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福田改造内閣は船頭多くして船山に登る状態? ニュース3本

2008-08-07 20:36:39 | Weblog
副大臣決定、元閣僚も2人…経産・高市氏、厚労・鴨下氏 2008年8月5日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080805-OYT1T00284.htm
 政府は5日午前の閣議で内閣改造に伴う副大臣人事を決定した。
 重点施策への対応を強化するために、厚生労働副大臣に鴨下一郎・前環境相、経済産業副大臣に高市早苗・元沖縄相の閣僚経験者2人を充てたことが特徴だ。
 副大臣22人は次の通り。(敬称略、党名なしは自民党、〈 〉は当選回数、参は参院)
▽内閣府 増原義剛〈3〉谷本龍哉〈3〉宮沢洋一〈3〉
▽総務 石崎岳〈3〉倉田雅年〈3〉
▽法務 佐藤剛男〈5〉
▽外務 伊藤信太郎〈3〉山本一太〈3〉=参
▽財務 竹下亘〈3〉平田耕一〈2〉
▽文部科学 松野博一〈3〉山内俊夫〈2〉=参
▽厚生労働 鴨下一郎〈5〉渡辺孝男〈3〉=公明、参
▽農林水産 近藤基彦〈3〉石田祝稔〈4〉=公明
▽経済産業 高市早苗〈4〉吉川貴盛〈3〉
▽国土交通 金子恭之〈3〉加納時男〈2〉=参
▽環境 吉野正芳〈3〉
▽防衛 北村誠吾〈3〉

改造内閣の政務官26人を内定 2008年8月6日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080805-OYT1T00864.htm
 政府は5日、福田改造内閣の政務官26人を内定した。
 内訳は自民23人、公明3人。政務官の顔ぶれは次の通り。(敬称略、数字は当選回数、党名なしは自民党、公は公明党。参は参院、記載無しは衆院)
▽内閣府 宇野治〈2〉並木正芳〈2〉松浪健太〈2〉
▽総務 鈴木淳司〈2〉坂本哲志〈2〉中村博彦〈1〉=参
▽法務 早川忠孝〈2〉
▽外務 西村康稔〈2〉御法川信英〈2〉柴山昌彦〈2〉
▽財務 三ツ矢憲生〈2〉末松信介〈1〉=参
▽文部科学 萩生田光一〈2〉浮島智子〈1〉=公、参
▽厚生労働 金子善次郎〈2〉戸井田徹〈2〉
▽農林水産 江藤拓〈2〉野村哲郎〈1〉=参
▽経済産業 松村祥史〈1〉=参、谷合正明〈1〉=公、参
▽国土交通 西銘恒三郎〈2〉岡田直樹〈1〉=参、谷口和史〈1〉=公
▽環境 古川禎久〈2〉
▽防衛 武田良太〈2〉岸信夫〈1〉=参

官邸vs舛添、バトルがまたまた表面化…福田が主導 2008年8月6日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_masuzoe__20080806_3/story/06fuji320080806013/
 福田康夫首相と舛添要一厚労相のバトルがまたまた表面化してきた。福田首相は5日、厚生労働行政の抜本改革策を検討するため厚労省内に設置予定だった有識者会議「厚労行政在り方懇談会」を官邸に移管することを決定。さらに、「舛添氏のお目付け役として閣僚経験者の鴨下一郎前環境相という“大物”を厚労副大臣に据えた」(政府関係者)ためだ。
 「厚労省の中にあるから、まったく改革できず、官邸に移したら改革できるなんてものじゃない。この1年間、どれだけ官邸内の官僚機構と闘ってきたか」
 舛添厚労相は5日の記者会見で、懇談会が官邸に移管されることについて、こう怒りをぶちまけた。
 一方、「お目付け役」として福田康夫首相に送りこまれたと言われる鴨下副大臣は同日の就任記者会見で、「複雑な思いはあるが、高度な判断が首相にあったのだろう。国民が安心できる厚生行政のため使命を果たしたい」と、微妙なあいさつ。
 舛添厚労相からは年金担当を指示されたものの、医師出身で自民党で緊急医師不足対策をまとめた経験もあるだけに、「せっかく厚労省に来たのだから多少そういう仕事もしたい」と意欲を表明。「国会答弁などの役割分担はまだ決まっていないが、私の意見も言わせてもらいたい」と、舛添氏を牽制した。
 さらに、2009年度の基礎年金の国庫負担引き上げにいたっては「09年度という約束は守らなければいけないが、(実施時期が09年)4月かどうかは多少柔軟に考えていいのではないか」と主張。先送りを否定する舛添氏との溝が早くも露呈する結果となった。
 与党有力筋は、福田首相が“お目付け役”を送り込んだ理由をこう解説する。
 「官邸サイドは今年6月、伊藤達也首相補佐官(社会保障担当)が中心となって、政府公約である『5000万件の消えた年金の確認』は無理と判断。国民人気の高い舛添氏に謝罪させ、辞任させることで事態を乗り切ろうと画策した。しかし、舛添氏が激怒して拒否したため、今度は支持率アップのために舛添氏は続投させるが、裏で実権を握る作戦に切り替えたんでしょう。実際、鴨下氏の起用は当初、舛添氏が難色を示したものの、福田首相の強い意向で押し切ったんです」
 そもそも舛添氏や渡辺喜美前行改担当相の2人は官邸サイドと調整せずに“問題発言”を頻繁に行うため、官邸サイドは「オフレコの言動さえも入念にチェックしていた」(政府筋)とも言われている。
 福田首相は年金問題で批判が集中している厚労省の組織改革を官邸主導で行うことで、政権浮揚につなげたい思惑があるようだが、舛添、鴨下、伊藤の三者の役割分担や意思疎通がうまくいかない現状では、絵に描いた餅になるのは間違いない。




 福田政権下の今回の内閣改造では、厚生労働副大臣に鴨下一郎・前環境相、経済産業副大臣に高市早苗・元沖縄相の閣僚経験者2人を就任させましたが、鴨下氏の副大臣起用は枡添氏のお目付け役という見方が早くも強まっているようですね。
 ちなみに鴨下氏は2002年にも厚生労働副大臣に就任して、2004年には衆議院の厚生労働委員長にも就任していることから、実務能力という意味では問題はまったくないとは思いますが、いくら次の衆議院選挙までのつなぎ内閣とはいえ、鴨下氏は枡添氏から任された年金担当だけでなく、医師不足の問題など医療行政も担当したがっているようで、一歩間違えば、3者の役割分担が崩壊して『船頭多くして船 山に登る』状態にもなりかねないと思うのですが…。まさか、枡添氏のぷっつん辞任を密かに期待しているわけでもないと思いますが、どう役割分担をしていくのかは、やはり気になりますね。

 参考までに、経済産業大臣には二階俊博氏が就任しましたが、実は二階氏も運輸大臣や北海道開発長官・幹事長・経済産業大臣(第三次小泉政権)などの数々の経歴をもつ当選回数8回の大ベテラン議員。これだけの大物相手に高市氏のような保守派をつけるのは、やはりこちらもお目付け役の意味合いがあるのでしょうか…???
 福田氏としては、どうせ次の契約更新はないからとリリーフ陣を酷使する某野球チームの監督 のような心境なのかもしれませんが、政権を引き継ぐ人や振り回される当の人材にとっては、閣僚同士のパワーゲームもあるでしょうし、いろいろとやりにくいのではないかと思うんですけどね…。

「天洋食品」回収ギョーザ、中国で中毒…現地混入が濃厚に

2008-08-07 20:24:47 | Weblog
「天洋食品」回収ギョーザ、中国で中毒…現地混入が濃厚に 2008年8月6日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080805-OYT1T00896.htm
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080806AT2M0601606082008.html
 中国製冷凍ギョーザ(餃子)中毒事件で、製造元の中国河北省石家荘の「天洋食品」が事件後に中国国内で回収したギョーザが流通し、このギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤メタミドホスによる中毒症状を起こして、重大な健康被害が出ていたことがわかった。
 関係筋が5日明らかにした。これまで日中双方の警察当局がそれぞれ自国内でのメタミドホスの混入を否定してきたが、中国国内で同様の事件が発生したことにより、中国での混入の可能性が強まった。
 日本政府は今後、中国公安省に事実確認を要請するとみられ、日中両国の捜査協力がようやく本格化する可能性が出てきた。
 関係筋によると、中国側は7月初め、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の直前に、外交ルートを通じて、日本側にこの新事実を通告、中国での混入の可能性を示唆したという。
 事件が起きたのは6月中旬。天洋食品が回収した冷凍ギョーザの一部を食べた中国人が中毒を起こし、重大な健康被害が出たという。被害者の人数や症状などは不明だが、千葉県などの事件と同様、ギョーザに含まれていたメタミドホスが原因と特定された。事件後、日本に輸出される前の商品は天洋食品が回収したことになっており、今回、中毒を引き起こした商品が流通した理由やその経路などはわからない。
 中国側の混入の可能性が強まったことで、中国の捜査当局は事故と故意による混入の両面で改めて捜査を急ぐ必要に迫られそうだ。
 冷凍ギョーザ中毒事件では、千葉、兵庫両県の3家族10人が昨年末から今年1月にかけ、天洋食品製造のギョーザで中毒症状になった。中国側は2月末、「原料、生産工程、輸送過程でメタミドホスが混入された状況は見つかっていない」との見方を表明。これに対し、警察庁は、メタミドホスの成分分析の結果、日本国内にはない不純物が検出されたことなどから、「日本で混入された可能性は極めて低い」との見解を示していた。

冷凍餃子中毒、日中首脳会談で捜査協力要請へ 2008年8月6日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080806-OYT1T00500.htm
 中国製冷凍ギョーザ(餃子)中毒事件で、製造元の「天洋食品」(河北省)が事件後に回収したギョーザが中国国内で流通し、有機リン系殺虫剤メタミドホスによる健康被害が出ていた問題で、日本政府は6日、中国政府に詳細な情報提供を求める方針を固めた。
 8日の北京五輪開会式に合わせ、北京で行われる福田首相と温家宝・中国首相の首脳会談でも捜査協力の強化を重ねて申し入れる考えだ。
 外務省幹部は6日午前、中国政府から同国内での被害発生情報の連絡を受けていたことを認めた上で、「(中国が国内でのメタミドホス混入を否定してきた)今までと違う話になってきた」と述べた。政府筋は同日午前、「(中国で混入したと)決め打ちするわけにはいかない。まずは情報提供を求める」と語った。

ギョーザ中毒事件、日中捜査協力の強化要請へ 8日に首脳会談 2008年8月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080807AT3S0600X06082008.html
 政府は6日、中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、中国側に捜査協力の強化を働きかける方針を決めた。製造元の天洋食品が回収したギョーザが中国内で流通し、6月中旬に複数の中国人が有機リン系殺虫剤「メタミドホス」の中毒を起こしたことが明らかになったためだ。福田康夫首相は8日に北京で中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相とそれぞれ会う予定で、首脳会談を通じて協力強化と早期解決を促す。
 町村信孝官房長官は6日の記者会見で、日中首脳会談で捜査協力の強化を求めるかどうかについて「当然触れる」と述べた。中国外務省は6日、日本経済新聞の書面質問に「中国国内で6月中旬に中毒事件が発生した。公安省が全力で捜査しているところだ」と回答。中国側によると、事件を日本政府に伝えたのは主要国首脳会議(洞爺湖サミット)前の7月初旬という。

中国外務省、ギョーザ中毒認める 天洋食品かは回答せず 2008年8月7日 
朝日 http://www.asahi.com/international/update/0806/TKY200808060327.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080806-OYT1T00736.htm
 中国製冷凍ギョーザの中毒事件に関連して、中国国内で回収された製造元の天洋食品(中国河北省)のギョーザを食べた中国人に中毒症状が出たことについて、中国外務省は6日、朝日新聞の取材に対して、「中国内でも6月中旬、ギョーザによる中毒事件が発生していた」と認めた。しかし天洋食品の製品かどうかについての回答はなかった。
 中国外務省は「中国政府は事件を極めて重視しており、現在、中国公安省が全力を挙げて捜査している」と回答した。事件が発生した場所や被害者数については「捜査中」として答えなかった。
 公安省はこれまで「中国側での薬物の混入はない」として、事実上捜査を打ち切っていたが、真相解明に向けて動き出す可能性がある。しかし、外交筋は「北京五輪が終了するまでは、捜査の進展は期待できない」として、早期の解決には否定的な見方を示した。




 このままウヤムヤにされる可能性が高いのでは…と懸念されていた中国産冷凍餃子農薬混入騒動ですが、今度は『「天洋食品」が事件後に中国国内で回収したはずのギョーザが(一般向けに)流通して、このギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤メタミドホスによる中毒症状を起こして重大な健康被害が出ていたことが発覚する』という、全く予想外の形で、事件の続報が入ってきました。
 日本に搬入されていない餃子でも中毒患者が出たことで、メタミドホスの混入は(日本視点だけでなく、第三者の目から見ても)中国で製造されている間に行われた可能性が濃厚になりましたし、工場の生産体制に問題がある疑惑が高まったことで、ことは対日本だけでなく、近隣のアジア諸国の食卓にも深刻な影響と不安を与えることになると思いますが、中国当局は、(どうせ対策を打つとしても五輪の後になるのでしょうが)少しは真剣に動く気になるのでしょうか…。

 それにしても、日本ならば、この手の回収品は倉庫に鍵でもかけて、処分許可が出たら即刻焼却処分するなど、少なくとも横流し?されて、外部に流通するような恥さらしなことは余程のことがない限りまずありえないと信じたいのですが、こういった品物が従業員?あるいは部外者によって簡単に持ち出すことができること自体、会社の体質としてかなり問題があるように思います。
 さすがに天洋食品とまともに取引をしようとする会社は日本は勿論のこと、他の先進諸国や他のアジア諸国もかなり慎重になっていると思いますが、状況が十分に改善しないまま、会社名と経営者だけ変えて再び劣悪な労働環境を復活させる可能性だって否定できないでしょうし、少なくとも食の安全については、日本と中国がWIN-WINの関係になれるためにも、もう少し強く抗議しても良いのではないかと思うんですけどね…。

日経平均反落、終値129円安の1万3124円 

2008-08-07 15:44:34 | Weblog
日経平均反落、終値129円安の1万3124円 2008年8月7日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080807NTE2INK0507082008.html
 7日の東京株式市場で日経平均株価は反落。終値は前日比129円90銭(0.98%)安の1万3124円99銭だった。前日の急伸の反動による売りに加え、米金融不安を背景にした大手銀行株の下落が市場心理を冷やし、寄り付き直後を除いて売り優勢の展開だった。後場寄り後には断続的な売りで下げ幅を200円超に拡大する場面もあったが、その後は押し目を拾う動きも見られ、安い水準での一進一退。1万3000円台は維持して終えた。
 東証1部の売買代金は概算で2兆2123億円(速報ベース)だった。

トヨタ、4―6月の純利益28%減 通期予想は据え置き 2008年8月7日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080807AT3D0700D07082008.html
 トヨタ自動車が7日発表した2008年4―6月期連結決算(米国会計基準)は、売上高が前年同期比5%減の6兆2151億円、純利益が同28%減の3536億円と減収減益になった。為替相場の円高や諸経費の増加が響いた。
 同時に発表した2009年3月期通期の業績予想は、売上高が前期比5%減の25兆円、営業利益は30%減の1兆6000億円、純利益は27%減の1兆2500億円といずれも当初の見通しを据え置いた。



 7日の日経平均は、前日の340円高に対する反動や、国内景気の悪化懸念。米市場でフレディマックや米保険大手のAIGの決算が予想を下回ったことから、日本でも金融株を中心に8割近くの銘柄が下落し、午後に株式市場が再開された直後に前日比220円まで下落。その後は、一部買い戻される動きもあり90円程度回復したものの、トヨタの4-6月期決算を見てから動きたいと様子見を決め込む投資家も多く、相場は終始膠着状態で、終値も前日比129円90銭安い1万3124円99銭で終了しました。
 ちなみに、対ドル円相場は、朝方には一時109円80銭程度まで円安が進み、15時現在前日比1円29銭安い109円61-62銭で推移。対ユーロ円相場は前日比1円44銭安い169円30銭―33銭で推移しています。これだけ円安が進んで100円を超える下げ幅を記録したのもある意味非常に珍しいですね。

 参考までに、トヨタの決算は、売上高が前年同期比5%減の6兆2151億円・純利益が同28%減の3536億円と減収減益。来期の業績予報の下方修正はありませんでしたが、この材料は翌日以降の日経平均にどう影響していくのでしょうか…。

倉敷チボリ公園、12月末閉園へ

2008-08-07 12:57:47 | Weblog
倉敷チボリ公園、12月末閉園へ 2008年8月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080806AT1G0604306082008.html
 岡山県倉敷市のテーマパーク「倉敷チボリ公園」を運営する県の第三セクター、チボリ・ジャパン(同市、坂口正行社長)は6日の取締役会で、12月31日に閉園し、会社を解散することを決議した。8月末の臨時株主総会で正式決定する見通し。
 デンマークのチボリ公園をモデルに1997年に開園した。初年度には約300万人を集客したが年々落ち込み、2008年3月期は75万人にとどまった。


 う~ん。ここもオープン当初は、JR倉敷駅から近く(駅を挟んで反対側は美観地区)アクセスが良いことから、初年度の1997年度と98年度こそ300万人近い入園者を記録(オープン初年度の97年度は9ヶ月間の参考記録)したものの、99年度は238万人、00年度は182万人、01年度は134万人、02年度は116万人、03年度は109万人、04年度は110万人、2005年度は91万人、06年度は82万人と年々入園者数が減少。
 オープン当初こそ、地方型テーマパークの生き残り事例として随分注目されていたと思うのですが、結局は他の地方型テーマパークの例にもれず、リピーターの確保に失敗し、入場者数が伸びないため新たな設備投資もできないという、負の連鎖から逃れることができなかったようですね。
 ちなみに、年内一杯で、チボリ・インターナショナル社との運営契約が切れることで、チボリの名称も使用できなくなりますし、入場者数の増加も見込めないことなどを考慮すれば、このタイミングでの撤収も仕方なかったかと…。
 もっとも、倉敷チボリの撤退で、テーマパークはTDN・TDSチームの1人勝ちがますます鮮明に…(汗 ビジネス機能だけでなく、テーマパークの世界でまで一極集中が見られることは、地方出身者としては正直複雑な気持ちがします。

米AIGや仏ソシエテ・ジェネラルなど金融株の決算 ニュース3本

2008-08-07 12:38:58 | Weblog
米AIGの4-6月、最終赤字5839億円 サブプライム損失、シティに次ぐ 2008年8月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080807AT2M0700O07082008.html
 米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が6日発表した4―6月決算は最終損益が53億5700万ドル(約5839億円)の赤字(前年同期は42億7700万ドルの黒字)となった。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した信用収縮で120億ドルの損失を計上した。4つある事業部門のすべてが営業損益段階で赤字または大幅減益となり、抜本的な経営改革策が必要となる。
 赤字決算は3四半期連続。過去1年にAIGが計上したサブプライム関連損失は計440億ドルに達し、損失合計は米大手銀行のシティグループがこれまで計上した約580億ドルに次いで欧米主要金融機関で第2位となった。

仏ソシエテ、4―6月期63%減益 住宅ローン関連の評価損響く 2008年8月5日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080805AT2M0502I05082008.html
 フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラルが5日発表した4―6月期決算は、純利益が前年同期比63.1%減の6億4400万ユーロ(約1080億円)だった。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に伴う世界的な金融市場の動揺の影響で、投資銀行部門が1億8600万ユーロの損失と、2四半期ぶりに赤字に転落したことなどが響いた。
 投資銀行部門では米国の住宅ローン関連の保有有価証券の評価損などが膨らみ、全体で12億ユーロ(約2000億円)強の利益下押し要因に働いた。同部門は元トレーダーによる不正取引で2007年10―12月期に40億ユーロ近い損失を計上。08年1―3月期はいったん黒字に戻ったが、市場の逆風をまともに受け4―6月期に再び赤字に転落した。
 事業会社の売上高にあたる経常収益も55億8400万ユーロで前年同期比18.9%減った。本国フランスでのリテール(小口金融業務)部門など資産運用ビジネス以外の貸出業務なども苦戦が続いた。

三菱UFJ、4―6月期純利益66%減 引当金の費用急増 2008年8月5日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080805AT2C0500F05082008.html
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が5日発表した2008年4―6月期決算で、連結純利益は511億円と前年同期比66%減った。みずほFG(1329億円)や三井住友FG(580億円)を下回った。景気停滞に伴う企業業績の悪化で、貸し倒れに備えた引当金の費用が急増。合併に伴うシステム統合の費用も響いた。



 で、その米AIGの決算ですが、確かに予想よりも悪かったです。4-6月期決算も53.57億ドル(5839億円)の赤字となり、過去1年に計上したサブプライム損失は、シティグループに次いで多い440億ドルに…。
 ただ、AIGの場合は日経記事が反映されたタイミング一つとっても、前日のNY市場の株価に反映していてもおかしくなさそうですし、仮に今夜以降のNYの金融株が更に下落することを先に織り込んでいると見ても、いささか日経平均の下落幅が大きすぎる気もしなくもありません。
 もっとも、先日はフランスのソシエテ・ジェネラルも四半期決算を発表していますが、こちらも投資銀行部門で1億8600万ユーロの損失を出し、純利益が6割以上の減少となるなど、サブプライム損失の計上が欧州や日本など他国にも広がりはじめているのも紛れもない事実。アメリカの金融株の値動きが落ち着かないことから、日本市場も金融株を中心に下げ、冴えない動きとなっているのかもしれません。

NYは40ドル高→11656ドル 1円前後の円安 でも日経平均午前終値は161円安!

2008-08-07 12:28:39 | Weblog
米国株続伸 ダウ40ドル高の1万1656ドル 2008年8月7日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080807NT000Y02007082008.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080807/fnc0808070806001-n1.htm
 6日の米株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は前日比40ドル30セント高の1万1656ドル07セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は28.54ポイント高の2378.37と、いずれも6月25日以来の高値で終えた。原油先物相場が連日で下落したことや好調なハイテク決算を受けて買いが優勢になった。
 原油先物相場は6日、原油在庫の増加などを受けて一時1バレル117ドル台前半に下げた。原油下落を受け、個人消費や企業業績への悪影響が和らぐとの見方が広がった。前日夕に市場予想を上回る決算を発表したシスコシステムズが大幅高となり、ジュニパー・ネットワークスなどハイテク株に買いが波及したことも指数を押し上げた。
 前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを支持する委員が1人にとどまったことなどを受けて、利上げ観測が後退したことも引き続き市場心理の好転を後押ししたとの声が聞かれた。

NY原油、一時117ドル台 3日続落、5月上旬の水準 2008年8月7日 産経
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080807/fnc0808070808003-n1.htm
 6日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は3日続落し、指標となる米国産標準油種(WTI)9月渡しは、終値で5月上旬以来の安値水準となる前日比0・59ドル安の1バレル=118・58ドルで取引を終えた。一時117・11ドルまで下げた。
 同日発表となった米原油在庫が市場予想を上回って増加、米国の需要減少傾向がはっきりしてきたことから、売りが優勢となった。外国為替市場でドル高が進んだため、海外の投機筋が買いを手控えたことも安値要因となった。
 米エネルギーアナリストは「市場参加者はかなり弱気になっており、イランの核開発問題など以前なら買い材料となったニュースにも反応しなかった」と話した。

米フレディマックの4-6月、8億ドルの最終赤字 2008年8月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080806AT2M0603W06082008.html
 経営難に陥った米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は6日、4―6月決算を発表し、最終損益が8億2100万ドルの赤字(前年同期は7億2900万ドルの黒字)となった。最終赤字は4・四半期連続。住宅ローンの延滞率が上昇して貸倒損失が膨らんだうえ、運用している住宅ローン担保証券にも評価損が発生した。財務体質が悪化しており、現在計画している55億ドルの緊急増資が経営再建のカギを握りそうだ。
 4―6月期は全米で住宅の差し押さえが加速し、住宅市場の混乱に伴う損失を30億ドル超計上した。買い取った住宅ローン債権の焦げ付きを見込んだ損失が、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の影響がなかった前年同期と比べ、20億ドル超増加した。2006―07年にかけて融資された個人向け住宅ローンの焦げ付きが増えたという。

日経平均反落 午前終値161円安の1万3093円 2008年8月7日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080807AT2C0700E07082008.html
 7日の東京株式市場で日経平均株価が反落し、下げ幅は一時180円を超えた。前日が大幅高だった反動で、主力の輸出関連株の一角に利益確定売りが出た。米金融機関の業績悪化を受けて、銀行株が売られたことも相場の重しとなった。
 日経平均の午前終値は前日比161円(1.21%)安の1万3093円89銭。



 6日のNYダウは、フレディマックの赤字幅が予想よりも大きく、普通株の配当が5分の1の水準にまで減配することが発表されたことなどが嫌気され、金融株全般が下げた影響で、朝方は90ドルを超える下げ幅でスタートしたものの、原油在庫が増加したことで、NY原油が下値を切り下げたこともあり、結局前日比40ドル30セント高い11656ドル07セントで終了。今日も原油安に助けられる形になりましたね…。
 で、そのNY原油ですが、前日の118ドルちょうどまで下げた下値の水準を更に切り下げ、一時1バレル117.11ドルまで下落し、終値ベースでも前日比0.59ドル安い1バレル118.58ドルで取引を終了しました。

 一方、連日(331ドル→40ドル)のNY市場の上昇もあり、日経平均もてっきり堅調に推移するかと思っていたのですが、ところがところが日経平均は外部環境がそれ程悪くないにも関わらず急落。対ドル円相場も対ユーロ相場も1円近くの円安となり、対ドルでは109円台前半をつけていますし、前日(340円高)の反動としても、正直ここまで急落する理由が思いつかないのですが、10時過ぎには前日の終値を180円近く下回り、終値ベースでは、なんと前日比161円安い1万3093円89銭で終了しました。
 まあ、確かに米AIGの決算が予想よりも悪かったことや都市銀行大手3行の決算も軒並み悪化し、各種経済指標もイマイチですが、ここまで下げるかな…というのが正直な印象。先物主導の大量ウリでも入ったのでしょうか…??? 午後からもこの低迷基調が続くのか、それとも回復に向かうのか…相場の行方に要注目です。