回りのコンクリートの割れ目からも

芽を出し、パイプに巻き付いて高く高く伸びていた。

匂いも強烈だったので、即引き抜こうとしたが、途中で切れてしまった。

このまま生かしてはいけないと、除草剤もかけたが

それでもしぶとく、再生する。


可憐な花に似ず、強烈!


「人は見かけによらぬもの」と言うけれど

「花だって、見かけによらぬもの」も多いかも・・・・ね。

 


この花の蔓は頑丈そうなので、編んで何か作れそうだけど

やはり、枯れた蔓でも匂いはするのかな?

身近にいくらでもあり目にしてきた植物なのに、

詳しいことはあまり知らないばばだ。

 


これ、何だろう???

2009年05月31日 10時05分56秒 | 植物のこと

5月31日(日)晴れ

ばばは今日から6月だと思っていた。

じじも同じだったらしい。

朝食後「1日得した気分」って言っていた。


じじの刺身のツマ、パパイヤの青いのが無くなったので

じじに頼んで両親の庭先から取ってきてもらうことにした。

階段を下りていったじじがほどなくして

「ばば~~、ちょっと降りてきてごらん」と呼んでいる。

洗濯物を干していたばばは

「なぁに?ばばは今はセンタ組のを干すことが大事~」と応えると

「珍しい物があるから降りてきてよ~」と呼ぶ。

珍しい物と言ったって、恐竜の化石が出たわけでもなかろうに・・・

と、ばばは洗濯物を干し続けた。干し終わる頃じじが階段を上がってきて

ばばに「珍しい物」の写真を見せるんだけど、メガネはかけていないし、

おまけに光線の関係などで、

ばばの目には何か白い三角のギザギザらしきものに見えた。

じじは「今まで見たことがない。初めて見たんだけど、これなんだろう」と

やけにハイテンション。

ばばも、(じじがそれほど言うなら一見の価値ありか)と

両親宅の畑?に下りて行った。

色が紫っぽくて、三角・・・をキーワードに目を凝らしていくと

「あった!」

緑色の中にひときわ濃く自己存在主張をするかの如くデ~ンと構えている

不思議な物が・・・・・・・・・・

(何だろう???)

スミレの葉っぱのような物の根元からニョキッという感じで出ている。

葉っぱか?

花か?

きっと花だろうな?

真ん中あたりからヒューッ細い針状に伸びているのはめしべ???

写真に撮った。

そして、その不思議な物体の周辺をあちこち見ると

他にも近日中に同じ形状になりそうな物がいくつかある。

50年以上も住んでいる敷地なのに、母でさえ初めて見るという植物。

この後、どのように変化していくのか楽しみだ。


ばばは、もっと珍しい物はないかと周辺を物色中、

パパイヤの根っこに

青じそ発見!

どうして、こんな所に貴重な青じそが??

母の説・・・

「小鳥の糞の中に種が入っていて、芽を出したのだろう」って。

なるほど!単純なばばはすぐに納得。

 

毎日刺身を食べるじじにとって青じそは宝物だ。

過日,シソの葉で刺身を巻いて食べると美味しいって

妹から教えてもらって以来、ばばはシソの苗を

3本も買ってきて玄関先で育てている。

葉っぱが少し大きくなると千切るので

あっという間に老いてしまった。

葉は濃く、見るからに固そうになり花まで咲き出した。

おまけに、どういう訳か「青じそ」として買ってくるのに

育てているうちに、いつの間にか葉の裏は紫色になってくる・・・・不思議。


これからは玄関先の3本と、両親宅の1本、

4本から順繰り大きくなった葉っぱを摘んでいこう。。。。。。。。

 


タナ

2009年05月19日 21時36分25秒 | 植物のこと

5月19日(火)曇り時々小雨

過日写していた母校のガジュマルの木の写真を見ていると、急に木に登りたくなった。

別にじじのおだてられたわけでもない。

 

かつて・・・・・10年ほど前までか?????

ばばの実家には大きな大きなガジュマルの木があった。

枝を広げ、その幹は大人2d、3人で抱えるほどはあった。

そして、一本の枝は横へ横へと伸び、太さもどんどん太くなり

その途中途中から長くひげを伸ばし、年月を重ねるうちに

いつの間にかその様相は遠目に細長い竜の胴体にも見えた。

 

しかし、木が大きくなるにつれ、黄色く色づいた葉っぱが

毎日毎日、風向きによっては隣近所の門に吹き飛ばされ、

台風の後など後始末と掃除も大変だった。

クレームも耳にするようになり、思い切って伐採することになった。

 

この木は誰が植えたのだろう???

ばばのおじいちゃんだろうか?

ばばが生まれた時は、既におじいちゃん、おばあちゃんは亡く、

ばばは、おじいちゃん、おばあちゃんの顔を知らない。

 

おじいちゃん、そのまたおじいちゃんが植えたのか、

それより以前に植えられたのか今は知るよしもないが、

実家と言えば、まず「大きなガジュマルの木」が浮かぶくらい

ばばの中ではインパクトが大きかった。

 

ばばが幼稚園くらいになった頃から「ハブ除け」と言って

父がガジュマルの根っこに硫黄を撒いているのを良く目にした。

ハブは硫黄の匂いが嫌いなのだそうだ。

今でも、実家の隣近所ではハブ除けに硫黄を撒いていると言う人もいる。

 

家の周りにも硫黄を撒いていることがあったなぁ・・・・

でも、ガジュマルの根っこには、よくハブがいて父が捕獲していたのも覚えている。

「ハブがいるから怖い」という思いもあったが、

それよりも、「この木に登りたい」という欲求が強かった。

だから、ばばは、この大きなガジュマルの木に登っては遊んでいた。

 

今のように扇風機やクーラーがある時代ではなかった。

だから、夏など木の上は最高に涼しく、居心地の良い場所であった。

だから、ばばは友達や姉達と協力して廃材の板やムシロやゴザを

木の上に運び上げて「部屋?」を作って、そこで勉強したり寝ころんで

とりとめのないおしゃべりをしたり、時には昼寝をして至福の時を過ごしていた。

この樹上の部屋?を「タナ」と言っていたと思う。

いつ頃までこの「タナ」で遊んだだろう??

記憶が定かでないが、7年前ばばが最後の仕事で母校へ行った時、

校庭のガジュマルの大木を見て、実家のガジュマルを思い出していた。

 

母校のガジュマルも大正3年に植えられたと言うから

今はもう樹齢100才に近い。

この大木は、同じ場所でたくさんの子どもたちを見守り送り出してきた。

 

ばばは家では木登りをしたり、活発だったが

学校では木登りはしたことがない。

当時も男の子達は、競って木に登り遊んでいた。

 

そして、50年ぶりくらいに見た母校のガジュマルは

ばばが小学生の頃と大して大きさが変わったとは思えないのが不思議だった。

子ども達は、休み時間には競ってガジュマルの木に登った。

 

ところが・・・・・・・・・・

思わぬハプニングが・・・・・・

毛虫!がいっぱいいて、体のあちこち刺される子がいたり

元気な子達は木の上で鬼ごっこをして

逃げるのに夢中で枝を踏み外して落っこちて骨折する子がいたり・・・・・

でも、子どもたちはめげなかった。

怪我が治ると、すぐまた木に登っていた。

男の子だけでなく女の子も登って遊んでいた。

ばばも自分が小学生時代には登ったことがない大木に

子どもたちと一緒に登って遊んだ。

 

ガジュマルの木はその枝を周囲に伸ばし、広げ

離れてみると大きな傘か、キノコにも見える。

夏の暑い日にはこの下で涼むことが出来るし

少しくらいの雨なら雨宿りも出来る。

 

でも、大変なこともある。

それは掃除。

黄色くなった葉っぱや熟した実が大量に落ちる。

その時期は、朝・昼の掃除で一輪車(ネコ車)で

5~6杯くらい葉っぱや実を掃き集めて捨てる。

たまには、毛虫のような害虫が大発生することもある。

 

今、このガジュマルは、

「竜は九度地に潜り、時至れば風を起こし雲をまいて天高く駆け上る」という

中国の故事にちなみ、子どもたちが将来大きく羽ばたくようにと言う願いを込め

「昇竜の木」と名付けられ母校のシンボルとなっている。

いつまでも、母校の子どもたちを見守っていて欲しいと願うばばだ。