Takekida's log

千里の道も一歩から

黄昏の秋

2008-10-12 23:19:33 | Diary
ようやくレースも終了し、シーズンオフ。といってもトライアスロンは1ヶ月前にオフ入りしてましたが。 祭りの後というか、楽しい思い出の後というか、朝晩が冷え込んでくるとなんともいえない寂しさを誘われます。

◆金融危機
ここ最近は金融不安により世界的にも波乱の日々が続いたようです。
為替と株価の変動もすさまじかったのですが前回のサブプライムの教訓を生きて
損失は出さずに済みました。しかしながら自分を含めしばらくはリスクの高い資産はいいかなと思っている人は多いはずで心理面に与える影響はかなりのものではないかと思います。 自分のような個人投資家はまだいいものの投資を仕事としている人は苦しいのかなと思います。

先見性のある人は今こそ投資するチャンスなのでしょうがそもそもその体力さえそがれていないのかが心配。自分の信念を貫くことの出来るリーダーが現れることを期待。

◆ノーベル賞
 日本人から4人同時受賞とのこと。久しぶりに明るいニュースを聞いた気がしました。日本人は純粋な民族人口比から見るとノーベル賞は頑張っている方なのかもしれません。同じ日本人としてはうれしい限りで大きな勇気をもらえました。特に基礎分野での受賞というのは価値のあること。iPS細胞の山中教授もいずれ受賞するのでは。 


トワイライト (文春文庫)
重松 清
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


2001年の「オール讀物」連載作品。
あらすじ...小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていたあの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは。

幼い頃に抱いていた夢をどれだけの人が実現できているのでしょうか?
自分もいつのまにか飛行機が半導体に変わっていたけれどどこかで自分の人生というのは折り合いをつけていくものだと思います。タイムカプセルというのは自分も経験は無く、この物語のように小学校の友だちとも既に交流はなくなってしまっているので同じシチュエーションは無いのですがとても切なくなります。

これから5~10年は大きく状況も変わってくるはず。昔思い描いた未来からプラスな方向に裏切れる人生になれるように一日を歩んで生きたいと思います。

自分の生まれる9年前。1970年の大阪万博の太陽の塔が過去、現在、未来への対比という観点でいい味をだしています。決して今が閉塞感に包まれているというわけではありませんがあの頃の未来はまばゆくばかりに明るかったのだと思います。なんと移転されたオーストラリア館は四日市競輪場の脇にあるとか。四日市港とシドニー港が友好関係にあることからだそうです。
Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 建築史的モンダイ | TOP | 勝負脳を鍛えろ »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
重松清 (μ)
2008-10-13 19:50:02
重松清は映画化された作品しか読んでなかったのですが、
やはり厳しい現実の中で生きる人たちを描くのが上手い
作家さんのようですね。

過去に「疾走」と「愛妻日記」を読みましたが、
前者なんか特にそんな感じです。
どんどんと現実の深みに嵌って行き堕ちて行く主人公が描かれていました。

トワイライトも面白そうですね。探して読んでみます。
返信する
実は (たけきだ)
2008-10-14 00:33:25
自分としては初めての重松清さん作品でした。
たまたま手に取ったものなんで運命ですね。
「疾走」と「愛妻日記」も読んでみようと思います。
返信する

post a comment

Recent Entries | Diary