気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

名古屋・昭和美術館へ

2018-04-29 18:20:48 | 美術館・博物館
昨日午後10時過ぎに初夏の陽気の名古屋での親戚の結婚式から
戻り、ゴールデンウィーク前半の連休二日目は朝からお稽古に
伺いますと、道際の躑躅は盛りを過ぎ、ニセアカシア(針槐)が
白い房花を垂らし、早い季節の移り変わりが感じれました。
奈良市内に入り東大寺大仏殿の鴟尾を目にすると背筋が伸び・・
 
真の行台子、大円の真と大円の草を・・・。

さて名古屋へ行くからには、美術館巡りをしなくてはと・・・
雑誌「淡交5月号」に茶会案内のあった昭和美術館の開館40周年
記念展示、徳川美術館と閉館が決まった名古屋ボストン美術館に
も訪れる算段にて、27日の早朝から出かけました。
近鉄アーバンライナー・プラスに乗り木曽川を渡れば愛知県に
そして名古屋には午前9時過ぎに到着。
 
まず美術館の割引も付く地下鉄一日乗車券740円を購入し宿泊ホテル
に荷物を預け、茶の美術館とも称される『昭和美術館』へ
杁中(いりなか)駅で地上へ、八事釜を横抜け
 
住宅街に静かに佇む昭和美術館、ヤマボウシが迎えてくれました。
 
展示室では「コレクション茶道具優品展」で46作品が、
 

5. 赤絵金襴手汲み出し 青木木米 江戸時代末期
11.焼貫灰器 楽了入 江戸時代後期
13.彩漆荒磯文宝珠形香合 中国明時代
18.芦屋梅桜地文真形釜 室町~桃山時代


19.朝鮮唐津一重口水指 九鬼家伝来 江戸時代初期
藁灰による白濁釉と黒釉がかけ分けられており、口縁部から
釉の流れが印象的


21.古瀬戸尻膨茶入 『伊予簾(すだれ)』小堀遠州銘
  室町時代(16世紀)中興名物
銘は「詩花集」の恵慶法師の歌から
「あふことは まはらにあめる 伊よすたれ
          いよいよ我を わひさするかな』

この伊予簾には4点の仕覆
伊予簾緞子、紺地橘文金襴、白地竜詰金襴、萌黄地造土金襴
なお小堀遠州筆「いよすだれの歌」色紙、小堀蓬雪筆(三男)    
           「伊よすたれの記」が添う


27.丸釜 與次郎 江戸時代後期

35.瀬戸黒茶碗 銘 垣根 美濃 桃山時代
              内箱書 小堀遠州


31.阿蘭陀捻花入 オランダ16―17世紀
32.刷毛目編笠茶碗 朝鮮16世紀
33.茶杓 銘がありませんが、千利休昨 随龍斎筒
36.鬼熊川(こもがい)茶碗 銘 薄柿 朝鮮16世紀
     箱書の文字「薄柿」は小堀遠州の筆


39.呉州赤絵小丸香合 明時代後期~清時代初期
45.斗々屋茶碗 銘「嵐山」朝鮮17世紀

誰もいない、来ない中でゆっくりと鑑賞できました。
収集された茶道具の多くは初代理事長・後藤幸三さんの妻が
選ばれたと書かれていたように記憶しますが・・・
繊細で優雅なお道具に、言葉がありません。

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