ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

早春の荘内半島 紅梅など

2012-02-28 23:01:19 | 野の花
紫雲出山(しゅうでやま)頂上でお昼ご飯をすませて、登りとは反対の北斜面を下る事にしましす。

生憎の曇り空で、山頂からの眺めもはっきりしません。
天気のいい日には、遠く石鎚山まで見えるのですが、今日は残念です。

船のスクリューの形をした粟島が、すぐ近くに見えています。


島で一番高い山は城山(じょうのやま)222mです。
2年前の2010年1月に登っています。 

今から下る登山道も「四国のみち」として整備されてはいるのですが
長い木製の階段が続いていて、膝に堪えます。



この登山道沿いには、春にはタツナミソウなどが群生するのですが、今は勿論その時期ではなく
こんなシマカンギクがポツンと咲き残ってました。






ツチグリが数個、



サルトリイバラの鮮やかな色がちょっと嬉しくなります。



頂上から、ずーっと下りばかりでちょっと膝に堪えて嫌になりましたが
1時間かかって、反対側の登山口「箱峠」に着きました。

ちょうどその峠に2本ある紅梅が咲き始めたところ






近くの丘の上には2年前に上映された「見習い警察犬 きなこ」の撮影場所があります。



この場所には撮影当時のセットがそのまま残されていますが、次第に訪れる人も少なくなり
この2月いっぱいで閉鎖されるそうです。
その間、「きなこ」は香川県警の嘱託犬として無事合格したのです\(^o^)/
土器川河川敷で、訓練している所をよく見に行ったものですが、
頑張っているのかな?

時間は13時30分
まだ時間はあります。友人がこの先の三崎灯台に行った事がないというので
そちらまで行って見る事にしました。
案内説明では、ここ箱峠から三崎灯台までは往復およそ7kmちょっと、3~4時間かかるとあります。

う~~ん、これでは先端の灯台まで行ったのでは、帰りが遅くなります。
帰りのぐるっとバスの時間に間に合うように、歩けるところまでとうことで・・・・

このルートも「四国のみち」で、 道標も分かりやすく要所要所に建てられています。



道はこんなフカフカの落ち葉で覆われています。歩きやすくて気持ちいい\(^o^)/



誰かが植えたものでしょうか、黄スイセンがヤブの中で群生



集落の畑では、はやエンドウの花も咲いてました。



14時、途中の仁老浜(にろはま)で帰りのバスの時間確認、15時29分のバスに乗る事にしました。



此処が「仁老浜」、海水浴場なんだけど、 白いひげを生やした浦島太郎が立っていそうな浜でしたよ



浦島伝説が残っている荘内半島は、どこかのんびりと静かに時が過ぎていっている雰囲気でした。



この後、時間を気にしながらも、どこか景色の良い所でお茶タイムをということで
結局14時25分、立石休憩所までやってきました。
ここは、先端の灯台まであと1kmという所ですが、もう今日はここまでにしておきます。



東屋に木製のテーブルや椅子があって、数人の方が休まれていました。
皆さん男性なので帰りは急がないのでしょうか? まだ先に進まれるようです。

ポットに入れてきた紅茶と、友人が朝スーパーのベーカリーショップで買ったクリームパン(これが凄く美味しかったのです)
をゆっくり味わいながらいただきました。
こんな時が一番シアワセ~~~

帰りは予定通り100円のぐるっとバスに乗って、半島の景色を眺めながら朝の車の所まで帰りつくことができました。

途中、朝のスーパーに寄って美味しいクリームパン、買って帰りましたとさ!


















早春の荘内半島 スズシロソウなど

2012-02-26 22:51:10 | 野の花
今の時期を「早春」と言っていいのかどうか迷ってしまうくらい、
今日は冬に逆戻りといった感じの寒い一日でした。

2~3日前は春のような暖かさで、もう一気に春の花が開花かと喜んだのですが
またしばらくは、この季節らしい気温になりそうです。

最近は、綾歌町の城山辺りが気にいっていて、友人と2回ほど続けて登ってきたのですが
今日は少し気分転換に、四国の道を辿って、荘内半島の紫雲出山あたりを歩いてきました。

いつもは海岸沿いからの車道を歩くのですが、今日は同行の彼女が
この登山道を知らないというので、
自然休養村センターから、四国の道を歩いて頂上をめざします。



センターの前にはミモザが春を待ちかねています。
今の時期、この明るい黄色をみると自然にはしゃいでしまいます。



最初は、大浜地区のこんな住宅の間の道を登って行きます。



前方に黄色い実をたわわに付けたミカンの木が見えます。



遠くからでも凄い数の実がなっているのがよくわかりました。甘夏でしょうか?



荘内半島は、花の岬です。
海岸沿いでは路地栽培もされていますが、今の時期はハウスの中でマーガレット、ストックなどが咲きかけていました。






15分ほど登ると、民家も畑もなくなって、ちょっと荒れた登山道に入ります。
このルートは山の南側の斜面を登って行きます。冷たい風も当たりにくいからなのでしょうか、
早くも、スズシロソウ(アブラナ科)が咲きはじめていました。



スズシロソウは例年3月上旬に、この山で見ているのですが、今年は早くも咲きはじめているスズシロソウを
見る事ができて、このルートを選んでよかったと思ったのでした。

花の盛りの頃には、辺りが真っ白になるほど広がって咲いているので、よく目立ちます。
ここでも、今から咲こうとしている株が数えきれないほどありました。



茶色の落ち葉に守られるように、ナガバノタチツボスミレも咲いています。
香川では一番よく見られるスミレだと思うのですが、この時期に見る事が出来るのは嬉しいものです。






車道に出てくるとキヅタの実が目立っています。



このキヅタに巻き付かれた元の木が、養分を吸い尽くされて枯れてしまっているのに何度も出会いました。



ヤマコウバシの葉は茶色になっても落葉せずに残っていますが、もうその枝からは新しい芽が出始めてました。



テイカカズラは6月頃に白い小さな花をたくさん付けているのは何度も見ていますが、
この種の綿毛が見たいけど「なかなか上手く出会わないんよ」と、話していたら、
ちょうどタイミングよく目の前にこんな綿毛の付いた鞘がぶら下がってました。



茶色の実を付けたヤシャブシの大きな木



いつもの場所に、ヤブツバキ



そのヤブツバキの下には、昨年の秋から咲いていたオドリコソウが、今日も咲いています。
図鑑では花期は3月~7月と書かれていますが、それにしても此処のは一年中さいているのでしょうか? よくわかりません。



ヤブランの真っ黒い実



ジャノヒゲの青い実も輝いていて綺麗です。



もうすぐ頂上です。ニホンズイセンはいい香りが漂っていて思わず鼻を近づけてしまいます。



お腹が空いたなと思ったら、丁度お昼になっていました。
私の腹時計、かなり正確です。
ここで手作りおにぎりでお昼にしました。

およそ1000本ある桜が満開になる春までには、まだ1か月以上かかるようですね。

茅葺の屋根は、復元された弥生時代の高床式倉庫、この向こうには堅穴式住居も復元されています。


遺跡館には高地性集落遺跡からの出土品が展示されていますが、この人達、あまりにもリアルで何度見ても驚かされます。
















高知花散策♪ シコクバイカオウレンなど パートⅡ

2012-02-22 00:14:06 | 野の花
シコクバイカオウレンは、バイカオウレンの変種

明らかな違いは、黄色く見えるのが実は花弁なのですが、その先がシコク・・の方は、丸くカップ状になっている、
バイカ・・は、それが平たんな皿状である点です。(白くて花弁に見えるのは萼片です)
他にも、葉の形状の違いもあるようですがよくわかりません。

と、まるで見て来たように書きましたが、実は本家本元のバイカオウレンなるものをまだこの目で見た事はありません。

私が知っているのはシコクバイカオウレンのみで、これは、ここ高知県と徳島県の剣山の2か所に分布。
高知へは、ここ3年続けて見に来ていますが、
剣山へは、いつもヤマシャクヤクが咲く6月頃に行っているので、すでに花は終わっていて
種になっている状態なのです。

今年こそは、と毎年言いながら、その時期には他の魅力的な花の散策に忙しくて、
剣山にまで手が回らない(足が回らない)というのが、正直な所です。


そのカップ状の特徴がわかるでしょうか



此処にはヒノキがまばらにあって、その柔らかい木漏れ日が花にあたっているという様子です。
コケ類も生えているので、適度な湿気もあるのでしょうか



寒い日が続いたけれど、優しい日ざしを受けて咲いているスプリング・エフェメラルたちです。




















Mさんは、とても熱心に静かに撮影を続けておられました。


少し場所を移動してナンカイアオイ(ウマノスズクサ科)を撮影
和歌山県と高知県、徳島県に分布




うす暗い樹林下で、何とか見つける事ができましたが、花は葉の下に隠れていて、
中には土の中に潜り込んでいるものもありますので、指でほじくって探し出します。


トサミズキはかなり日当たりの良い場所でしたが、開花までにはもう一息二息でしょうか?
わずかに先端に黄色い色が見えている蕾もありました。



またまた場所を移動して、今度は南面から梶ヶ森を見ながら大豊町の南大王に向かいます。



目的の花はシコクフクジュソウです。
フクジュソウ属には、フクジュソウ、シコクフクジュソウ、キタミフクジュソウ、ミチノクフクジュソウの4種があります。
シコクフクジュソウは、四国と九州に分布。

4種類はそれぞれ分布地や萼片の長さ 葉や果托の毛の有無 茎の中の状態(空洞か否)などで見分けるらしいけれど
四国の物はすべてシコクフクジュソウと理解していいのかしら?
まあ、それは専門家にお任せするとして
私は、白い雪の中から鮮やかな黄色い花を覗かせている南大王の「シコクフクジュソウ」を撮影します。





















何だかどれも同じような画像になってしまいましたが、雪のあるいい時期にここに来ることができて
満足です。

ここでも、Mさんはじっくり丁寧に撮影されていました。
一足お先に、私たちは下の駐車場でコーヒータイムの準備です。
いつも以上に、各種デザートが並びました。

今日の予定が無事終わって、Mさんも何だかほっとしておられるようでした。

高知空港でMさんと別れて、帰りは雪も融けて無事高速で帰る事ができました。
reikoさん運転ありがとうございました。

そうそう、帰りに食べた塩タタキ、ニンニクたっぷりで美味しかったですよ。
高知へ行ったら、やはりタタキですね。







高知花散策♪ シコクバイカオウレンなど パートⅠ

2012-02-20 22:21:52 | 野の花
2月19日 日曜日

心待ちにしていた高知に花散策に出かけるため、早朝6時30分いつもの場所に~~
20分前に家を出ようと玄関を開けてびっくり、
まだ明けていない暗闇のなかで、玄関の灯で照らし出された風景は、なんとまっ白い雪!
そしてまだその雪は今もまだ降っている(*_*)

天気予報では今日は晴れマークの散策日和のはずだったのですが・・・

今日の花散策はいつもとはちょっと違った特別の日、
というのも、友人のHさんが、ネットを通じて長年親交のある神奈川在住のMさんを
ご案内するので私も同行させていただく事にしたのです。

メンバーは、Hさん、山友のreikoさん、そして私の3人です。
reikoさんも私も、以前にそれぞれ1回だけMさんにお目にかかった事があります。
4年前にはアワコバイモ、2年前にはトサコバイモなど四国にしか分布しない植物の撮影に
来られたのですが、今年はシコクバイカオウレン、シコクフクジュソウ、ナンカイアオイ
できればトサミズキなどを撮影できれば、という事でした。

6時30分には全員揃いましたが、reikoさんの調べた高速道路情報では、高知自動車道は雪のため通行止め!
思案しても仕方ありません。高知まで国道32号線を走る事に決定
今日は晴れるという天気予報を信じて、いざ高知を目指して出発です。

心配していた猪鼻峠の雪も案外少なく無事通過、
いつもの徳島の山の集落に朝日がさしはじめてきました。



高速バスも今日は下道を走っています。



徳島県山城町あたりの風景です。モノクロ写真のような風景が広がっています。
もちろんこのあたりも昨夜からの雪がかなり降ったのでしょうね。
この分だと、近くにある冬山入門の国見山もかなりの積雪ではないでしょうか。



山頂に近い所はもう朝日があたってきています。
なんでこんな高い場所に、と思うでしょうが
農作物の耕作には日当たりのいい場所が一番、なので日当たりの悪い谷筋ではなく
こんな高い日当たり良好の場所が好まれたと聞いた事があります。




しばらく走ると目の前にひときわ白く輝く嶺が現れました。



頂上に電波塔が見えるのは、梶ヶ森です。



久しぶりに32号線沿いの景色を楽しみながら、通行可の大豊ICで高速に乗り換え、
約束の9時に少し遅れましたが、無事高知竜馬空港に到着することができました。
Mさんも飛行機が少し遅れたとの事でしたのでお互いにあまり待つことなく再開を果たすことができました。

肝心の天気はというと、高知に近づくにつれて日ざしが強くなり青空も見えています。
南国や高知市は雪が降った気配もありません。

朝のあの雪はなんだったんでしょうか!

ご挨拶も済ませて、reikoさん運転の車でシコクバイカオウレンの咲く場所に向かいます。
Hさん、reikoさんはこの1月に、下見を兼ねて訪れていますので道を迷うことはありません。

今日は地元のイベントで、この花の観察会、その後に芋煮会が別の場所で行われるようです。
私たちがその場所に着いた時には、観察会も終わっていたらしく静かです。
去年と同じように、木漏れ日の下に小さな花が咲き揃っていました。

その様子、今日はちょっとだけ・・・







小さな春の花 フラサバソウなど

2012-02-16 22:28:28 | 野の花
年のせいかどうか分からないけど、なかなか覚えられない花の名前があります。
今日は、私の中ではその代表ともいう2種類の花に出会いました。

一つ目はこれ!
気を付けて見ないと見逃してしまいそうな、とても小さな花(*_*)
ヒメオドリコソウを撮影しようと思って、しゃがんでみると足元に群生している小さな青い花が・・・

でもすぐには名前が出て来ない(^_^;)
オオイヌノフグリに似ているけれども、大きさが違う
花も葉もとても毛深い



前に一度土器川の河川敷で群生していたのを見かけた事があったなあ~~



名前がなかなか思い出せず、何か喉に引っかかっている感じで気持ち悪い。
けど、最近は花の名前に限らず、人の名前も出そうで出てこない事はよくあります。
でもそのうち、切れかけていた記憶の糸が繋がっていつか思い出すというパターンなので、
あまり深く考えないようにしてその時を待ちます。

今日もそのパターンで何とか今日中に名前を思い出せました\(^o^)/

フラサバソウ 
(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)
だけどフラサバって何?
○○サバノオって言うのはあるけれど、あれは種の形が魚の鯖の尾っぽに似ているからなんだけど、
調べてみると、日本でこの花を発見したフランスの植物学者フランシェ氏とサバチェ氏の二人の名前を取って
この名がついたとの事。

このタイプの名前が憶えにくいのよね~~

フラサバソウに守られるように、お馴染みのヒメちゃんもぐんと花が咲きすすんできています。




二つ目はこの花です。
河川敷公園のやまももの木の下、窪地になっていて日当たりがいい上に風も当たりにくい場所に
今の時期としては、かなり咲きすすんでいました。
これも小さな花で、風が吹くと揺れて撮影しにくいこと!







なんとよく見ると、もう種が付いている?
よほどこの場所は暖かいのでしょうか?



やっと思い出しました\(^o^)/
ヒメウズ(キンポウゲ科ヒメウズ属)でした。