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アレクサンドル・タローのゴルドベルグ変奏曲を

2018-03-23 09:32:57 | 音楽
今日はやっと晴れそう、これから数日は春本番の暖かさに。
昨夜は時雨のなか、冷たい風の吹く京都コンサートホールへと

アレクサンドル・タローさんのピアノリサイタルがあり、
ゴルドベルグ変奏曲 BWV988を鑑賞しました。

作曲者は大バッハのヨハン・セバスティアン・バッハ
一昨日がユリウス暦1685年3月21日での誕生日(新暦3月31日)
一日遅れでお祝いしていただけました。この曲は
アリアとその変奏曲からなる2段の手鍵盤のチェンバロの
ための練習曲で、グレン・グールドを聴いたような気が・・・、
タローさんは二年前にこの曲のCDを出され、高評判を、
さあどういう演奏をされるのでしょうか。
二息ほど間が空くと、右手が静かに鍵盤に触れて始まりました。

ステージにはたっての願いでヤマハCFX、モダンピアノで
よく聞くグールドとは全く違った雰囲気で、透明感のある音色が
瑞々しく新鮮、耳に心地よく響くリズムは、フランス人ならでは
の叙情感、そして力強さも溢れておりました。
ペダルの操作が細かく動かされており、両手もですが
足も大変、感情が乗り移ります。

引き終わると、息をのむほどの静けさの中、左手が静かに
膝の上に、一呼吸以上の間合いを持って右手も静かに膝の上に
拍手するのもはばかるほどの緊張感が漂っており、一息の後
割れんばかりの拍手でした。

アンコールは、ラモーの クラブサン 野蛮人たちで、
躍動的でエスプリの効いた洒落た曲でした。

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