ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

秋の梶ヶ森花散策登山 パートⅠ登山口まで②

2011-10-10 23:34:49 | 野の花
丸亀を7時に出ているのに、この時点でもうすでに時間は9時近くになってしまいました。
林道の工事の車が数台、慌ただしくすぐ先の工事現場に向かっています。

道端で野草の撮影をしている姿は、地元の方たちから見ると
「特に珍しい物もないのに、何してるんかな? なんかおかしなおばさん達 車の邪魔になるがな」
と思われているのでしょうね。

「もういい加減に先に進まないと、山に登るんだからね」

車を走らせて行くと、黄色い花が目にはいりました。
ヤクシソウです。
今からは少し山道に入ると、群生で見られます。



もう何年も通っているので、どの辺りに何が咲いているのか大体分かっていますので、
その場所に近づくとスピードを落としてゆっくりと進んでいきます。
同じ場所に同じ花が咲く、なんでもない事だけど、命がずっとつながっているという事なんですよね。

棚田や畑の畔には見慣れたゲンノショウコ






車道沿いには、そこここにアケボノソウが綺麗に咲いています。
今年はもう何度も見る事ができましたが、
野草に興味を持ち始めた頃には、何度も写真で見ていて、いつかこの花を見たいと
憧れに近い思いを抱いていたのです。
そして、そのアケボノソウに初めて出会ったのが、この梶ヶ森への道だったのです。



さっき思いがけず麓で見る事ができたタカネハンショウズル、
いつも見る場所に、いつものように咲いていました。
クルッとカールした花弁が何とも言えず、可愛い! 乙女心をくすぐられます。





オオバショウマもあるはずです。



葉は1回3出複葉、、よく分かりませんが、他の植物でも鑑別のために大事な項目なので勉強しなくては!





何度もみているツルニンジンですが、ここのは少し色白さん







これは、何かわからなかった実、今調べ中ですが
もしかしてちょっと写っている葉の様子からシオデかもしれません

シオデ サルトリイバラ科(またはユリ科)とあります。実の付き方はサルトリイバラとよく似ています。





10時近くになってやっと龍王の滝の駐車場に着きました。
出発から約3時間もかかっています。

これなら、瀬戸大橋を渡って伯耆大山まで行けるねって、大笑いするやら呆れるやらです。
今から登山準備をして、登ります。

秋の梶ケ森花散策登山 パートⅠ登山口まで①

2011-10-10 21:48:21 | 野の花
高知県大豊町に位置する梶ヶ森(1400m)、○○森と呼ばれているだけあって
登るのもお手軽、さらに頂上まで車道がついているので、
車でも行くことができます。


梶ケ森には15年ほど前に1回登ったきりで、その後はしばらく遠のいていたのですが
2007年3月、私の膝の調子が少しよくなったので軽い山にということで
知り合ったばかりのKさんと一緒に登りました。

その時も、今回と同じく龍王の滝(標高約700m)から山頂(約1400m)~車道歩きで駐車場というコースでした。

無事膝の痛みもなくて登れた事と、ちょうど私の誕生日だった記念に
山荘で販売していた、丸太をくり抜いた花入れを購入しました。

それがかなり重くて、私が持って降りるには膝に負担がかかるからと、
1時間はかかる下りの車道を、Kさんがずっと持って降りてくれたのでした。

今日その重さを計ってみると3kgもあり、丸太の直径は22cmもありました。
改めて、Kさんには感謝、感謝です。ありがとうございました。

それ以来、Kさんの影響を受けて野草に関心を持ち始めたこともあって
1年に1回は必ず登っているのです。
それも毎年9月末の秋の野草の頃ばかりです。

なんだかこうなると、この時期にいつもの花を見ないと次の野草に気持ちが行かない
というか、なんだか忘れ物をしたようで落ち着きません。
見たい花というのは、特に取り立てて超レアなものではなくて、秋の定番の野草ばかりなんですけどね。

また前置きが長くなりましたが、10月7日、7時にいつもの所で落ち合って、
今日は、私の山用車ジムニーで出かけます。

天気予報では、秋晴れのいい天気(のはずだった)
だけど、高知道にはいっても空は曇りがちで青空は見えてきません。
まあ、雨にはならないと思いますが、できれば青空のスカッと晴れた山を希望、します!!

いつものパーキングで、朝のコーヒータイムです。

此処には、昨年初めて教えて貰ったヤブツルアズキ(マメ科ササゲ属)があるはずです。
花の時期は終わっていて、もうすでに濃い緑の鞘になっていました。



偶然今日(10月10日)ヤブツルアズキの花を撮影できました。




このヤブツルアズキの実は黒い小さな豆でした。
これが改良されてあんこなどによく使われるアズキになったとか。
鞘だけ見てみると、小豆そっくりです。

細長いこの鞘は、母が毎年作っていた「ササゲ」にもよくにていますが、ササゲの花は淡紫色。
私はアズキではなくて、家にあったこの「ササゲ」で大好きなぜんざいを作っていました。


良く似た花にノアズキがありますが、違いは鞘をみれば
よくわかるそうですがノアズキの鞘の画像なしです。
明日でも撮ってきます。

ノアズキの鞘、今日(10月10日)撮影できました。
これを見ると、ノアズキは、大豆に似ていますね。




高速を降り国道32線を徳島方面に戻って、国道439号線~町道梶ヶ森線に入ります。

この梶ヶ森線では、毎年車を止めて秋の野草を探します。

今年も、いつものようにヒキオコシが群生です。






ノコンギク?でしょうか、あちこちで道端を彩っています。
日本の秋ってこの花が咲いているというイメージです。
よく似た花も多いので、名前が間違っていたらすみません、



ミゾソバやアカマンマ(イヌタデ)やハナタデも混じっていて、タデ科の花園です。



コシオガマが雑草に紛れて



ツル性の植物がごちゃごちゃっと絡まっています。

地味な色のアカネ(赤根)の花が見えます。この根が草木染めに使われて、染まった色が「茜色」



同じみの、ヤブマメの花もまだ綺麗な色です。




よく見ると今回一番見たかったタカネハンショウズルもこんな所に隠れるように咲いていました。
まずは、ここで見る事ができてよかったあヽ(^。^)ノ







棚田の横の急坂を登ってみます。
小さな棚田の稲刈りはもう終わっています。
イチョウやクリの木も植えられている畑もあります。どちらも丁度実の季節、
イチョウの実、ギンナンの丸い実が見えます。



たんぼの畔には、白いキツネノマゴ



アカマンマはどこにでも群生しています。



撮影に夢中になっていましたが、目の前にはこんな秋の山里の風景が広がっていました。




登山口までは、まだしばらくかかりそうです。