断層の誕生
思うに俺は、生まれてすぐに、育つはずのない骸の中に押し込まれ、どういうわけか上手い具合...
リスキーな夜の話
闇、散り散りになってちっぽけな逡巡を嘲笑い睡魔に弛んだ色褪せた脳髄の目を瞑るに任せるアウトサイド、口内の苦い苦い苦い傷を噛んで喉笛に忍び込む血液を記録した午前一時、始まりに終わる騙...
ひとりで歩いた道のことしか覚えられない
どこからやってくるのか分からない鈍い反射を受け止める網膜は在りもしないものばかりを確信したがっていて、薄汚い言葉ばかりを口にしてはまた時間をドブに捨てる、昨日までの雨のにおい...
デッドマン・ウォーキング
ポリバケツの中に廃棄された腐敗し続ける狂気と、その肉を狙うドブネズミの低い鳴き声、名前も知らない薬の効果偏頭痛に変わる日常の蠢き、まともな時間じゃないのだから文句を言うのは筋違いっ...
彷徨いの中にしか人生はないのだと思うことがある。
抜殻を踏み潰す明方の散歩、鉤裂きの朝日に近しい気持ち、袋小路の中で思う、帰り道の入口は本当に遠い、崩落の正確な日時、直ちに必要な情報に限って提示は拒否される、どこかで誰かがそ...
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