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会記の「茶わん」は『茶盌』を用いるとの教え

2015-11-08 00:53:38 | お稽古
京都で「茶の湯の書」の講座に参加しました。
目から鱗のお話を伺いました。
会記には茶碗ではなく、『茶盌』をつかうのですよ
そういえば、箱書きにも「茶盌」と書かれており、
古い漢字?、何気なく読み、不思議に思いながらがも、
私自身は『茶碗』を使っていました。
詳しい訳はタイムリミットで伺うことができませんでした。
帰って茶道大辞典【茶碗】をあたりましたが、
茶盌、茶[石完]、茶垸、茶埦、などと書き、
元来、茶を盛るところから名がついたと・・

理由を少し調べてみました。
出版物などでは、常用漢字に盌の字がないことから
「茶碗」と書かれ、一般的な茶碗と混同して用いられます。
茶碗にご飯を盛るようになったのは、
極めて最近の習慣のようなので、
茶道で「茶盌」といえば「抹茶盌」のみを指します。
「わん]の意味と各漢字の部首から考えてみますと
「わん」という漢字は磁器、陶器や木製などの器を意味し、
「わん」という漢字は四つの字があげられ、
その部首もそれぞれ違います。
、「夗」+「皿」
、「石」+「宛」
、「土」+「宛」
、「木」+「宛」

この内、①だけに「蓋(宀)」がないことより
①は「盌」は蓋の無い器を指し、
②は「石」すなわち「瓷器」の蓋つきの器を
③は「土」すなわち「素焼き」で蓋つきの器を
④は「木」すなわち「木製」の蓋つきの漆器を意味します。

このことから、
「抹茶盌」は蓋がないのですから
茶盌」でなければならないのですね。
納得!!

なお碗や椀は懐石に用いられ、
この言葉が広く通用しておりますが、
埦は素焼きのものを指すため、用いられなくなりました。

11月に入りお茶会、お茶事が続き、ようやく明日
あっ、もう今日ですね。
我家の炉開きです。
お善哉、亥の子餅の準備ができました。
本当は、亥の月の亥の最初の日、19日ですが、
  
椿が早くも咲きそろい、
「早くつかって]と言われるぐらいなんです。
炉のお稽古をさせていただきます。

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