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工藤重典&リチャード・シーゲルを京都で 

2017-09-22 11:10:55 | 音楽
芸術の秋になりましたね。
興味のある展覧会も目白押し・・・どうしましょう
音楽の秋の最初はフルートとチェンバロのデュオ、

工藤重典&リチャード・シーゲルさんのリサイタルを
雨の京都コンサートホール、アンサンブルホールムラタへ

この会場でフルートを聴くのは2015.5以来の二回目、
エマニュエル・パユさんと音色の相違はとワクワクしながら
ホール内に。入りは7分?くらい、若い人が少ない感じ、

時間になり、舞台へ引き締まった顔でお二人が登場されます。
顔を上げられた時に瞬時の笑顔が・・・、
調音のあと始まりました。
柔らかでかつ艶やかな初鳴りの音、続けて一音一音丁寧な演奏
それが優しくスムーズな息使いの奏法と相まって美しい
フルートの音色が作りだされておりました。
またチェンバロは控えめかと思えば、主張されるところは
きっちりと、息の合った演奏に。
心が豊かさで満たされました。
入りの少なさは、きっと若い方たちは、身ぶりの激しい
演奏スタイルが好みだからでしょうか?それとも。

プログラム編成は18世紀のバロック音楽をフランス‣ドイツの
大作曲家の作品からで、一部入れ替えがありました。
・J.S.バッハ: フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033
・ラモー: 組曲『インドの優雅な国々』より
・クープラン: 王宮のコンセールより『趣味の融合』
・C.P.E.バッハ:フルート‣ソナタ変ロ長調Wq.125 H.552
   20分緒休憩
・テレマン: メトディカ・ソナタ ロ短調 TWV41:h4
・J.S.バッハ: フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
  フルート作品の至宝と謂れ、スケールの大きさを
  工藤さんは「正に宇宙的」と表現されており、
  プログラムの終わりに相応しい曲に。
終わりのお辞儀の後、お二人が目を交わされる姿、そして
工藤さんの万面の笑みが演奏の高みが覗かれた一瞬でした。

アンコールは、3曲その前に必ずお話がありました。
・J.S.バッハ: 協奏曲 BWV1056より第二楽章「アリオ」
  美しいメロディラインで、いつでも演奏したい曲と

・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ短調より
                第一楽章「アレグロ」
  フランス‣ドイツの作曲家でしたが、もう一つ忘れては
  いけない国、イタリアと言えばヴィヴァルディですね。
  会場はどっと沸きました。

・ハイドン:ヴァイオリン協奏曲ハ短調より「アダージオ」
  ドイツバロックのもうひとりの大家といえばハイドン
  会場はうれしさで割れんばかりの拍手が

最後にあまり聞こえなかった息継ぎの音がしっかりと二度三度
耳に、最後まで吹き切って頂け、お開きになりました。
私はあまり聴くことのないフランスバロックも聴け、
バロック音楽の素晴らしさをつくづく教えて頂けました。

雨も上り、暗い京都北山ですが、心の中は晴れ晴れとして
家路に付きました。でも
京都駅ホーム中で時間待ち、この充実感、でもお腹は?
駅中で求めた「抹茶ロールケーキ」を帰って紅茶で・・・。
京都なのになぜかしら大阪のおやつ「堂島スウィーツ


なお工藤重典&リチャード・シーゲル、デュオの予定は
・9月22日(金) 19:00 札幌/六花亭ふきのとうホール
・9月23日(土) 17:00 東京/Hakuju Hall
・9月24日(日) 16:00 出雲/ビックハート出雲

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