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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

カキツバタは「杜若」「燕子花」どちらを

2018-05-24 16:05:00 | 主菓子とお干菓子
タイマーでシャッターが上ると寝室に朝日が射し込み、雨で
空気中のゴミが除かれたのか透明度の高い青空が見えました。
でもまた大陸から黄砂が襲来が・・・出かける時はマスクを。
暑くなりそうな一日がはじまりました。
 9時

この季節の定番の自宅稽古での菓子は、在原業平が伊勢物語
九段で詠んだの歌から『唐衣』か『燕子花』になり、
5月13日まで公開されていた根津美術館所蔵の
国宝『燕子花図屏風』が有名、でも私は大和文華館所蔵の
『伊勢物語八橋図』岡田為恭を思い出します。
伊勢物語八橋図 

毎年のこと朝から稽古場の準備で忙しい中、紫芋を含む二種類
の練りきりに、黄身餡を足していたが、
この『燕子花』置き忘れ!そこまで手が回らなくなったのかな
でも一個一個心を込めましたよ。
 

漢字では「燕子花」と「杜若」と表され、
語源由来辞典によると
”カキツバタは、古くは「カキツハタ」と清音であった。
 語源は、花汁を摺って衣に染めるための染料であったため
 「カキツケハナ(搔付花)」「カキツケバタ(書付花)」の説
 が通説、ただし音変化として考え難いため、語源は未詳。
 漢字の「杜若」「燕子花」は漢名の借用だが、中国で「杜若」
 はツユクサ科のヤブミョウガを指し「燕子花」はキンポウゲ科
 ヒエンゾウ属の植物を指す。”と(一部改変)

皆様どちらの漢字を用いられますか、それともカタカナだけ。

立礼は唐衣と菖蒲で

2018-05-15 17:33:09 | 主菓子とお干菓子
今朝から奈良は真夏日になるとの予報、まだ五月ですよ・・・。
朝は自宅稽古そして昼からはボランティアでの出稽古と、毎日
予定が詰まっているのは嬉しいのですが、余裕が・・・。
残念なのはこの20日で終わる金沢「美のチカラ」展は諦めに


昨日の自宅稽古は立礼、いつもは電気ヒーターなのですが、
風炉になり、炭の臭いも楽しんでいただければと・・・。
 
軸は、木馬で遊ぶ子供が描かれた「天真」
花は「大山蓮華」だけを吊り花入れで、良いですね。
 
菓子は自家製(芳月庵)の浮島、「唐衣」と名付け
 
干菓子は、亀屋良長さんの「京半月・菖蒲」
 
愉しんでいただけたでしょう。

でも今日15日の奈良の最高気温は29.4℃、真夏日に届かず、
奈良の真夏日は明日あす以降にお預け!
でもお稽古場に9人、さすがにこの暑さもあり疲れも・・・、
でもお稽古できる楽しさには・・・。

風炉での稽古は青梅で

2018-05-13 16:35:30 | 主菓子とお干菓子
朝早く雨が降ったようで地面が、予報では昼過ぎには本降りに。
8時半
でもお稽古に伺った奈良市内ではもうすでに雨粒、
11時前から本降り、いつまで降り続けるのでしょうか。
帰る前から大阪・京都に続き奈良中部そして帰り着くと、
雷が鳴り4時には奈良市内にも警報が、梅雨の先触れ・・・
明日の朝にはになってほしいもの。

先生の稽古は炭付花月と濃茶付花月を教えて頂きました。 

一方昨日の昼からは炉から替り風炉での初めての自宅稽古に
 
着物を召されてお出でで、初炭そして薄茶平点前(運び)を。

菓子は、先日造ったもの、形と色から、わかりますよね。
  
青梅』、三年連続この季節定番に。
 
干菓子は『葵紋』
 

昨日は26.1℃を記録した夏日でしたが、
炭も小さくそれほど暑さは感じられません。
来月には簀戸を入れ・・・半年間の楽しみに。

菓子は「葵の花」両口屋是清と「粽」

2018-05-07 13:08:21 | 主菓子とお干菓子
庭の草木にも雨粒、久しぶりの雨の朝を迎え、飛び始めた
ブタクサ花粉の飛散も少ないのでは。
梅花空木(バイカウツギ)も葱坊主も雨が似合うますね。
葱坊主雨降ればまたさむくなる
                大野林火
天気予報もここ二三日は20℃ほどで寒くなると・・・
梅花空木 葱坊主

雨が似合う大紫露草(オオムラサキツユクサ)も咲だし
山紫陽花も萼片が開き始め、これからが楽しみに。
大紫露草 山紫陽花 

今日の自宅稽古、点茶盤での立礼のお稽古、
隣部屋から移して、よっこいしょと。
お花は昨日と同じ、黒蠟梅と梅花空木で
  

干菓子は、先日訪れた徳川園で限定の落雁『葵の花』
両口屋是清、金箔が・・・
 

端午の節句も過ぎましたが、我が家には二つの粽があり、
一つは『粽』(佐賀・丸きんまんじゅう)の小さな粽で
お稽古の主菓子にピッタリ、今回はこれを主菓子にして
召し上がり方もお伝えできました。
 
もう一つは、今年も1000本も手造りされた大きな『粽』
おすそ分けに10本頂きました。
 

五日の夕方にあった子供の日のお祝いに食べてもらうつもりが、
集まったのは7時頃になりました。
その日は薬師寺の奉仕でしたから、大急ぎでキッチンへ入り、
牛肉のたたき、タンドリーチキンやサラダ等、テーブル一杯。
そして取り寄せたお寿司、あっという間に、それぞれのお腹に、
マンゴーや柑橘類、最後にはハーゲンダッツのアイスクリーム
いつもはミニカップですが、今年はノーマルサイズに
食べている顔が面白くて、手作りの粽を出すのを忘れてしまい、
お持ち帰りに。大きな口を開けて頂いてくれたことでしょう。

雨がしとしとと降っていますが、そろそろ午後の方が・・・。

浮島は菜の花それとも臘月

2018-04-18 16:48:08 | 主菓子とお干菓子
昨日からの雨も朝には小雨に、昼には太陽も恥ずかしそうに
顔を出し黄砂も雨で落ちたのか、雑木林の若葉がキラキラと
輝きはじめ、夕方には若草山も・・・『山笑う』に。
 12時 16時

庭の白ツツジにも少しですが今年も紅一点の花が・・・


昨日はある茶道サークルの今年度一回目の稽古日、白一点
男性も含め、7名様がお出でになりました。新年度ですので
新しい方もおられ、まずはご挨拶からそして袱紗捌きのお稽古
こちらも身が引き締まります。
引き続き「入れ子点」の点前を・・・。以前からのご要望で、
正座などの立居振舞が難しくなられる方もおられ、最もなこと
今後のことも考えお道具を揃えられての今回の稽古に。

この「入れ子点」、私も奈良の先生から教えて頂いた大切なこと、
”水指が塗蓋の場合、腰の帛紗を取って草にさばき、水指の
 蓋の上に荘り残す。”
     (裏千家茶道 点前13 小習事五 淡交社 P72より)
心を残す』という意味、
強調して伝えましたので、解かって頂けたでしょう。

菓子はこの稽古用にと作った浮島、
日曜日の自宅稽古にもお出ししすると、皆様それぞれ名を・・
その中から、『菜の花』が良いのではと
旦那様が神戸の方、菜の花といえば思い出おこされる句は
『菜の花や月は東に日は西に』と
摩耶を訪れた与謝蕪村が詠んだ有名な句を思い浮かべますが、
菜の花や摩耶を下れば日の暮るる
同じ摩耶での春の夕暮が思い起こされますね。            
   

昨日の茶道サークルで掛けた軸は『弄花香満衣

唐の詩人干良史(うりょうし)の『春山夜月』の詩
前文は『掬水月在手』、軸に月も描かれており
この季節の『夕ざりの茶事』にぴったり
そうであれば、この菓子を『臘月』と銘できるのでは?。
同じ与謝蕪村、
『指貫を 足で脱ぐ夜や 朧月』
けだるい幻想的な美しい春の夜を詠まれておりますが・・・

私には高浜虚子の次の句が・・・            
くもりたる 古鏡の如し 朧月』 
これからの季節、夜の月を眺めてみましょうか。          

台目で「きんつば・さくら」を

2018-04-04 15:30:17 | 主菓子とお干菓子
今朝も暖かな朝、春霞に中で春日山の上の春日奥山が所々で
染まり、山桜が満開になったのでしょう。

夕方には前線が通過するも小雨で明日も晴れそうですが、
金曜日には本格的な雨の後、週末は寒そうで体調管理が大変!

近くの学校の桜も葉が出て散ってしまい、地面には花溜まりが
春の期間が短くなっていませんか。順番に咲く花が、
一気に春がきてしまい、もう少し愉しませてほしいもの。

愉しみといえば、
楽しみにしている今月の茶事に花山椒を使うはずが、
葉が出たかと思うと、もう花芽そして咲きだしました。
昨年より一週間は早く、醤油漬けか冷凍にでも・・・


いつもはこの季節、透木釜でのお稽古になるのですが、
この卯月の茶事のため、釣り釜のままに。

さて一昨日と昨日の自宅稽古は、台目棚を使い
続き薄茶と薄茶を
  
軸は「春」、花は「貝母」と「春風椿」を


菓子は自製で銘を「春の山」
今日の春日奥山みたいでしょう。

そして干菓子は、金沢・中田屋の「きんつば さくら」を
期間限定で衣に桜がそして甘くて柔らかい白餡が口の中に。
 

お一人の方は、社会人の扉を開けられた子供さんの話を、
本当に嬉しそうに話をしてくださり、私も3人の息子が
社会へ巣立った時、一つの大きなヤマを越えたことと
思いを重ねておりました。

菓子は「花軍」と「ぶと饅頭」で

2018-03-11 09:24:38 | 主菓子とお干菓子
今朝も氷点下0.5℃と冷え込み、これでやっと平年並みの気候
明日のお水取りを控え、連行衆の方々も例年通りの寒さで身を
引き締められ、より一層法会に邁進されることでしょう。
でも終盤13日からは終りを待たずに一足早く奈良に春が・・・
桜の開花も早まりそうですね。

今朝のお稽古に用意した菓子は京都・仙太郎「花軍(いくさ)」
包装紙も桜の花びらが描かれた「お花見に連れてって」と
言っているのでしょうか?

小さ目なお饅頭に塩漬けされた桜の花びらが乗せられ、中には
たっぷりの漉し餡がはいり、塩味とのマッチングが絶妙、
先に一つ味見?済みでした。
  

そしてもう一つ、奈良・萬々堂道則さんの「ぶと饅頭」、
春日大社の藤の印がはいり、御鎮座当初から今日に至るまで
御祭礼にお供えされる神撰のぶとで、唐菓子の一つになり、
米の粉を油で揚げて作られます。
 

お稽古場は、孫のお泊りで南側の4畳半から雛飾りがある
北側の6畳間へと昨晩中に釣り釜を移しております。


掛け花は鶯神楽と有楽椿を


釣り釜に炭が入りました。


自宅で着物を着られてお二人が、さあ、私も着てこなくては。

チョコレート菓子「好蘭堂」を干菓子に

2018-02-25 17:13:02 | 主菓子とお干菓子
奈良の朝は2.1℃と寒さも和らぎ、薄日の射仕込む天気が、
徐々に曇り空、そして夕方には小雨が・・・。
晴れてほしかったのですが三寒四温のサイクルにはいり、
やっと春の天候へと変わりつつあります。

昨日は久しぶりのミニ同窓会で、関西在住の同級生に声が
掛りました。七人の予定がインフルエンザで二人が欠席に、
でも残り女五人で話に花が咲きました。
帰れば帰ったで、オリンピックでもメダルが咲きそろい、
余韻を楽しみながら眠りに着くことが出来ました。そして
今朝からのTV各局の金銅メダリストインタビューを追いかけ
フィギィアスケートのエキシビションと堪能しました。
でも残念ながら今日が冬季オリンピック最終日、普段通の
生活に戻らなくてはなりませんね。

今日は自宅稽古が入っておらず、ゆっくり出来る日・・・
去年はユリ根から芽が出て失敗をしたので、買いだめた

百合根を剝いて洗います。傷んだところは丁寧に取り除き、
沸騰させた糖蜜に加えて百合根餡を造りました。
この下ごしらえでどんな菓子に変身するのか楽しみに。

菓子と言えば、相方がバレンタインで頂いた「小好蘭堂(ショコランド)」
”いつもありがとうございます”と記された義理チョコ、

柿羊羹で有名な大垣の『つちや』製、私にはカット前の
『美濃里加加阿(カカオ)好蘭堂(コランド)』を頂けました。
 
HP等では”大垣の蘭学医‣江馬蘭斎生誕270年を記念し、
300名以上の門弟を育てられた私塾・好蘭堂の名にあやかり
西洋の文化のチョコレートに堂上蜂屋柿ハツシモ米、胡桃、
いちじく、ゆずを合わせ、和と洋の調和を楽しめます。”と

本当に干し柿の香りがほんのりと漂い、様々な食感や風味が
楽しめ、チョコレートの干菓子として出しております。

菓子は「ねじ梅」と「下萌え」で

2018-02-14 14:14:50 | 主菓子とお干菓子
今朝からの晴天で-2.3℃と良く冷え込みましたが、最高気温も
二桁の予報、厳冬のピークは過ぎたようですが、一気に春到来
といきたいところ、やはり揺り戻しもありそう・・・。

昨日の稽古の主菓子は、昼過ぎの方には薯蕷饅頭下萌え」を
これは三連休の稽古で無くなり、皮も少し硬かったので再挑戦
しました。ハンドミキサーでよくかき混ぜ蒸かすと、
ムラがなくgoodに、そしてお化粧を!。
 
お出しし、喜んで頂けました。
 
帰られた4時過ぎに、気が付いたことが。次の5時半頃仕事
終わりに駆けつけられる方は先週に引き継ぎ二回目ですので、
同じものでは・・・慌てて造ったのは・・・、

ねじ梅』です。
2月17日(土)は太陰暦での旧正月、春節にあたります。
(中国から大挙して奈良にも来られるようですが・・・)
梅は「百花の魁(さきがけ)」と言われ、今年は特に厳しい寒さですが、
真っ先に咲き、色や形さらに香りのすがすがしさが春の訪れを
告げてくれます。それが新春を迎える喜びと重なることから、
新春の菓子の意匠として用いられます。

少し暖かくなり、この週末から梅も一気に咲きだすでしょう。

自宅稽古は「薯蕷饅頭」で

2018-02-10 12:28:05 | 主菓子とお干菓子
昨晩ふと4畳半の床の間を見ると白梅が咲いており、雨模様の
今朝、庭に出てみると、白の枝垂れ梅の木は蕾のまま。
『咲いてくれ日向はさむしつぼみ梅』
              愚句
 

全国で猛威を振うインフルエンザ、我が家にもその影響が、
といってもインフルエンザBで今週学校を休んだ孫二人、
親二人とも用事があり預かることに。でもいつもと違うのです。
宿題が溜まり、おとなしく鉛筆を・・・、その間に昼からの
自宅稽古の菓子造りに、
 
蒸し上げれば出来上がり。
さて何を造ったのでしょうか?。
ふんわりと出来上がった『薯蕷饅頭』春の装いを

大炉のお稽古をしましょう。
その前に、準備をしなくては。あれっ、孫も食べたそうに、
お昼ご飯を頂いてからにしましょうね。