炎の舞、勇壮 左京・花背の松上げ 2008年8月16日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008081500227&genre=I1&area=K00
夏の夜空を焦がす伝統行事「花背の松上げ」が15日夜、京都市左京区花背八桝町の上桂川河川敷で行われた。放物線を描くように地上からたいまつが投げ上げられると、地元の住民や観光客から歓声が上がった。
午後9時から、河原のあちこちに立てられた小さな約1000本のたいまつに点火され、続いて、灯籠木(とろぎ)と呼ばれる高さ約17メートルの丸太の先端に取り付けられた巨大なカヤ製のかごに向かって、上松(あげまつ)と呼ばれるひもが付いたたいまつが次々と投げ上げられた。
かごの炎が燃えさかり、灯籠木が倒されると最高潮に。見物客たちは闇夜に舞い上がる勇壮な炎を興奮気味に見入っていた。
松上げは、愛宕信仰に基づく火伏せの行事。
「松上げ」という伝統行事は、若狭街道に沿った京都府北部から福井県西部にかけた山間の村々に伝承されて来た、愛宕信仰による献火の行事で、雲ケ畑だけは『真割木の松明を文字の形をした3m四方の櫓に括り付けて点火する』といささかその形態が違うのですが、一般的には灯籠木(とろぎ)と呼ばれる高さ約17メートルの丸太の先端に取り付けられた巨大なカヤ製のかごに向かって、上松(あげまつ)と呼ばれるひもが付いたたいまつを次々と投げいれ、一番に火をつけることを競い合う行事なのですが、昨日の15日には、一足早く花背(はなせ)で行われたようですね。
ちなみに、8月23日には、福井県小浜市の南川河原(http://www.city.obama.fukui.jp/maturi/matuage.htm)と京都市左京区の久多(http://www18.ocn.ne.jp/~kyodaigo/361_kuta.htm)で、8月24日は、南丹市の美山(みやま)の各地区で盛郷上げ松・殿松上げ・川合上げ松・芦生松上げ松が、京都市右京区京北町で小塩の上げ松が、左京区広河原で広河原の松上げが、京都市北区雲ケ畑で雲ケ畑の松上げが行わるなど、元々は8月23日~24日にかけて一斉に各地で行うお祭りだったのですが、花背だけ1週間早くなったのは、過疎化の進行で若者が集まらなくなったことが原因で、お盆に若者が帰省するのに合わせて行事を行うことにしたのだとか…。
日帰りで戻ることが難しい地理的条件のため、残念ながら、私は直接この各地で行われる行事を見たことがありません(映像なら、数年前の年末にKBS京都の特別番組で見たことがあります)が、先日の花背や24日に行われる広河原の松上げについては、京都市内からバスツアーも出ているようなので、どうしても見たいという方ならば、こうしたバスツアーを利用して京都市内まで戻って、河原町か京都駅近辺のホテルで1泊されて翌日は市内観光されれば良いかと思います。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008081500227&genre=I1&area=K00
夏の夜空を焦がす伝統行事「花背の松上げ」が15日夜、京都市左京区花背八桝町の上桂川河川敷で行われた。放物線を描くように地上からたいまつが投げ上げられると、地元の住民や観光客から歓声が上がった。
午後9時から、河原のあちこちに立てられた小さな約1000本のたいまつに点火され、続いて、灯籠木(とろぎ)と呼ばれる高さ約17メートルの丸太の先端に取り付けられた巨大なカヤ製のかごに向かって、上松(あげまつ)と呼ばれるひもが付いたたいまつが次々と投げ上げられた。
かごの炎が燃えさかり、灯籠木が倒されると最高潮に。見物客たちは闇夜に舞い上がる勇壮な炎を興奮気味に見入っていた。
松上げは、愛宕信仰に基づく火伏せの行事。
「松上げ」という伝統行事は、若狭街道に沿った京都府北部から福井県西部にかけた山間の村々に伝承されて来た、愛宕信仰による献火の行事で、雲ケ畑だけは『真割木の松明を文字の形をした3m四方の櫓に括り付けて点火する』といささかその形態が違うのですが、一般的には灯籠木(とろぎ)と呼ばれる高さ約17メートルの丸太の先端に取り付けられた巨大なカヤ製のかごに向かって、上松(あげまつ)と呼ばれるひもが付いたたいまつを次々と投げいれ、一番に火をつけることを競い合う行事なのですが、昨日の15日には、一足早く花背(はなせ)で行われたようですね。
ちなみに、8月23日には、福井県小浜市の南川河原(http://www.city.obama.fukui.jp/maturi/matuage.htm)と京都市左京区の久多(http://www18.ocn.ne.jp/~kyodaigo/361_kuta.htm)で、8月24日は、南丹市の美山(みやま)の各地区で盛郷上げ松・殿松上げ・川合上げ松・芦生松上げ松が、京都市右京区京北町で小塩の上げ松が、左京区広河原で広河原の松上げが、京都市北区雲ケ畑で雲ケ畑の松上げが行わるなど、元々は8月23日~24日にかけて一斉に各地で行うお祭りだったのですが、花背だけ1週間早くなったのは、過疎化の進行で若者が集まらなくなったことが原因で、お盆に若者が帰省するのに合わせて行事を行うことにしたのだとか…。
日帰りで戻ることが難しい地理的条件のため、残念ながら、私は直接この各地で行われる行事を見たことがありません(映像なら、数年前の年末にKBS京都の特別番組で見たことがあります)が、先日の花背や24日に行われる広河原の松上げについては、京都市内からバスツアーも出ているようなので、どうしても見たいという方ならば、こうしたバスツアーを利用して京都市内まで戻って、河原町か京都駅近辺のホテルで1泊されて翌日は市内観光されれば良いかと思います。