ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

秋の梶ヶ森花散策登山 パートⅢ リンドウ花盛り♪

2011-10-14 20:06:30 | 野の花
東屋で一休みした後は、天狗の鼻方向に登っていきます。

すぐにブナ等がある自然林になります。わずかに黄色くなっているような気がしますけど・・・









もうこの時期、西日本最高峰の愛媛県石鎚山(1982m)、天狗岳辺りは紅葉がはじまり、多分大勢の登山者で
賑わっていると思います。


ガマズミの赤い実



ヤマボウシ
は今年は当たり年でしょうか、美味しそうな赤い実をたくさん付けています。



そして小さな赤い実はカマツカと思われます。別名「ウシコロシ」、物騒な名前がついています。
カマツカは、堅く粘りが強くて、鎌や槌の柄に使わるので、この名前がついたようです。
それから、牛の鼻輪としても使われるので、ウシコロシの別名がついたようです。



先ほど沢沿いで見た「サワフタギ」は別名「ルリミノウシコロシ」 この木も堅くて粘りが強いそうです。



登山道から南の方向を振り返ると、山荘梶ヶ森と天文台が見えます。



樹林帯を抜けると、ぼつぼつとリンドウが見え始めました。今日は晴れたり曇ったりの天気なので
リンドウの開花には十分です。
最初は目に入ったリンドウを次々と撮影していましたが、
最後はもういいです!という位そこここに咲いていたのでした。












キャンプ場の草原には極端に丈の低いリンドウ、寝転がって撮影です





同じ位、センブリも小さな可愛い花を咲かせています。今年はセンブリの当たり年?
毎年来る時期が微妙に前後しているので、今年はたまたまセンブリの時期にあたったのでしょうか?









私が子供の頃、祖父はこのセンブリを乾燥させたものを煎じて飲んでいました。
すごく苦い顔をしていたのだけ覚えています。胃の調子が悪かったのでしょうか?
それでも、100才で死くなるまで大きな病気はしたことはありませんでした。
ついでですが、祖母は99歳で亡くなりました。



天狗の鼻辺りの岩場では、アサマリンドウが咲いています。
三重県朝熊山(あさまやま)で発見されたので、この名前が~~

リンドウに比べて、花色は淡いブルーでやや小さく、葉は長楕円形~卵形、葉の縁が波打っているのが特徴










少し離れた場所ではこんなまっ白いアサマリンドウを見る事ができました。











ドウダンツツジは早々と真っ赤に紅葉しています。





ホソバヤマハハコはもう終盤です。



13時05分、山頂到着です。なんと登山開始から3時間もかかっています。
多分通常のコースタイムの倍はかかっていると思います。



展望はあまり良くないので、すぐお昼ご飯にしました。
昨夜、栗ごはんを作ったので、今日のお弁当はそれをおにぎりにして持ってきました。
う~~ん、我ながら美味しく仕上がっています。
(栗は熱湯に約30分つけておけば、皮が剥きやすくなりますよ!)

食事の後は、これまた美味しいドリップコーヒーを飲んでまったりと過ごしました。
こんな時間が好きです♪














秋の梶ヶ森花散策登山 パートⅡ ツリバナなど木の実を見る

2011-10-12 22:42:48 | 野の花
10時近くになって、やっと登山開始となりました。
今日も、昨年と同じ龍王の滝経由で登って行きます。

龍王の滝までにはもうホトトギスなどは終わっていて、昨年はたくさんの花が見られた
ハガクレツリフネも、もうまばらに最後の花が残っている状態でした。

20分ほどで、龍王の滝に着きました。落差20m、「日本の滝百選」に選ばれている綺麗な滝です。



滝の辺りには、モミジガサ(キク科)が奇妙な花を咲かせていました。



シコクママコナやキバナアキギリはもう終盤、アキチョウジは登山道を隠す位にはみ出して咲いていました。

やがてこんな自然林の中の沢沿いを登って行きます。



トチバニンジンは、小さいけれど良く目立つ赤い実を付けています。



目を上にやればツリバナがもうこんなにはじけています。



タンナサワフタギ(ハイノキ科)の黒い実、葉はわりと荒い鋸歯があります。



サワフタギ(ハイノキ科)(別名ルリミノウシコロシ)は、9月22日に岡山森林公園で
こんな綺麗なルリ色の実を見てきたばかりです。



花や葉で見分けるのは難しいですが、実をみれば違いが良くわかります。


これは何の実かわかりません。



この沢沿いには、サンヨウブシもあります。
花の色は淡紫色、花が咲く頃には葉は枯れかけています。
葉の切れ込みは浅いのが特徴、トリカブトの仲間では唯一毒性がないそうです。
試してみる勇気はありません。

ボロ布がぶら下がっているのかと思うのですが、枯れた葉がよく目だっています。



比較的まだ綺麗な花のサンヨウブシ



同じトリカブトの仲間のシコクブシもあります。
葉の切れ込みが深くて、花柄にも茎にも毛がないのが特徴、勿論有毒です。
毛の有無は、確かめてないです。次回何処かで出会ったらしっかり確認です。



同じ株から淡紫の花色のものも混ざっています。
これもシコクブシなんでしょうか?






まっすぐに立って咲いているシコクブシ? 



11時に定福寺奥ノ院につきました。ここ辺りはオタカラコウやアキチョウジ、アザミなどが
ゴチャゴチャと咲き乱れています。



ゆっくり撮影しながらの登りなので、あまり疲れてもいません。休憩なしで先に進みます。
まだ紅葉には早い時期ですが、少し色付いた樹木が目にはいりました。
「シラキ」ではないかと、Kさんが教えてくれました。



引き寄せて撮影、丸い実も見えています。



オオマルバノテンニンソウももう綺麗な花は少なくなっています。



テンナンシウも赤く色付いています。



二つ目の滝、「真名井の滝」に着きました。落差は12m。



ここ辺りから急勾配になっていきます。
東屋の前には、こんな急な鉄の階段が取り付けられています。後ろからごめんなさい。



11時30分東屋につきました。
ここから下に降りれば梶ヶ森山荘、上に登れば天狗の鼻方面に行きます。

お腹も空いたのでここで小休憩でちょっと行動食など食べる事にしました。
















秋の梶ヶ森花散策登山 パートⅠ登山口まで②

2011-10-10 23:34:49 | 野の花
丸亀を7時に出ているのに、この時点でもうすでに時間は9時近くになってしまいました。
林道の工事の車が数台、慌ただしくすぐ先の工事現場に向かっています。

道端で野草の撮影をしている姿は、地元の方たちから見ると
「特に珍しい物もないのに、何してるんかな? なんかおかしなおばさん達 車の邪魔になるがな」
と思われているのでしょうね。

「もういい加減に先に進まないと、山に登るんだからね」

車を走らせて行くと、黄色い花が目にはいりました。
ヤクシソウです。
今からは少し山道に入ると、群生で見られます。



もう何年も通っているので、どの辺りに何が咲いているのか大体分かっていますので、
その場所に近づくとスピードを落としてゆっくりと進んでいきます。
同じ場所に同じ花が咲く、なんでもない事だけど、命がずっとつながっているという事なんですよね。

棚田や畑の畔には見慣れたゲンノショウコ






車道沿いには、そこここにアケボノソウが綺麗に咲いています。
今年はもう何度も見る事ができましたが、
野草に興味を持ち始めた頃には、何度も写真で見ていて、いつかこの花を見たいと
憧れに近い思いを抱いていたのです。
そして、そのアケボノソウに初めて出会ったのが、この梶ヶ森への道だったのです。



さっき思いがけず麓で見る事ができたタカネハンショウズル、
いつも見る場所に、いつものように咲いていました。
クルッとカールした花弁が何とも言えず、可愛い! 乙女心をくすぐられます。





オオバショウマもあるはずです。



葉は1回3出複葉、、よく分かりませんが、他の植物でも鑑別のために大事な項目なので勉強しなくては!





何度もみているツルニンジンですが、ここのは少し色白さん







これは、何かわからなかった実、今調べ中ですが
もしかしてちょっと写っている葉の様子からシオデかもしれません

シオデ サルトリイバラ科(またはユリ科)とあります。実の付き方はサルトリイバラとよく似ています。





10時近くになってやっと龍王の滝の駐車場に着きました。
出発から約3時間もかかっています。

これなら、瀬戸大橋を渡って伯耆大山まで行けるねって、大笑いするやら呆れるやらです。
今から登山準備をして、登ります。

秋の梶ケ森花散策登山 パートⅠ登山口まで①

2011-10-10 21:48:21 | 野の花
高知県大豊町に位置する梶ヶ森(1400m)、○○森と呼ばれているだけあって
登るのもお手軽、さらに頂上まで車道がついているので、
車でも行くことができます。


梶ケ森には15年ほど前に1回登ったきりで、その後はしばらく遠のいていたのですが
2007年3月、私の膝の調子が少しよくなったので軽い山にということで
知り合ったばかりのKさんと一緒に登りました。

その時も、今回と同じく龍王の滝(標高約700m)から山頂(約1400m)~車道歩きで駐車場というコースでした。

無事膝の痛みもなくて登れた事と、ちょうど私の誕生日だった記念に
山荘で販売していた、丸太をくり抜いた花入れを購入しました。

それがかなり重くて、私が持って降りるには膝に負担がかかるからと、
1時間はかかる下りの車道を、Kさんがずっと持って降りてくれたのでした。

今日その重さを計ってみると3kgもあり、丸太の直径は22cmもありました。
改めて、Kさんには感謝、感謝です。ありがとうございました。

それ以来、Kさんの影響を受けて野草に関心を持ち始めたこともあって
1年に1回は必ず登っているのです。
それも毎年9月末の秋の野草の頃ばかりです。

なんだかこうなると、この時期にいつもの花を見ないと次の野草に気持ちが行かない
というか、なんだか忘れ物をしたようで落ち着きません。
見たい花というのは、特に取り立てて超レアなものではなくて、秋の定番の野草ばかりなんですけどね。

また前置きが長くなりましたが、10月7日、7時にいつもの所で落ち合って、
今日は、私の山用車ジムニーで出かけます。

天気予報では、秋晴れのいい天気(のはずだった)
だけど、高知道にはいっても空は曇りがちで青空は見えてきません。
まあ、雨にはならないと思いますが、できれば青空のスカッと晴れた山を希望、します!!

いつものパーキングで、朝のコーヒータイムです。

此処には、昨年初めて教えて貰ったヤブツルアズキ(マメ科ササゲ属)があるはずです。
花の時期は終わっていて、もうすでに濃い緑の鞘になっていました。



偶然今日(10月10日)ヤブツルアズキの花を撮影できました。




このヤブツルアズキの実は黒い小さな豆でした。
これが改良されてあんこなどによく使われるアズキになったとか。
鞘だけ見てみると、小豆そっくりです。

細長いこの鞘は、母が毎年作っていた「ササゲ」にもよくにていますが、ササゲの花は淡紫色。
私はアズキではなくて、家にあったこの「ササゲ」で大好きなぜんざいを作っていました。


良く似た花にノアズキがありますが、違いは鞘をみれば
よくわかるそうですがノアズキの鞘の画像なしです。
明日でも撮ってきます。

ノアズキの鞘、今日(10月10日)撮影できました。
これを見ると、ノアズキは、大豆に似ていますね。




高速を降り国道32線を徳島方面に戻って、国道439号線~町道梶ヶ森線に入ります。

この梶ヶ森線では、毎年車を止めて秋の野草を探します。

今年も、いつものようにヒキオコシが群生です。






ノコンギク?でしょうか、あちこちで道端を彩っています。
日本の秋ってこの花が咲いているというイメージです。
よく似た花も多いので、名前が間違っていたらすみません、



ミゾソバやアカマンマ(イヌタデ)やハナタデも混じっていて、タデ科の花園です。



コシオガマが雑草に紛れて



ツル性の植物がごちゃごちゃっと絡まっています。

地味な色のアカネ(赤根)の花が見えます。この根が草木染めに使われて、染まった色が「茜色」



同じみの、ヤブマメの花もまだ綺麗な色です。




よく見ると今回一番見たかったタカネハンショウズルもこんな所に隠れるように咲いていました。
まずは、ここで見る事ができてよかったあヽ(^。^)ノ







棚田の横の急坂を登ってみます。
小さな棚田の稲刈りはもう終わっています。
イチョウやクリの木も植えられている畑もあります。どちらも丁度実の季節、
イチョウの実、ギンナンの丸い実が見えます。



たんぼの畔には、白いキツネノマゴ



アカマンマはどこにでも群生しています。



撮影に夢中になっていましたが、目の前にはこんな秋の山里の風景が広がっていました。




登山口までは、まだしばらくかかりそうです。














サクラタデが咲いていた@津山

2011-10-06 22:43:44 | 野の花
暑い暑いと言っていた夏の事は、もうはや忘れかけている今日この頃、
今年の紅葉はどこに見に行こうかと思いを巡らせている所です。

そして2日前から急に涼しくなってこのまま本格的な秋に突入かと思っていたら
今日は少し暖かくなって、寒がりの私はホっとしています。

今日は青空の広がるいい天気なのに、珍しく終日家にいて家事に専念でした。
(掃除も洗濯も料理もしたよ~~)そんなに大きな声でいうことではないですよね。

そんなわけで終日家で籠っていたので、野草の新着情報なし!

こうなると、先日孫の運動会で津山に行った時に、隣の空き地(休耕田)でみたサクラタデをみて頂こうかと・・・

例年なら休耕田いっぱいにサクラ色の可愛い花が見事に咲いていて、夢中で撮影という状況なのですが、
今年は花の時期が少し遅いのか、まだほんの咲きはじめでした。



タデ科の花のなかでも、大きな可愛い花を咲かせるので一度は見たいと思っていたのですが、
あるようでなかなか見られない花、

今は地元の丸亀で、咲く場所を1か所だけゲットしているのですが、
ここも休耕田なのでいつ消滅するかもしれません。

(参考までに、この茎を切って挿しておくと着くそうです)


長々前説した割には、画像が少ないです(泣)

ほんのりサクラ色に見えますか?



雌雄異株ということなんだけど、これはどちらのか?










良く似た花に、シロバナサクラタデがあるのですが、これは近くの田んぼの畔にあります。

まだ咲いていなかったので、また近々覗きに行ってみます。