Takekida's log

千里の道も一歩から

フューチャリスト宣言

2008-01-13 01:01:28 | Diary
久しぶりの雨で外の練習はRUNと夜のマスターズのみ。3連休で溜まった仕事も片付ける見込みだったので逆にちょうど良かったかと。

フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)
梅田 望夫,茂木 健一郎
筑摩書房

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先日読んだウェブ時代をゆくの梅田望夫さんとクオリアで知られる脳科学者の茂木健一郎さんの対談です。

ヒューチャリスト=未来のことを考える未来学者のことです。自分の子供の頃はNewtonから20××年未来予想図みたいな本が出ていてよく親が買ってくれました。

今となっては内容そのものはあまりよく覚えていないのですが確実なのは物理的な交通手段や建造物などは思ったより進んでいないということです。自分が覚えている限りでも分野でも超音速旅客機や大気圏を越えて飛ぶ弾道飛行のハイブリッドスペースシャトルみたいな交通機関。超高層ビルの間を駆け抜ける空中高速道路。自動操縦の車等がすでに実現されているというような予測があったように記憶していますが…  
 
それに引き換えここまで発展すると思ってみなかったものというのがネットの世界。先にあげたような交通手段やら建造物で世の中が変わるという未来間は薄れつつありますがネットの世界はまだまだ可能性が眠っていて明るい未来が待っているというのがこの本のモチベーションです。

気になったところ

Information want to be free
…情報はもともと自由であることを望むもの。日本ではいち早く取り入れた人がそれを守ることによって権威化してきたしてきたが欧米ではそもそも情報や技術は本来どういう方向に進んでいくのが理想的なのかということを考える。

ビジョナリーピープル
日本の現場主義ではなかなか評価されない研究を掘り下げるのではなくビジョンを示す人が必要

新しいものを賞賛する文化が日本では少ない。なんでもネガティブに捉えられる。

ネットアスリート
ネットと向かう時間を本当に効率的にするというのは難しく検索して探すというのはある意味、労働集約的。最も効率的なのは参考になる人間のBlogや投稿記事で情報収集すること。

ネット時代のリテラシー
Blogを書くということは公衆に自分の倫理観がさらされるということ。ただOPENというところに価値があるのだから誹謗や中傷、誤解も含めて受け入れて行くことが求められる。

これからはダーウイン
俯瞰的に物事が見ることが出来て様々の分野を融合させて仕組みを作れるような「システム」側に近づいた人間が求められる。

組織には所属するのでなくアフィリエイト(連携)する
個人が組織に属しているという考え方は古い。所属した組織でなくネット上のプレゼンスがその人間を保証するという時代になるのではないか。

リアル社会とネット社会の配分
リアル社会で満足している人はネットには興味を示さない。一方でリアル社会に不満足な人ほどネットに傾倒する。

偶有性に身をさらす
成長できる人というのは自分にとって痛いことでも辛いことも受け入れて乗り越えていける人のこと。そういった意味でOPENな場所にあるBlogというのは偶有性の宝庫でBlogを書くというのは修行に近い。

生命原理に反することはうまくいかない
生命は基本的にオープンにして偶有性を大事にすることによって成長してきた。ウェブの世界も基本は一緒。

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なぜ自分がBlogを始めたかという理由は良く分からないですがなんかこれはすごいシステムなんじゃないかというのが始めの印象でした。偶有性に期待してこれからも続けていきたいと思います。

種の起源を発表したダーウインのような俯瞰性を持てるか。これからの自分の課題でもあります。

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