ゼロの線上の街路
霧雨に身をこごめながら 明りの消えたメイン通りを歩いた 街灯がヴェールを被る 死ん...
しますか?
とある店の 壁に描かれた ユーカリの 木は にせもの カプチーノの 秀逸な湯気が...
臨終の午後
喉の渇きは心を脅かし 眠りの間に全身に浸透する 網膜に絡みついた思い出が 後にも先...
Core(罪名)
脳裏で乱舞する膠着の感触、寝床に吐瀉物、引き裂かれた気管の中の だらりと垂れた感...
判ったら出て行け―dead flowers
お前は古い夢だよ、さあ、裏の戸口から何処へなりと出てゆくがいい お前がこの先ど...
君に興味を持ったことなんか無い
ゆっくりと身を沈めて、魚のふりをしていようよ 僕と君はあまりにも無力だ、無垢だけど...
ひとたまりもない
ボートに乗っていた ボートは大木を くり抜いた原始的な 故に沈み辛い作りの 荒々しく...
月光のもと、憐れ蛾の鮮やかな灰
コールタールの振動が観念的に表現されたような夜だ 俺の心は憐れ蛾のように 消えた電...
記憶が降る夜(ひとつひとつ数える)
すっと指先を切るみたいに ひとつの絆が離れてゆきました 私は瞳を半分閉じて すべて...
ジャムの声
崩壊した悦楽の表面は 求めるあまり醜悪に過ぎた 腹黒い蛙の様な 色艶がまだおこぼ...