ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

5月終盤 県境の山の花 ベニドウダンなど 

2011-05-30 21:15:44 | 野の花
5月25日、翌日からしばらく天気はよくないとの予報

そして週末には大型台風も接近してくるらしく、しばらく花散策はできないだろうということで

Kさんから散策のお誘いが~~  勿論OKです

午前中は家事全般怠りなく?片付けて、午後からの出発です。

県境といっても、我が家からだと車で40分位で行ける所なので、

この辺りの散策をする時は午後から出かける事が多いのです。

香川、徳島県境のこの山にはツツジがたくさんあります。

オンツツジは里山ではもう終わっていますが、標高1000mあたりの所には周囲の樹木の緑の中に

まだ鮮やかな赤い花が目につきます。


車道沿いにはシロドウダンが、まだ蕾ですが今年は花付きよく、たくさんぶら下がっています。



ベニドウダンでもなくシロドウダンでもなくその中間の色のドウダンがあります。
カイナンサラサドウダンでしょうか?





こちらは間違いなくベニドウダンです。これもまだ蕾です。



何度もここ辺りには来ているのですが、今まで歩いた事がない場所にも行ってみました。

先ほど、ほんとに偶然なのですが登山や花散策のお仲間のえ~ちゃんに会って、案内してもらったのです。

チゴユリはすごい群生で咲いています。

頭上にはツリバナ(ニシキギ科)がいっぱいぶら下がっています。

あたりにもツリバナの木はかなりたくさんあったので、秋の赤い実の頃が楽しみですが、覚えているかしら?



登山道沿いには、コゴメウツギがありましたがまだ花は開いていません。



薄暗い林内には、ギンリョウソウ(イチヤクソウ科)が落ち葉の中から顔を出しています。

山に登っていれば、何度も目にして特に珍しいものではないのですが、

そうでなければ、これはかなり奇妙な植物と思われているようで、この数日前に絵手紙の先生が

「Tさん、ギンリョウソウって知ってる? 写真で見たんだけど まっ白い花なんよ~~ 

 あんな花があるなんて知らんかったわ~~」

ってすごく興奮気味に話してました。



見れば見るほど不思議な花です。別名 幽霊花 納得です。

これもえ~ちゃんに咲いている場所まで連れて行って貰ったコケイランです。

Kさんも私もここで見るのは初めて、そして今年初見です。


あまりにゆっくりの散策で気が付いたらもう夕方6時近くになってました。

慌てて帰宅です。












5月初旬の花 キンランなど

2011-05-28 22:59:45 | 野の花
台風2号の影響で、雨が続いています。

さすがのお出かけ好きでも、これではどこへも出かけられません。

こんな日は、この月に見た花だけど時間がなくてまだアップできていなかった花を
まとめてみようと思います。


5月8日 天気もいいのでKさんとキンランを見に行く事になりました。

少し車で走らなければいけないのですが、途中でも色々な野草に出会えるのも楽しみなので

遠くてもあまり気にはなりません。

箸蔵寺の近くで、今年はじめてのシナアブラギリが目にはいりました。
よく見ると付近にはこの花がたくさん咲いています。


ちょっと変わった花ですが、ヒメコウゾのようです。
秋には、オレンジ色の小さな実をつけます。この実も綺麗ですよ。




白い花はマルバウツギだと教えてもらいました。
ウツギの仲間はなかなか覚えられません。これからの季節はウツギの季節なので一つ一つ
確実に覚えていかなくてはと思っています。


山道のはいるとカラスビシャクに似たものがありました。
大きな葉が3深裂しているので、オオハンゲかな? よくわかりません。



キンランの咲く場所へは2年ぶりに行くので、迷いながらも何とか記憶にある雰囲気の所につきました。

目が慣れるまで派手な黄色の花なんだけど、なかなか見つけることができませんでした。

近くにはタンポポもたくさん咲いていて、紛らわしい事この上もありません。

何とか1本見つけると、その後は数本のキンランを見付ける事ができました。
これは綺麗に咲いていて見応えありです。


まだ咲きはじめのものが多いようでした。









キンランを見たあとは近くの山道を歩いてみます。

民家も数件あり、ちょっと上から覗かせてもらうと、鮮やかな黄色の花やユキモチソウが見えました。

お昼寝をしているお家の方にお断りして、撮影させてもらいました。

黄色い花はキエビネです。


ユキモチソウも大きなお餅を付けています。


最近は自生のものは盗掘などで減ってきていますが、このあたりでも同じだそうです。

「香川の人がよう盗りに来る」ってこのお家の方に言われた時は、恥ずかしくなりました。

これも帰りに咲いていたジャケツイバラですが、この時が今年初めて見たものです。
5月終盤には、いたるところで咲いていますが、やはりその年の初見は嬉しいものです。
交通量がかなり多い場所でしたが、すきを見て撮ったものです。



これは5月7日撮影した自宅で咲いていたチョウジソウです。
Kさんにいただいて3年目になりますが今年も綺麗に咲いてくれました。










再び岡山森林公園へ サンカヨウなど

2011-05-26 23:41:31 | 野の花
21日土曜日は、孫たちと食事をしたり公園にいったりとゆっくりと過ごしました。

1才2か月の下の孫も、今月初めに来た時には1、2歩歩ける程度だったのが

まだぎこちないけど、かなり歩けるようになっている。嬉しい成長です。

翌日日曜日は夜明けには雨音で目が覚める位の大雨でした。

これでは帰りにどこへも行けないと半分あきらめていたのですが、なんだか雨もやんできそうな雰囲気です。

薄日もさしてきはじめました。

丁度その日の新聞に岡山森林公園のサンカヨウが見ごろとの記事が載っていました。

もう気持ちはすでにサンカヨウに行っていました。


「また香川に遊びに来てね~~~バイバイ」 わりとあっさりとお別れです。


娘は家の中だけど、イクメン(育men)のパパと下の孫が見送ってくれました。

お姉ちゃんは写真嫌い? 難しいお年頃です。



何度も通った道を走って行くと、鏡野町羽出集落で全体が黄色い葉の大きな木が目に入ってきました。



説明書きによれば、樹齢350年以上の樫の木、葉の色が1年で7色に変化するとか、

今の時期は全体が黄色くなっていて、その色が下の水田に写っていて綺麗でした。

森林公園に着いたのは、もう11時になっていました。

朝の天気があまり良くなかったからか、日曜日にしては車の数も少なく人もまばらでした。


コブシの花がまだ咲いています。



今月初めに来た時には、残雪もあり芽吹きもなかったけれど、今日はこんな様子です。


歩くコースは色々ありますが、時間もないのでサンカヨウが咲いている きたけ峰(1108m)にむかいます。

遊歩道沿いの湿地には、よく見るとサンインシロカネソウの小さな花がみえます。

野草に興味がなければ見過ごしてしまうほど小さな花です。





ユキザサはたくさんありますが、まだ小さな蕾です。



オオカメノキも昨日の雨で白い花が沢山落ちていました。


もみじ滝の横を通ります。カメラを持った方が数人、熱心に撮影されています。


きたけ峰は森林公園の中では一番標高の高い所ですが、ここからは展望はありません。

管理センターで聞いた場所へ少し下っていきます。

新聞では見ごろとあったので、白い花の群生を期待して降りていきます。

え~~~~、これって何???
最初に目にはいってきたのは、サンカヨウの花ではなくて緑の小さな実でした。



わずかに残っていた白い花も雨に打たれて,透明になっている花弁




これだけでも見る事ができたのでいいわ

あきらめてさらに斜面を下っていくと、なんと一株だけですがアメニモマケズに咲き残っていてくれました。



急に元気がでてきました。ザックを下して何枚も撮影しました。















去年は、サンカヨウが見たくて広島県の大万木山(おおよろぎさん)まで見に行きましたが

今年はここでもう満足です。

足取りも軽く下山です。途中で朝読んだ新聞にサンカヨウの記事を書かれた森林公園の方にお会いして

「もう少し早く載せたらよかったですねえ」申し訳なさそうに言われました。

「いえいえこんなに綺麗なものを見る事ができてよかったですわ」


ブナの樹形や緑の葉を見上げながらのんびりと降りて行きます。






泉山で出会ったウスギヨウラクがここでも咲いています。かなりの美人でしょ!






管理センターに着いたのはもう15時になっていました。

暖かい暖炉の前で無料の朝採り茶をいただいて、さあもう帰りましょう。

たくさんの花に出会えた散策でした。






































再び岡山県北の里へ オオイワカガミなど

2011-05-25 20:46:16 | 野の花
泉山から下山後、5月2日にイワウチワを見に行った岡山県北の伯州山方面へ向かいます。

この辺りは、かなりの多雪地域で、特に今年は雪が多くて地元の方も驚いていました。

5月2日に行った時にはまだ山肌に雪も残っていましたが、あれから20日もたっていますので

さすがにこのあたりも緑が多くなってきていました。

うたたねの里あたりの風景です。裏山の木々はまだ萌黄色です。

雪解けを待ちかねての田植えも終わったばかりのようです。



伯州山方面は濃い緑に変わってきています



うたたねの里や伯州山の林道あたりをちょっと歩いてみました。

まだニオイタチツボスミレがきれいです。



さっきまで登っていた泉山には、イワカガミばかりでしたが、
ここ辺りではイワカガミは見かけなくて、葉の大きなオオイワカガミがたくさんあります






やわらかなこの色が好きです。






近くには、トキワイカリソウでしょうか
分布状況からいえばそうなんだけど、よく似た太平洋側に咲くイカリソウもみた事がないのでよくわかりません。













見たかったオオイワカガミ、(トキワ)イカリソウなどを綺麗な時期に見る事ができて

気持ちはかなりハイテンションです。

もう、うたたねの里も夕方の片づけをしている時間になっていましたが、

「中に入ってお茶でも飲んでいきんさい」って言葉をかけて頂いて中にお邪魔しました。

熱い熊笹茶をいただいて、少し気持ちを落ち着けました。

サバの押し寿司がまだ残っていたので、1個(1000円也)買って、娘宅への手土産にしました。

少しお高かったけど、これがまた美味しいかったんです。

おすすめですが画像なしです。(食い気に走りました)


お土産もゲットできて、今から津山に向かいます。

タニウツギ、車道沿いの新緑の中で綺麗なピンクが目につきます。四国には自生しないようです。
四国にあるのはヤブウツギ、濃い紅色の花がさきます。













泉山でダイセンキスミレを見る パートⅡ( 井水山から頂上へそして下山)

2011-05-24 21:21:42 | 登山
ダイセンキスミレ、雪の多い中国地方の日本海側に咲くキスミレで、

オオバキスミレの変種で花期は4月~6月と長いとあります。

鳥取県大山や鏡ヶ成、広島県道後山、岡山県朝鍋鷲ヶ山、蒜山などに咲くようです。


四国にもキスミレはありますが、その数は少なくなっていると聞いています。

花期にそこに行った事がないので、その場所のキスミレには出会った事がありません。

なぜか黄色いスミレが好きな私は、今年4月に道の駅でナエバスミレを買って眺めていました。



井水山での小休止のあと、中央峰そして泉山頂上に向かいます。

日ざしも強くて木陰もない登山道はとても暑くて、時折吹く風がとても気持ち良かったのでした。

ここあたりからは、ダイセンキスミレはそこかしこに見られるようになりました。










もうすでに咲き終わって乾燥している花もたくさんみられます。























すでに種になっているものもあります。


泉山頂上に着いたのは、もう12時30分になっていました。3時間30分もかかってしまいました。
かなりのゆっくりペースですね。



昨年同様、頂上にもたくさんのダイセンキスミレが咲いていました。

思わず一人で「うわぁ~~~~」って叫んでしまいました。



誰もいないので、どんなに叫んでも大丈夫!

気持ちを落ち着けて頂上からの景色も見てみます。
西のほうには大山が見える日もあるそうですが、この日はそこまでの展望はありませんでした。

北西方面は大神宮原方面のなだらかな山裾が広がっています。



北東方面には、笠菅峠方面の電波反射板が見えています


スミレも期待どおり咲いていてくれたので、疲れは感じません。

花のチカラってすごいですね。


今年は、5月初めとその20日後に、2回も続けて岡山県北に来る機会がありました。

4月終わりから5月初めはまだ雪の下だったこのあたりは、

今は雪が溶けて間もないのでしょうが、ダイセンキスミレをはじめとして、

イワウチワ、イワカガミなどの多くの春の花は すぐに葉を出し、花芽を付け、花を咲かせ、

そして子孫を残そうとする、そんな野草のたくましさを実感できた山行でした。

下山したのは、15時ちょうどです。

谷すじのタニウツギはまだこんな蕾です。



まだ日も高いので、今から赤和瀬渓谷~転寝の里~伯州山方面に向かいます。

オオイワカガミ、トキワイカリソウなどが咲いているかもしれません。