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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ささゆりの咲く大和文華館「涼を呼ぶ美術 - 滝・鯉・龍 - へ」

2016-06-01 13:32:36 | 大和文華館
昨日も朝から、一段と緑が濃くなった
若草山を眺めながらお稽古に出かけました。

初心者の方もこられておりましたが、
先生は、”皆様で三友之式をしましょう”と
何事も経験しなければ、上達はないとお思いなのでしょう?
一つ教えられた気がしました。

午後3時までの充実したお稽古、そしてこれから、
『大和文華館』ささゆりの無料招待日なので、
慌てて伺いました。

今日の奈良の気温はなんと30℃、暑いはずです。
駐車場は満車状態で、整理に大変です。

門前の植え込みにもうすでに、ささゆりが
 
そしてエントランスにも、鉢植えで
  
さあ特別企画展「涼を呼ぶ美術 - 滝・鯉・龍 - へ」。
4部構成で、龍、瀧、鯉、器と衣装、紹介します。

展示室入り口の3点
 東印度会社帆船図硝子酒盃、オランダ18世紀
   :VOCマークが
 妙見菩薩図像、個人蔵、鎌倉時代
   :北極星を神格化されています。
 白磁蟠龍博山炉、中国隋~唐
白磁蟠龍博山炉
   :蓮茎に蟠龍が巻き付いております。

1.涼を呼ぶ龍(代表的作品を)
 請雨経曼荼羅(『図像抄』所収)、大阪市立美術館蔵
請雨経曼荼羅HPより
 長谷寺縁起絵巻と道成寺縁起絵巻や
 赤絵龍文盃、青木木米作、江戸後期
   :小さいですが、何回観てもはっとします。
 五彩双龍門合子と小壺、中国明時代

2.涼を呼ぶ滝(代表的作品を)
 松梅佳処図、蘭坡・天隠竜沢賛、室町時代
松梅佳処図
   :激しい飛沫をあげる瀧
 奔湍図、伝狩野元信筆(重要美術品)

   :飛沫と水の轟音が聞こえるようですね。
 花鳥図屏風、雪村周継筆、室町(重要文化財) 
花鳥図屏風一部
   :早秋の朝雪解け水がぶっかって鳥たちが
    
3.涼を呼ぶ鯉
 双鯉図、丸山応挙筆、1782年、泉屋博古館
   :二匹の鯉が子孫繁栄、出世を表す
HPより
 鯉図、渡辺南岳、六曲一双、黒川古文化研究所
HPより
   :大きな鯉が尾びれなど部分を含め5匹?
参考出展で、南岳の『殿様蛙行列図屏風』も並んで出展、
なかなか面白い構成ですね。

4.涼を呼ぶ衣装とうつわ(代表的作品を)
 琉球紅型衣装:古いものですがきれい
 赤色薩摩切子皿、江戸末期
 藍色薩摩切子小瓶、江戸末期
藍色薩摩切子小瓶HPから
   :藍の色合いが、いいですね。

小さな美術館ですが、池を隔て奈良の市街の向こうに高円山が
ササユリを眺めるのもよし、。

大和文華館「琳派と風俗画 」 宗達・光琳・乾山・抱一展へ

2016-05-12 07:46:56 | 大和文華館
琳派とは、江戸時代「装飾的な作風」を特色とする芸術家の
集まりで、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一などを
ゆるやかにつなぐ言葉として使われます。おりしも昨年は、
琳派誕生400年で、秋の京都はどこもかしこも琳派琳派、
狂騒的でもありましたが・・・
ここ奈良、新緑の映える大和文華館で、ひっそりと
「琳派と風俗画 - 宗達・光琳・乾山・抱一」展が開催中で、
活気に満ちた桃山・江戸の文化の粋を感じにまいりましょう。
 
エントランスをぬけ、
左右にソファーのある休憩室を兼ねた廊下の先に
いつもの如く、三つの出陳品が出迎えてくれます。
向かって左側から
武蔵野隅田川図乱箱(重要文化財)
尾形乾山筆 江戸中期
乱箱全面に陶芸の如く描いておられます。
 (中蓋)

扇面貼交手筥(重要文化財)
尾形光琳筆 江戸時代中期
全面に金箔を敷き詰め、その上に扇面や団扇の絵を
煌びやかさは
 富士面(懸子表)

沃懸地青貝金貝蒔絵群鹿文笛筒(重要文化財)
本阿弥光悦作 江戸時代前期
光悦蒔絵で、青貝(厚い貝殻)金貝(薄い貝殻)の製法を


瓶花図
酒井抱一筆 江戸後期


伊勢物語図色紙(六段芥川) 伝俵屋宗達筆 江戸前期


新古今和歌色紙
本阿弥光悦筆 1606年


色絵夕顔文茶碗
尾形乾山作 江戸時代中期
腰の張った茶碗に地は黒絵具、白緑黄の釉薬で夕顔を描き
『よりてたに 露の光や いかにとも、
  思いもわかぬ 花の夕かは』白の釉薬で和歌が


陶法伝書(陶工必用)
尾形光琳筆 江戸時代中期
なんと江戸に下った折の、仁清等の陶法指南書です。


錆絵柳文重香合
尾形乾山作 江戸時代中期
いわゆる乾山焼きで三段に分かれた香道の香合


【風俗画】は 後半の部屋にどーんと
国宝の「 婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」 江戸前期
輪舞図屏風 江戸前期
以前紹介しましたので省略させてください。

見応えのある作品がご覧になりますよ。

「山水」理想郷への旅ー大和文華館へ

2016-04-02 11:49:29 | 大和文華館
枝垂桜は散り始めておりますが、春の花々が咲く
  
奈良大和文華館では、4月10日まで残り一週間ほどですが
山水ー理想郷への旅ーと題した展覧会が開催されております。
 
平面上に描かれる、東洋の山水画ですが、
工夫を凝らした画家たちの三次元空間への表現の
素晴らしさに、息をのむばかりでした。

三章からなります。
1.日本の室町時代の山水画
狩野派の伝統を継承されますが、江戸時代になり、
円山派や南画への流れが生まれます。

山水図屏風、伝周文筆(室町時代)重要文化財
木々を揺らす風の音が聞こえませんか?


 

奔湍図、伝狩野元信
飛沫と水の轟音が聞こえるようですね。


東山三絶図、丸山応挙筆(江戸後期1786)
京都の東山からの街並みで、遠景、近景が誇張されており、
手前には宴会、遠くには東寺の五重塔が見られます。


潤泉松声図、浦上玉堂筆(江戸後期)
擦筆法で鋭く描かれており松籟をうまく表現しています。


高土観瀑図、山本梅逸筆(江戸後期1851)
透視遠近法で描かれ、松林の中の滝へ向かう高士一行が
風の流れを感じませんか?


2.中国の明・清朝時代の山水画賞楓図、張風筆(清朝1660)
遺民として生涯を過ごされたそうで、
画中の人物にまで、高潔さが現れております。
谷を駆け抜ける風が
筆は力強くまたは緩慢に、手の動きまでもが伝わります。


山水図冊、方士庶筆(1728)
37歳初期の図で、幻想的な薄墨の美しさ


3.山水版画
肉筆とは違った硬質な美しさを感じました。

奈良二番桜?は大和文華館の「三春の瀧桜」満開

2016-03-31 08:44:14 | 大和文華館
久しぶりに大和文華館をチェックしておりますと
27日にもうすでに「三春の瀧桜」が満開になっており、
奈良の二番桜とも言われており、伺わなくてはいけません。

入り口横に大和文華館の庭(文華苑)の案内板があります。

桜以外を簡単に紹介します。
  
すもも       ニワウメ      ユスラウメ  
 
ボケ        花蘇芳

少し坂を上ると、雪柳の向こうに枝垂桜が
 逆方向から
上りきると、左側に大きな枝垂桜が目に飛び込みます。
人がたくさん集まっているということは
これが「三春の瀧桜」になるのですね。

あまりの人の多さに暫し、遠目から

近くに寄りますと、
 
大和文華館の海鼠壁(なまこかべ)の白と桜が映り込み

枝の内側に入り込むと、本当に「」のように見えます。

素晴らしさに感激です。
木の根元には由来の碑があります。

日本三大桜の一つで、福島三春町にある
天然記念物「三春の瀧桜」の種子から
育てた若木を昭和59年に寄贈されたとされ、
今や30年以上の成木に生長し、エドヒガン系の紅枝垂桜
樹高9m以上、幹周1m、樹冠12m×9mに達しております。

なぜ、「三春の瀧桜」の若木が寄贈されたのでしょうか?
三春町郊外に、雪村が晩年を過ごした雪村庵があり、
1983年は雪村の没後400年にあたり三春町歴史民俗資料館が開設され、
開館記念の行事として特別展「雪村 三春への道」が開かれました。
この展覧会に大和文華館から雪村筆「自画像」が出品されておりました。

なお大和文華館には、自画像以外に「呂洞賓図」、「花島図屏風」など
重要文化財を含む雪村の名品を多数所蔵されております。

大和文華館の「三春の瀧桜」を奈良二番桜?としましたが、
奈良一番桜といえば、「氷室(ひむろ)神社」の枝垂桜です。
近鉄奈良駅から東大寺へ歩いて10分ほどのところにあり、
これもエドヒガン系の枝垂桜になります。
ブログでは旅行初日の18日に開花し、満開は24日、
今朝31日から、もう散りはじめております。
 
なお奈良公園の「ソメイヨシノ」は見頃になります。

特別企画展『仏教の箱』大和文華館へ

2016-02-10 16:26:15 | 大和文華館
今年になり大和文華館に伺っておらず、急に思い立って
お邪魔すると、いつもとは違い、多くの車が、
なんとラッキーなことに、今日は”梅の無料招待デー”です。
入り口
特別企画展『仏教の箱』ー荘厳された東アジアの容れものー
展示品は62品目からで、
HPでは、こんな説明文から始まります。
『特別なものや貴重なもの、永く残しておきたいものなどは、
 どのような箱にしまうでしょうか。・・・・
 箱は物を入れて保管する機能を持つと同時に、
 箱そのものを美しく飾ることによって、
 中のものの大切さや貴重性、・・・
 思い入れの深さを表現する手段にもなったといえます。』
入り口には三つの展示品が出迎えて頂き、
石造四面仏:唐中期を表します。
 北方は弥勒如来、東法に釈迦・多宝如来
 南方は定光如来、西方に阿弥陀如来さまが

五つの分野で展示分けされており、
1.舎利を納める
2.仏像を納める
金銅板仏:唐末期
 鴟尾がついた厨子の一部 大日如来と30尊

金銅如意輪観音像:唐末期
 左右3手で、ふくよかなお顔が

石造二仏並座像:北魏
 法華経の見宝塔品から
 多宝如来は右手をだし、釈迦如来を招く。


3.経巻・経冊を納める
もちろん国宝の一字蓮台法華経もありますが、
大方広仏華厳経:高麗後期、前田家伝来を


4.仏具としての容器
銅板地螺鈿花鳥文説相箱(重文):平安時代
オウムが螺鈿で、羽がきれいですね。
   
羅漢図:高麗、衣がやわらかい

堆黒屈輪大盆:元、60cm大で最大とされる
 屈輪紋が大盆全体に、迫力が

5.付:さまざまな箱

『箱』を通して、
仏の教えそのものによる人々の様々な祈りも籠められおり、
篤い信仰心と当時の美意識が感じ取れますね。
また香合や盆なども展示されており、時代による変遷も伺え、
うっとりさせていただきました。

大和文華館にて「蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画」展へ

2015-10-22 21:13:08 | 大和文華館
大和文華館にて朝から出かけました。
入り口の栴檀の木は葉が散り始めておりますが、
まだまだ実は青いまま

坂道を登っていくと、
センリョウ さざんか
さざんか 酔芙蓉
紅葉はまだ少しですが、館内へ
特別展 蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画
が開催されております。
植松瑞希学芸員からの丁寧な説明を受けました。
いっぱいお話を聞きましたが、「馬耳東風」。
当時の社会情勢や文化が分からないと・・・?
今回は中国文化のはしっこでも、理解できたかな。
教えていただいた、はしりをすこし・・・
時代背景は
蘇州夜曲で有名な「蘇州」は揚子江河口に開かれた町で、
運河が巡らされた旧市街があり、
春秋戦国時代(紀元前585~473年)の呉の首府で
「呉越同舟」「臥薪嘗胆」の4文字熟語が表す裕福な街です。
絹や木綿の集散地で財を成し、元の時代文人文化が栄えたが、
しかし明初期に苦渋の時代を経たが、15世紀には復興し、
沈周、文徴明のリーダーの出現、
清になると皇帝が二代にわたり南巡を6回もされています。

入り口には、扇面図が左右に2点あり、
何かしらキラキラ輝く部分があります。
紙に金箔が塗ってある『金箋』で、
見る位置や粒子の大きさで、光沢感が違って見えるそうです。
当時の中国は団扇の文化で、
日本の扇面図、それも金の文化が流行したことが分かりますね。
←クリックで拡大を
『菊花文禽図』沈周(当時の社交界のリーダー)

鶏が五色の羽をもち(人間)がやや痩せ、羽も少ない(老人)
眼光が鋭く力強く立っている・・・沈周を表し
菊、蝶々・・・長寿を寿いでいるそうです。
特に讃の文章を是非読んでほしいとのことで、
お軸で少しはと思いましたが、それがなかなかなのです。

竹が崖から生えているのですが、
鳳凰に見えませんか。


中国文化は、なかなか手ごわいですよ。
こんな細かい描写まであり、さすが、無言。
清明上河図巻(1577年)

栴檀の実がなる大和文華館へ

2015-09-17 20:46:43 | 大和文華館
朝から雨の中、大和文華館の無料招待デーに出かけました。

門のすぐそばに、栴檀の木があり、
青い実をつけておりました。
青い実も10月を過ぎると、黄色く色づきそうで、
紅葉した姿を思い浮かべながら、坂を上がっていくと

坂の脇には、ムラサキシキブが色づき始め
  
曼珠沙華も咲き始めております。

木々の間には、蘭系も咲いており、

夏から秋へつなぐ花、芙蓉も雨の中、
一瞬の煌びやかさをかもしながら

本館へと誘われます。
外観は桃山の建築をイメージさせる海鼠壁(なまこかべ)
雨にも生えますね。

館内では、”中世へのまなざし”特別展が開かれております。
”祖師へのまなざし”で
一遍上人、弘法大師
法然上人のお姿の神々しさ
一休さんや雪村さんの素朴さ
また笠置曼荼羅、日吉曼荼羅、柿本曼荼羅
どれもすばらしい曼荼羅を拝見することができました。
御公家さまの華麗な書と相対に武将の無骨な書や
特に七言絶句の墨蹟のすばらしさ。
もう少し、字を読めれば楽しいのですが。

参考出展で、室町期の根来塗が片隅に。
茶入が、見られただけでも、
訪れて本当によかったです。

大和文華館”豊かなる日本のやきもの”展へ

2015-07-24 00:43:48 | 大和文華館
 
雨の中、大和文華館を訪れました。
  
花の美術館として有名ですが、今は花の少ない季節で、
写真の花々が、(うつぎ、あじさい、サルスベリも
  
むくげ    芙蓉(左にカミキリ)アメリカフヨウ(白)
 
アメリカフヨウ(ピンク)ヤマユリ(鳳来寺ユリ)
館内では学芸員、宮崎ももさんからまず最初に
当館所蔵品(陶磁器は約140点から90点)のみの展覧会だが、
各館長らが、バランスよく作品を所蔵し続けております。
しかし今展示は二つの分野の作品がありません。
一つは施釉陶(かいゆうとう)の、
奈良から平安時代にかけての作品を所蔵していないこと。
二つ目は、京焼の乾山以前の仁清らの色絵の優美さに比べられる
乾山のさび絵(絵は兄:光琳、乾山は字や形)の作品が、
琳派400年(サントリー美術館)へ出展のため展示できないとのこと。
乾山(夕顔文) 
それを補うためスライドで丁寧に説明を受けました。
その後、作品を前に丁寧に説明をしていただきました。
日本の焼き物の歴史は縄文(16500年前)から延々と続いており
・土器の誕生から展開
 (縄文土器、弥生土器、土師器:古墳時代)
 重要文化財の鷹狩男子像・埴輪があります。
・須恵器と施釉陶の誕生(古墳~平安)
 自然釉から人口釉へ、そしてロクロの使用
須恵器奈良二彩
・焼締陶と施釉陶の隆盛(鎌倉~室町)
 ロクロをやめている。六古窯の誕生
信楽
・茶陶の隆盛(桃山~江戸前期)
 わび茶の世界が広がります。
 
黒織部沓茶碗    志野柳文鉢
・磁器の誕生と展開(江戸前期~後期)
 
柿右衛門(有田)  鍋島   
・色絵陶器の誕生と展開(江戸前期~明治初期)
京焼の名人が、金沢(春日山)・大津(湖南)・淡路
紀州(偕楽園)・奈良(赤膚)そして薩摩へ技術指導。
特に金襴手は江戸後期には京都へ逆もどり、京薩摩の誕生。
 
おしどり香合(仁清)春日山焼(青木木米) 薩摩

なかなかの熱弁で、次から次へとあっという間に終了。
ゆっくりと、もう一度館内を回りましたが、
おしどり香合を含む、すばらしい香合もあり、必見ですね。
人も少なく、ゆっくりと焼き物の歴史が感じられました。


大和文華館(水にまつわる美術)へ

2015-05-29 06:59:50 | 大和文華館
 
水にまつわる美術
東アジアの絵画や工芸品から4つのテーマで構成されています。
①神聖な水、②水の恵み、③四季の中で、④水をめぐる物語
瀧 朝子学芸員による解説は極めて、有意義な内容でした。
  
①神聖な水:龍は聖域に繋がる存在として
:博山炉は水を張る水盤に蓮茎とが巻き付き火炎宝珠文を上(須弥山)に配しています。

②水の恵み:鯰と年は字で音通で、如意頭形と合わせて2匹の鯰で「年々如意」吉祥句と
 
③四季の中で:秋塘図;小さな画面ながら、夕刻の一瞬の無限な詩情を表現している。

④水をめぐる物語:伊勢物語;女が水に映った自分の顔を眺めながら恋人を思い嘆くが、
男(右上:一回の逢瀬のみ)はもうすでに恋は冷めている。
なにか複雑な心境になりますね。

”なお大和文華館は、菅原池(通称:蛙股池)の畔にあり、
日本最古のダム【西暦162年?(狭山池616年と思いますが)】として紹介されています。
展示室の間の休憩室からこの池と若草山が眺められ、
水に縁のあるこの美術館で、今回の企画を催せたのはうれしい。”
と、解説の途中で紹介されていました。


大和文華館の風俗画ってなに

2015-04-24 10:08:51 | 大和文華館


名品図録より
婦人像(重要文化財)桃山時代

魯山人が一時所有され、表装も直されておりなかなか斬新な表具であり、
数珠を持たれており法要の様子をあらわしており、辻が花の着物を身に着けた女性の強い視線が、
魯山人の好みだったのでしょう。

婦女遊楽図屏風(松浦屏風、六曲一双)

ほぼ左右対称に描かれ、腰高な女性が背筋を伸ばし背景に影がなく、西洋人的な雰囲気が醸し出されており、キリスト教における受胎告知を表す場面も垣間見られるとのことでした。

学芸員のすばらしい説明は、描かれた時代背景や作者の意図がより深く理解できました。

大和文華館の春をきりとりました。

エントランス:入り口から坂道を上がります。
つつじやしゃくなげが咲きだしております。



ヤマブキ

ハナミズキ