誰かの手から零れて、真夜中の街路で砕けたウィスキーのボトルから流れ出る僅かな酒...
僕らは充血しながら、動脈瘤の世界で明滅を繰り返す、循環するメジャーとマイナー...
死霊のように空を彷徨う俺そのものの幻を、置き去られたように見上げている一二時間、...
もの言わぬ時に埋もれ、目の端に微かな痒み、割れた指先の鼓動…生は歪みによって饒舌...