冬の風に冷えた鋼鉄が、花の記憶を掻き消す、すべては結晶化してしまい、現実として...
汚れた床に落ちた埃は 身元不明の死体に似ている 掃除機をかけて横たわると 失われた...
脳髄に出来た亀裂から饒舌な空虚が垂れ流される夜だ、信号はどこかに、信号はいつ...
夏に その場所に貼りついて そのまま 息絶えた ひとりの蛾が いつしか淡い影となって 冬...
夜更けに ロック・ミュージック喰らい 寝具の中でサナギになる 血流はゆっくりと、...