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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

朝茶事が終わりほっとする間もなく

2017-08-31 19:14:28 | 主菓子とお干菓子
今日は葉月晦日、乾燥し冷えた空気が入り涼しい朝に
疲れがやっと取れそうです。
青空が広がる若草山の頂上付近に人が見え、若草山へも
秋の行楽シーズンで葉卓さん緒方々が登られるでしょう。
若草山高円山
でも太平洋側は、あのミサイルに続き
台風15号で波高く、何事も無きように。

朝茶事の片づけが・・・まだ済んでおりません。

実は朝茶事の次の日も自宅稽古があり、お見えに。
立礼になりますが、昨日の名残を
  
菓子は両口屋是清の夏限定の「ささらがた」から
錦玉羹の白桃とすいかを、写真はレモンに。
  
でも両口屋さんは明日からは「お月見」だそうで、
秋本番!
茶事から頭を切り替えて、しつらえも考えなくては

「萩の露」で秋の足音はまだ?(修正版)

2017-08-22 17:02:20 | 主菓子とお干菓子
今朝の最適気温は26.5℃と熱帯夜に・・・、
エアコンが切れると起きてしまい、さらに朝茶事に体も
時間に合わせるため、目覚ましを5時に設定。
一時間早く目覚め・・・より睡眠不足に
空いた時間で、気になっていた広間のサッシの掃除をし、
一汗も二汗も・・・
今朝の奈良も大気が不安定で、雲もかかっていますが、
蒸し暑く、お稽古に伺う8時半頃でもう30℃越えでした。
今日のお稽古は偶然にも朝茶事の嗜好でしたので、
有難い事に勉強させていただけます。いつも通りの時間に
おにぎり、コーヒーと麦茶を手に出かけ、
東大寺大仏殿の鴟尾さんにもごあいさつを。

教えていただいたことは、
最後のご飯は、必ず白ごはんになり、
時間を短縮するため、預け鉢は一つだけで、
生臭物は出さないほうが良いとのこと・・・
朝茶事の会記を少し考え直さないかもしれませんね。

菓子は、奈良「樫舎」さんの「萩の露」
  
雨が降り、庭の萩の花が・・・露に見えませんか?
              (追加修正8/23)

そういえば、もう明日は「処暑
9月7日の白露の前日までともされており、
早くこんな季節が訪れてほしいものですが・・・

昨日も朝からギラギラの天気の中、
出不精の相方を連れて、近くの公園まで散歩に。
まだまだ夏の風景ですね。
蝉も、数はへり静かになりましたが、依然として
 
蝶も、恋の季節を愉しんでいるのでしょうか?
 
でもよく見ると、蜘蛛の巣の蜘蛛も少し大きくなり、
日差しも、やや斜めに射し込んでいますね。
 
秋の足音がそろそろ聞こえてきそうですね。
モミジや「タムシバ」も色付き始め?
 タムシバ
天気予報はまだまだ夏が続きそうですが? 

菓子は「能登おもたせ」で洗い茶巾に

2017-08-19 19:49:41 | 主菓子とお干菓子
奈良は真夏並みの日差しで、残暑が厳しいですね。
でも、関東から東北は「やませ」の影響で冷夏だそうで、
雨が続き日照量が少なく、米作に病気が発生し悪影響が
1993年以来の米の不作が心配ですね。
そして都心では今日は豪雨に、雹も降ったとか。
いつまで、このお天気続くのでしょうか?

今日のお稽古は、一人の予定が嬉しいことに、時間が取れ
お稽古に伺いたいということで二人になっていたのですが
時間が取れた方だけに、この方は久しぶりのお稽古、
あまりの暑さに洗い茶巾にさせて頂きました。
  
主菓子は「能登おもたせ」加賀屋さんで、
能登産の大納言小豆を丁寧に炊き上げられており、
それを黒砂糖を溶かした葛の中に入れられていました。
 
干菓子もちゃんと用意してありますよ。
 
最後までシュンシュンと良く湧いており、よいお稽古で

いろんなお話も伺えましたが、わたしのとって
「お茶」を続けて頂けることが、一番嬉しいことです。

そして、お稽古が終わるや否や、里帰りしていた三男坊が
元気を取り戻し帰って行きました。8日間も(やれやれ)
いろいろありましたが、健康が一番ですね。
仕事に、そして子育てに夫婦そろって頑張ってくださいね。 

「滴り(したたり)」で名水点を

2017-07-31 14:56:38 | 主菓子とお干菓子
奈良の最低気温は26.5℃と熱帯夜になり、
寝苦しい夜で、朝からも日差しはギラギラと、
梅の土用干しには良い日、早速ひとつずつ汁をとり
縁側に並べます。
『走り出せ雲見送りて梅を干す』
            愚句

さあ次は朝から自宅稽古に来られますので、準備を
でも汗がしたたり落ちてきます。ふと見た
デジタルカレンダーの室温表示は、9時で29.5℃と、
暑いはずです!がんばらなければね。
竹花入れに、木槿、黒花蠟梅と藪茗荷を飾り
 
今日も名水点に。

うれしいことに稽古場に入られて、幣の下がった
注連縄が張られた釣瓶水指と濃茶入れでお判りでした。
菓子は水牡丹なのですが、「滴り」と名付けており、

したたり」は京都祇園祭の菊水鉾さんで出される菓子
その祇園さんも今日31日の「疫神社夏越祭」で終わりに。

後片付けに、釜の底の汚れに気が付きました。
炭を使うからなんですね。棕櫚のたわしできれいに、
これからも使わせていただきますよ。

茶道サークルはフランボワーズの錦玉寒で

2017-07-14 13:11:00 | 主菓子とお干菓子
蒸し暑いさなか、第4回目の茶道サークルへ
菓子は昨年も作った、観世水で涼を呼ぶ錦(金)玉寒
甘い寒天の中に、仏語で「フランボワーズFramboise」、
英語では「ラズベリーRaspberry」の実をいれました。
 
観世水(かんぜみず)には(虎屋さんより一部改変)
足利義満が能楽の観世大夫に与えた屋敷には名水の誉れ
高い井戸があり、観世井(かんぜい)と称しました。
伝説としてその井戸に龍が舞い降りてきて以来、水が動き
美しい波紋の渦巻きができ、白蛇さまが棲まれていると。
*一説には深い井戸で地下水の合流地点にあたるからと
渦巻水(うずまきみず)を意匠化した観世水(かんぜみず)は、
仕舞扇・謡本の水巻模様として使われております。

少し残ったので、孫にでも

相方に試食してもらうと、
”酸味が強すぎてお茶の味が”とけなされますが・・・さて

茶道サークルでは、見学の方も含めて集まられており
立礼、薄茶平点前をさせていただきました。
お軸は「清流無間断」で、
”清らかな水は絶え間なく流れ、葉を枯らすことはなく
 精進修行の大切さを語り、不断の努力が必要ですね”と
  
菓子は観世水[フランボワーズの錦(金)玉寒]に団扇を

皆さまは、”美味しい”と・・・
暑い日には、うってつけの菓子になりました。

もう一時過ぎ、蒸すと思っていると雨が・・・
名古屋では大変な雨量だとか、何事も無きように
昼からお稽古があり、お茶箱の準備をしなくてはね。

菓子は「乾山写し」「うすべに」で

2017-07-12 16:38:52 | 主菓子とお干菓子
今朝から蒸し暑く11時42分には34.4℃と今年の最高気温を。
その後急に黒雲と共に雨風が、開けていた南側の窓から吹込み
下は間に合ったのですが、二階は雑巾のお世話に・・・
でも雨のお蔭で気温は29℃まで一気に下がってくれ、
玄関の木槿も昨日は萎れていたのが咲いております。


先日の土曜日の自宅稽古のお話です。
四人様お集まりでしたので、”久しぶりに花月をしましょう”と
前日までに連絡済だったのですが・・
障子も外さないといけないし、もたもたし準備が進まず、
この天候ではと言い訳をして、
名水立て、梶の葉で葉蓋の扱いにさせていただきました。
   
床のしつらえは、お軸は「渓雲」東大寺元管長 清水公照筆、
お花は藪茗荷、木槿と水引で
 7/8⇒7/10
(十日の方が上手く活けれたのではないでしょうか。)
主菓子は、奈良樫舎さんからで、干菓子は京都菓子司 末富
「乾山写し絵替わり煎餅」と「うすべに」を。
 
HPによると「乾山写し」は琳派の世界を京焼に展開させた
尾形乾山の絵替り皿を麩焼き煎餅に写されており、
かろやかな味わいの麩焼き煎餅になります。
「うすべに」は、かろやかな薄い麩焼き煎餅の間に、
甘みを添えた梅肉を挟んだ干菓子で、サクサク感とともに
上品な酸味と甘みが、抹茶に合い、喜んで頂けました。

皆様お忙しくて、時間的にも丁度よろしかったようで、
一安心、次回は必ず「花月」をしましょうね。

七夕の菓子は「天の川」で、「員茶の式」も

2017-07-07 16:32:38 | 主菓子とお干菓子
豪雨によるすさまじい災害の爪痕と人的被害が・・・
言葉になりません。
今日も北九州にまで豪雨で、土砂災害の危険性が・・・
人的被害を防ぐには、早めの避難しかありません。

ところでハンブルグ響は週末九州での演奏会の予定で、
今日は福岡シンフォニーホールでの予定なのですが?
明日土曜日は鹿児島、日曜佐賀で日本公演は終わりに。
全てにブラームスの交響曲 第1番ハ短調Op.68が演奏され、
圧倒的な音圧で、梅雨前線を吹き飛ばしてくれませんか?

そういえば昨日お稽古中、先生も週末九州での行事に
参加される予定とのことで、本当に心配されておりました。

そのお稽古ですが、朝は『濃茶付花月之式』、
菓子は奈良「樫舎」さん、名を聞いておらず、
「糸遊び?」あるいは星があり「天の川」でしょうか?
 
七夕に相応しい菓子になりますね。

昼からは『員茶の式』を教えて頂けたのですが・・・
一年半ぶり三回目になり前回同様、直ぐには思い出せず、
員茶は寛いだ中でするものなのですが・・・
しばしの後に、思い出し事なきとなりました。
でも帰り着くとすぐに、成書を取り出し復習に。

偈頌は、『老倒疎慵無事日 閑眠高臥対青山』で、
なにもかも洗い流したかのような心境をあらわしています。

流すと言えば、流しそうめんのおいしい季節になりました。
今日頂くと。「七夕そうめん」といわれます。そのもとは
素麺の元とされる「索餅」が由来とされます。
「7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせる」
この古代中国の伝説の「索餅」が奈良時代以前に日本に伝り
*世界最古の文献は、紀元200年頃の後漢の字書「釈名」で
 日本では正倉院文書が最初で、長屋王跡からの木簡や
 平安中期の源順「和名類聚抄」にも
神田雑学大学より
千年も前から七夕の行事食「七夕そうめん」になり、
天の川や織姫の織り糸に見立てることもできますから、
今晩は、オクラを星にみたててみましょうか。
国立国会図書館,和名類聚抄より
でも今夜の夜空は、七夕を見られる確率は10%と、
天の川は見えそうにありませんが、東の空に向い
願いは一つ、九州での豪雨が収まりますように!

菓子は「水牡丹」で、葛粉は?

2017-07-04 17:18:20 | 主菓子とお干菓子
文月朔日の朝に創った文月の菓子は・・・
この季節ですから『水牡丹』ですね。
 
餡を吉野葛で包み込むだけのシンプルさで、つるん・ぷるんと
した食感とともに餡と葛本来の味や美しさが問われます。
いかがでしたでしょうか?。

実は月末の夕方造るつもりが、あれっ本葛粉がありません。
急いで近くのコープへ走ると、100g「本葛入り葛粉」しかなく、
大きなスーパーに足を延ばすと50g本葛100%「吉野本葛」だけ
 

商品の名前って、葛粉、本葛粉、吉野葛、吉野本葛、
ややこしいですね。
「吉野本葛」「吉野葛」の表記については、
公正取引委員会では
”葛根の澱粉100%の物を「吉野本葛」といい、葛粉に甘藷澱粉
 (サツマイモ)を混ぜた物を「吉野葛」とされており、割合と
 しては、葛粉が全体量の50%以上になっているものをいう。”
そして特許庁は
”平成19年7月に、吉野葛製造事業協同組合に特許庁における
 地域団体商標制度に登録が認められております。”

吉野本葛と名乗る商品でもお値段は何倍かの差があります。
この吉野本葛のなめらかな食感は、粉の粒子の細かさに由来し、
製法も、「森野吉野葛本舗」さんによると
葛の根に含まれる澱粉を、極寒期に地下水のみで繰り返し精製
これを吉野晒しといいその後乾燥させてつくられます。
HPより

なお「吉野本葛」については創業140年の奈良『天極堂』さんが、
2010年度、2011年度、2012年度のモンドセレクションを
3年連続金賞受賞 されております。

葛粉は小麦粉の代用としてグルテンフリーの生活にも有用との
ことで、ますます、吉野本葛を奈良市まで買いに行かなくては!

菓子は「手毬花」と「やまんぼう」で

2017-06-24 12:11:37 | 主菓子とお干菓子
昨日の奈良は今夏の最高気温32.6℃と暑く、夜も蒸し暑さで
なかなか寝付けず、だるーい朝を迎え寝室でだらだらと・・
どんな菓子を作ろうかと思案しますが、時間だけが過ぎ、
時差ぼけ解消に時間のかかる年齢になりました。
今日の自宅稽古は昼過ぎからで大助かり。

やっと体を動かし、出来上がった菓子の名は、
 
今が盛んと咲き誇る紫陽花の別名「よひら」??

四片の小さな花が丸く集まった形から『手毬花』と。
でもオオデマリの別名とも被りますからご注意を。
 
膝小僧抱へる仕種手毬花』 森下康子

奈良で紫陽花寺といえば「矢田寺」そして長谷寺等ですが、
こんな句が詠まれておりました。
高円山の麓の寺の手毬花』 浅井敦子

百毫寺」のことで関西花の寺二十五霊場、第18番札所。
山門の萩が有名なのですが、紫陽花も隠れた名所ですね。

それともう一つ、お出しした焼菓子は、
岡山県井原市の銘菓「やまんぼう」久津間製菓さんです。
 
箱の裏書には、故備前焼作家「藤原啓」氏の言葉が添えられ
中に手造りされた素朴なながーいお饅頭、つぶし餡に栗が入り、
そぼろ生地で巻かれた上に芥子の実が載っており、
甘くなく、パイ様の独特な風味も感じられました。

菓子は水無月と山清水で

2017-06-07 16:26:25 | 主菓子とお干菓子
今日は予定通りの梅雨入りになりましたね。
庭の紫陽花も雨に濡れております。
 
この紫陽花もあっという間に
紫陽花の末一色となりにけり
            小林一茶
  

昨日は私のスケジュールの思い違いから、急なお願いで、
稽古日を一週間前倒しにしていただけました。
 
六月で、お稽古は月一回とお忙しい方々ですから、菓子は、
半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災をお祈りして
水無月」をお出ししなければなりません。
慌てて前日の夕方からは「水無月」を作りはじめました。
 
出来上がりましたが、小豆が煮過ぎたのでしょうか?
さらに鶴屋八幡さんの丹波大納言小豆の「山清水」も
糖蜜に浸された小豆を寒天と砂糖で包み込まれており、
水無月とよく似ておりますね。
 鶴屋八幡HPより
お稽古は、長板総荘の薄茶と濃茶をさせて頂きましたが、
「水無月」本当のところ、いかがでしたでしょうか。
水無月の和菓子三角祈りけり
               愚句