五反田谷戸。
入口の田んぼでシオカラトンボとヤゴを見てから、奥の方まで進んだ。
春にはヤマザクラが素晴らしいという。
今ごろ、ここを訪れる人はいろんな草花を見たいという思いだ。
中でも他で見ることの少ないカキランが目当てだ。
花の色が柿色・・・たしかに柿蘭だ。
昨年は7月半ばに来てカキランの花がほとんど終わっていたので、
今年は早めに見ておこうと梅雨の合間に訪れて、ちょうど良かった。
茎が50cm以上も立ち上がり10個ほどの花が下から順に咲いていく。
小さいながらもラン科らしい花。
長卵形の萼が3枚。側花弁と唇弁、それに髄柱も見える。
唇弁は手前と奥で2段構えになっているように見える。
花茎が伸び始めたばかりの株。
10cmほどにもなる細長い葉が互生している。
最初のやや群生している写真は斜面の一番目立つところに咲いていたものだ。
それ以外にも探せば何ヶ所かに咲いていたが、どれも斜面になっている場所だった。
近くの水たまり(棚田の名残?)の傍にはネジバナが咲いていた。
ネジバナも小さいけれどラン科の仲間だ。
ご指摘通り、ここは谷戸がいくつもあって田んぼ作りも残されています。
耕作のために人が手入れをしているからこその自然も見ることが出来ます。
一部の谷戸では田んぼ作りを止めているところもあって、
そこは背の高い草が生い茂っていて花や生き物の様子も違っていました。
カキランは昨年初めて見たのですが、盛期のきれいな花を求めて訪れました。
ちょうど良い時期でした。
ネジバナ、近所ではまだ見ていないので、ここに案外たくさん咲いていて驚きました。
あることが見てとれました。本当に自然豊かなところですね。
それもこれも、そこで暮らし自然との適度な距離を保つべく
手入れをしている方々がいてこその光景なのでしょうね。
そのうちの一つの五反田谷戸で、綺麗なカキランの花をご覧に
なれ良かったですね。まさしく柿の色。それも皮をむいた柿の果肉の色
と感じます。綺麗です~ 多くの県で絶滅危惧種となっているようで残念です。
ネジバナも極小だけれど蘭の花。どちらも絶えることなく季節を
彩っていってほしいです。