瞬きのうちに砕けた窓では片目をえぐられた赤ん坊
母親は熱い音と光の中で瓦礫の中に掻き消えた
彼の眼はようやく見え始めたばかりだったが何も知らぬうち
網膜には一生消えはしないだろう火傷が傷みを放つ
その向かいのストアでは逃げ遅れた少女がほぼふたつになって
目を見開いたまま地面の上でゆっくりとバタついていたけど
ピアノを弾き終える時の様にしなやかに動きを止めていった
彼女のシャツにプリントされたシンデレラが怒りの様に赤く
神の名の下に 正義の名の下に
自由の女神が導火線に火を灯す
インターネットでちょっと探せば手に入る異国の地の殺人
フェイクだリアルだいやそうじゃない、そいつは確かに確認された
爆弾が落ちる世界を知らない平和な国の冒険者たち
彼の国行きの航空券が今日もどこかでリザーブされている
大統領は報復だとテレビで指を突き立てている、そうさ
あのヒトは少し信仰が深すぎるだけなのかもしれないなんて
コンビニのピラフを啜りながら結論らしきものを弾き出す
平和の向こうで例えば俺がこの手に銃を握らされたなら
神の名の下に 正義の名の下に
死にたくなければ撃ち返すしかないかも
生きていることも 暮らしていることも
いつかどこかでひっくり返されるかもな
神の名の下に 神の名の下に…
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