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ロームシアター京都で小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅥを

2018-03-17 18:02:28 | 音楽
今朝は昨日の雨が嘘のように晴れ渡り、最低気温は0.8℃と
三月初旬に逆戻り、でも雨で花粉も流されたのか、きりっと
した雰囲気に春の朝日を浴び、清々しい朝を迎えました。

昨夕時雨の中、桜は早咲きの桜が二本のみの疎水べりを歩き、
昨年改装なったロームシアター京都での、
 
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅥ、
・ラヴェル:歌劇「子供と魔法」
・プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」へ
 
 
歌劇「子供と魔法」は皆様楽しみにされていた小澤征爾さんの
指揮が急遽入院ということで、代役がたてられた関係で、
征爾さん直筆の書面と公演プログラムを頂きました。
 公演プログラム表紙

館内はほぼ満席でお子様を連れられた方々も多くお出でで、
ピットにも小澤征爾音楽塾オーケストラの若々しい面々で、
中国、台湾、韓国と日本のアジア諸国から若手音楽家達です。
音が鳴り響くと暗くなり、「子供と魔法」代役のデリック・
イノウエさんがピット内に登場され拍手が・・・、
そして鳴りやむと静かに始まりました。
フランスノルマンディ地方の一軒家で起こる根は優しい子供の
悪事があぶり出され、夢うつつの出来事として喜び、怒り、
おびえ、揺れ動く様が、優しさに満ちあふれた音楽と相まって
幼き者を良く理解され、愛にあふれた作品、さすがラヴェル様!
蜻蛉、蛙やコウモリ等の動きがミュージカルみたく・・・
私も孫を連れてくればよかったと悔やまれた50分でした。

休憩30分後。
後半の「ジャンニ・スキッキ」、背景にフィレンツェの町並み
が描かれた舞台を見て、15年前ミケランジェロ広場から見た
景色と同じ、ドゥオーモの天国と地獄を見ながら463段の階段
を延々と昇った花の宮殿やジョットの鐘楼、ベッキオ橋も。

この風景を望む邸宅内の抱腹絶倒の人間喜劇は、現実に起きた
貴族の遺産問題からヒントを得て、困難を笑いに変え、力強く
生きるプッチーニの故郷トスカーナの人たちへのエールで、
たぐい稀な音楽手法と機知に富んだ台詞が観客を虜に。

終了後には、ここが日本かと思えるほどの熱狂ぶりに、驚くと
ともにヨーロッパの本場に近づいてきており、小澤イズムの
浸透をうかがわせました。
この次は早く良くなられて小澤イズムを感じさせてください。
もう時間は午後9時半、岡崎界隈は夜のとばりの中・・・
想い出しながら・・・帰りついたら11時前でした。

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