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昭和美術館の庭は

2018-04-30 17:48:41 | 美術館・博物館
卯月晦日の朝は二つの炉を閉じ、風炉の季節へと炉替えに。


名古屋の美術館巡りの続編・昭和美術館、広大な庭園内には、
池を中心に自然林をいかした侘びさびの風情ある茶庭で、
茶室などを移設・設置されております。
配置図

本館を抜けると右手に「有合庵」への案内、その後ろに池が、

池から木々に隠れて、蓬莱亭や南山寿荘が・・・


右手を行くと「有合庵」への門、中に入ると広ーい縁側?、
 
左手から廻り込むと躙り口が・・・内部は通常は非公開。

『有合庵』は現弥富市の素封家‣佐野家の茶席と座敷を昭和30年
に移築、江戸時代後期の表千家流久田家八代久田耕甫の好みと
伝わっており、小間の茶席は貴人口を設ける開放的な構成で、
鉄粉の錆を浮き上がらせた土壁が風合いに。(名古屋市HPより)
 平面図

時計と反対周りに進むと、『外腰掛待合』で昭和13年に建築。
桂離宮の庭園内にある御腰掛を写したもので、京都の数寄屋大工
によって当地に建てられたものである。軸部に皮付き丸太を用い
床部分は様々な形の踏み石を配して意匠の見どころとなっている。
東角には雪隠が設けられている。(名古屋市HPより) 
 
「鶴の舎」は木々でよく見えません・・・
「蓬莱亭」だと思われる建物???


廻り込むと捻駕籠(ねじかご)の席は『南山寿荘』という建物
の一階にある茶室で、二階に対し少し角度を振って接続し、
駕籠を少し捻っておいた恰好に似ていることから呼んだとも
茶室内部に待合・露地・躙り口を取り込んだ珍しい構成で、
四畳中板入り出炉の席となる。
HPより 

斜面を登り、南山寿荘玄関に到着。
『南山寿荘』は裏千家11代玄々斎の実兄で尾張藩家老、
渡辺規綱の又日庵(ゆうじつあん)の別邸(江戸時代末期、
天保三年築)を昭和10年に移築されており、二階広間の
欄間に玄々斎好みの扇面散らしの意匠がみられることで
玄々斎の協力があったと考えられるそうです。


追記)「捻駕籠の席」は指定日に見学日を設けておられ、
事前予約が必要で、HPよりお進みください。
なお「南山寿荘」「捻駕籠の席」を含む全体が毎年11月3日に
予約不要で内部見学可になるそうです。
忘れるところ、雑誌「淡交」に「昭和美術館・初秋の茶会」
9月28・29日、各4席の案内が・・・。

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