ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

岡山県北花めぐりⅣ ウスギヨウラクなど

2012-05-31 22:34:08 | 野の花
周囲が新緑に囲まれた恩原湖畔を巡って、次は森林公園に向かいます。



15時までには、津山に帰る約束なので、上斎原から直接森林公園に抜けている近道ルートがあるらしいので
地元の方に確認して、今日はその道を走ります。

道幅は狭いですが、対向車もなくスムーズに走れました。
(次回からはこのルートを使うわ)

13時 森林公園着

ここへわざわざ寄ったのは、実はこの花を見たかったからなんです。

ウスギヨウラク(薄黄瓔珞)(ツツジ科ヨウラクツツジ属)
別名 ツリガネツツジ
分布 本州(静岡県西部・石川県以西)、四国(徳島県)
ちょっと、変わった分布ですね。


数年前に、偶然徳島県内の山で出会ったのが最初、四国ではかなり珍しいようなので
この出会いはとても感動ものでした。
釣鐘型のツツジは、ドウダンツツジなどを見ていますが、やはりこの薄いクリーム色に紅い斑点のフリルが
いいですね。

崩れやすい斜面に這い登って撮影、
すぐ近くでアカショウビン待ちをしているバーダーにちょっと睨まれながら・・・







それからサンインシロカネソウ
単に湿った場所ではなくて、いつも水がチョロチョロと流れている場所が好きなようです。



かなりの群生です。野草に詳しい方にこの場所を教えて貰っていたので、迷わず直行
もう終わっていると思っていたのに、5月の半ばを過ぎてまだこんなに咲いているなんて
嬉しい誤算でした。







この2つに会えたら、もう後はおまけ?と言ったら叱られそうです。

時間も大丈夫そうなので、マユミ園地まで帰ってコーヒータイムにしました。
実はゆっくり昼ごはんも食べてなくて、やっとここで昼食と食後のコーヒーをいただいたのです。


マユミ園地には、咲き残ったキンキエンゴサクが少しだけ


ミズバショウは、「若いころの面影が全くないね!」とまではいきませんが、かなり年増になって




ショウジョウバカマはまだ綺麗なものが残ってました。







もっとゆっくり歩いてみたかったのですが、この後孫たちを岡山市内まで連れて行くアッシーちゃんを
頼まれているので、もう帰る事にしました。


途中で忘れずに撮影しようと思っていたタニウツギ
優しい色合いがいいですね。四国での分布はありません。
これが野生のウツギなんですね。最初は園芸種のものをわざわざ植栽しているのかと思いましたが、
津山市郊外の黒沢山の沢筋では、このタニウツギが至る所に咲いていて
山肌が華やいでいました。











もう、これで今日の私の予定はすべて終了!!
今から、アッシーちゃんやります!














岡山県北花めぐりⅢ オオイワカガミ、ミツガシワなど

2012-05-29 19:32:40 | 野の花
トキワイカリソウが咲いている同じ場所には、オオイワカガミがあります。

3年前に、妹と二人で新緑の中を歩いていて偶然見つけたもので、
それ以後、これはもう自分だけの花だと思い込んでしまっています。

というのも、この辺りに住んでいる方達は、多分誰もあまりこの花には関心が無いらしく
毎年通っていても、特に踏み込まれた足跡もないのです。

私一人が、嬉しがっているようです。何とも言えなず淡いピンクの花の色に惹かれます。



四国でも見る事ができるイワカガミとの違いは、その葉の大きさです。

イワカガミは、通常、葉の大きさは3-6cm。縁には鋸歯があり、縁は裏側に巻く。
変異が大きく、小型で鋸歯があまり尖らず、高山に生育するものを コイワカガミ forma alpina、

葉が大きく(8-12cm)、鋸歯が多くて尖り、ブナ林などの落葉広葉樹林下に群生するものを
オオイワカガミ var. magnus  と呼ぶが、中間型があって区別しにくい。

オオイワカガミの分布は本州の日本海側のみで、四国には分布しません


私が勝手にオオイワカガミだと思い込んでいるのは、こんな風に咲いていました。

葉はかなり大きいでよね。(測ってません・・・)




大きな葉の中でポツンと・・・
まだまだ咲きはじめでした






柔らかい葉に守られているようでした。












たくさんの蕾が寄り添って~~、蕾の時は花色はかなり濃いピンクですね








トキワイカリソウとオオイワカガミを見る事ができただけでも、もう満足してます。




■ちょっとだけ追加

岡山県北部でわずかながら分布していると言われている、ミツガシワです。
ミツガシワは北方の湖沼に生える抽水植物。
北半球の寒帯に広く分布し、北海道から東北地方の湖沼、湿原の池塘、水路に見られる。
 暖地にも氷期の遺存種として点々と分布し、西日本では京都府の深泥池(みどろがいけ)に
まとまった群落があり、岡山県にも県北部にわずかながら見られる。
名前の由来は小葉の形がカシに似ており、3枚つけるため(三ッ槲








3枚に葉の群生の中に、小さな蕾も持った花が見えます。この場所の物は今から開いてくるのでしょうね。



白い毛むくじゃらの花ビラが美しい\(^o^)/ アップで見た方が可愛い?




岡山県北花めぐりⅡ トキワイカリソウ

2012-05-28 23:38:02 | 野の花
岡山県北の新緑の林の下は、スミレばかりではありません。



今回の県北花めぐりで会いたかった花の一つ、トキワイカリソウが咲いているのです。

香川内で見たイカリソウの仲間は、里山にさく小さなサイコクイカリソウだけ



高知では小さな「イカリ」の形をしたヤチマタイカリソウをみる機会がありました。



3年ほど前には、同じ岡山県内でこれも小さな白い花を付けたオオバイカリソウ


それから、九州花の旅では由布岳の近くで、バイカイカリソウ




くじゅうの野焼き後の牧場では、ヒゴイカリソウをみる事ができました。



振り返ってみると、わりといろんな種類のイカリソウに出会っている事になりますね。


トキワイカリソウ
本州の中部以西の温帯から暖帯にかけて生育する常緑の草本。
主に日本海側の山地に生育し、北陸では白い花の個体が多い。

葉は1本の柄が3本に分かれ、更にその先が3本にわかれ、小葉が付いている。
したがって、1本の葉柄の先には9枚の小葉が付いていることになる(2回3出)。

小葉はゆがんだ卵形から長楕円形で、基部は深い心形となっており、先端は尾状に伸びる。
葉の周辺には棘毛がある。常緑であるので、葉はやや堅く、丈夫である。
4月から5月に花茎を出して長い距のあるおもしろい花を咲かせる。花の形は確かに船の錨を連想させる




日当たりの良いこんな道を歩いて行くと
咲き始めたばかりのトキワイカリソウが斜面にたくさん咲いていました。
こんなピンク系のイカリソウにはここでしか出会えないので、気持ちも高ぶります。

どの子を撮ろうかと迷ってしまいます。










咲いたばかりでしょうか、葉がまだ開ききっていません。






葉は2回3出複葉  (私、分かったようでわかってない)一応撮っておこうと思って撮ったんです。




今から開きます。








顔をあげるとこんな緑が、降り注いできます。時間が経つのを忘れてしまいました。





岡山県北花めぐりⅠ スミレサイシンなど

2012-05-27 20:40:58 | 野の花
早春、初夏、秋と、これまで何度も訪れた岡山県北は、花好きの私にとってはとても魅力的な所、

中国地方の背骨にあたる岡山・鳥取県境のこの辺りは、日本海側の気象の影響が強くかなりの多雪地帯で
その分、四国では見られない特有の野草を見る事ができます。

今年も5月中旬、孫たちの顔を見るのを兼ねて「岡山県北花めぐり」を楽しんできました。


県北の山々は芽吹きから新緑に移りはじめたばかり、うたたねの里辺りはすでに田植えが終わっていました。






道端の木陰にはオオタチツボスミレ、四国では見られません。距が白いのが特徴でもう葉がこんなに大きくなっています。



日当たりのいい雑木林に入ってみると、ツボスミレの後ろにはまだツクシが元気です。






すぐ傍にはニオイタチツボスミレがいい香りを放っていました。



少し木陰ではシハイスミレが色っぽく



新緑の林は、ずーっとここにいたい気持ちにさせてくれます。




こんな緑の林を歩いていると、タチツボスミレの群生が木漏れ日を浴びて揺れていました。







珍しく、これは白花のスミレサイシンでしょうか



スミレサイシンは北海道西南部と本州の主に日本海側に分布。
日本のスミレの仲間では最も大きな葉をつけるもののひとつ。山地の落葉樹林下に見られ
中国地方では中国山地の山麓に多い。
木陰の湿っぽいところが好きなんですね。これは薄紫の花です。







スミレサイシンが咲いている近くの日当たりのいい林縁では、これはコスミレでしょうか?




多雪地帯はどこも同じでしょうが、ここでも雪解けとともに開花を待っている花たちが、一気に花を咲かせます。
スミレ達も、同じですね。ゆっくりのんびり、いい時期を待ってはいられないという感じです。
暖かく雪など殆ど降らない香川では、まずアオイスミレ、ナガバノタチツボスミレ、コスミレ、シハイスミレ、
ツボスミレと少しずつ咲く時期がずれているようですので、環境に合わせて、花たちも上手く適応していってるんですね。




車を走らせていると白い花が目にはいってきました。
杉林の脇には、ミヤマカタバミが木漏れ日を受けて群生






キクザキイチゲも普通に道端に






驚いた事に、この杉林の奥には雪がまだ融けずに残っていたんですよ。

5月初旬に見た花 エビネなど

2012-05-25 15:20:03 | 野の花
九州花めぐりをのんびりとアップしていたら、5月ももう終盤になってしまいました。

九州に出かける前の5月初旬に出会ったエビネ
あまりにも生きいきとしたその姿に、やはり山の花は山で育つべきだと思ったのでした。










緑の葉が生きいきしてます!















思いがけずギンラン



そしてキンランにも出会えました。
ところがこのキンラン、2日後に撮影しなおそうと思って出かけてみましたが、
茎が折られていました。
根っこごと抜かれないように気遣ってくれたのかな?
来年を楽しみにします。



タツナミソウは旬の花



山ツツジの赤い色も鮮やかでした。



いつまでも、この花達がここで元気に育ってくれますように
来年もまた元気な姿を見せてね!